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細部に着目出来るようになる、6歳の高度な認知の発達を活かした保育のねらいって?!

こんにちは☺ いつも子どものせかいブログをお読みいただきまして、ありがとうございます!


今回は、6歳の発達シリーズの2回目、認知の発達です☺


6歳の認知の発達を活かした保育を考えたいと思いますが、


ここで、5歳の認知の発達って、どのような姿だったでしょうか?

簡単に確認をしておきますと、、


5歳になると、


数字を4つまで復唱できる

3方向の人物画や粘土で3次元的な拡がりを持った構成ができ始める


というような姿がありました☺


それでは、6歳になった子どもの認知力って、どのようなものでしょうか?


向かい合った相手の左右や前後も正しくわかる

3次元の特徴をもった創作を自由に行う


というような姿でしょうか?


まだまだ他にもあるようです!


それでは、第3の発達の力を得た、6歳の認知の発達の姿を確認しましょう☺


6歳の認知力

6歳の認知の発達の姿です!


  • 2色4個ずつの積み木では、手を交差させたり、積み木の色を交差させたものを鏡映対象にしたりと、交差性を重ねた配分ができる 3枚の皿に2色の『余り』のある配分では、1皿ごとに違う3次元の対称型をつくり、全体としてバランスがとれる3次元の配置をし、理由がのべられる

  • 4個の積み木の打叩対応は、4箇所の方向を交差させるのができ、さらに5箇所の打叩にも挑戦し始める 5数復唱と3数逆唱ができ始める

  • 積み木を使った数の理解は、20以下の対応、呼称、概括、選択ができ、目算や2個ずつの数え方を含めて、さまざまな数え方が出来る 10以下の選択や、+1、-1が目算出来る 10からの逆唱が出来る 見えないところで叩く、10以下の音を黙って数えることができ始める

  • 比較では、基線をそろえて1対比較をし、系列配列をすることができる 傾けた水面を捉えることができ始める

  • 5個以下の同数の積み木の比較では、構成、配置、間隔、色の違いなどの、2次元の聞き方をしても、3次元的比較をした上で、先の条件から自由になって、『同じ』と答え、その理由として数をあげる

  • 構成では、階段を完成のイメージをもって1列から4列まで、あるいは1段から4段まで系統的につくる 2色であれば、色を交互に使い、『余り』は余りとして扱う 自由構成では、対称構成から転倒を含む対称的な立体構成を行い、空間配置や角を接した曲線配置などに進む

  • 2×2の模様合成では、正中線上、先端部分の三角模様を合成し始める 曲線を含む形を直線で切ったものの合成では、人形など対称性をもった緻密性の高いものは合成ができ始める

  • 赤い積み木と白い積み木での2段4列の配列では、左右対称、上下対称、点対称、非対称モデルに対して配色や向きを転倒させることができる 『余り』も自他に配置し、配色や向きを転倒させた上でずらしたりする

  • 自分の側の左右を弁別した上で、向かい合った相手の左右や前後もわかる

  • 群性化課題は、比率が大きくなり、極限近くまで進み、『中』もかける 対称刺激図形は、それを内包させてまとめ、対称の中に非対称のアクセントをつくり、非対称刺激図形の場合、それを内包させて非対称のものを描く いずれも説明が出来る

  • 3方向の人物画は、正面向きは、頭髪、眉毛・眼球、首、指、服、靴など細部まで描き、横向きは、眉、目、耳など対のものは1個ずつで、手・足も工夫して描く 後ろ向きは、頭髪・首などを含んでほぼ正確に描ける

  • 道順画では、出発点(家)と目的地(保育所など)と、その間の知っている第3の世界の手がかりとが描け、遠距離や乗り物を利用しても描ける 屋内の配置図は、つながりと各部屋と中にある代表的なものが描ける 家族は全員が描け、大きさ以外の特徴も捉え始める

  • 朝・昼・夜の絵を空と地上、山と海などに分割し、天体やその位置などで変化を表現し、説明が出来る 自分の成長や植物の成長も、基底線的なものをとらえて、大きさを基本に特徴を表す 概念画に向かうきざしが出てくる

  • フロスティッグ視知覚発達検査では、1方向の折れ線形や1回までの交差が描け、ベンダー・ゲシュタルトテストでは菱形を含むすべての形態を捉え、白点・黒点を区別し、点を数えて描く 1点に集中することのない曲線描画も出来る

  • 創作では、あらかじめ作ろうとするものを考えて、3次元の特徴をもった創作を自由に行う 作品にまとまった単位と文脈があり、それを使った遊びが展開し、共同制作も役割をもって進められ、最後の命名をする

という、発達の姿がみられるようになります。


前半部分で私が特に気になる発達は、

  • 5個以下の同数の積み木の比較では、構成、配置、間隔、色の違いなどの、2次元の聞き方をしても、3次元的比較をした上で、先の条件から自由になって、『同じ』と答え、その理由として数をあげる

という発達です☺


2次元的な外見に影響されずに、同じであることに気付くことが出来るようになっているのが凄いですね!


では、これらの6歳の認知の発達を活かした保育のねらいというのは、どのようなものになるでしょうか?


告知

〈子どもが困らない世界を実現するために ここま〉


考えられる保育のねらいと内容

まず最初の6歳の認知力を活かした保育の目的、ねらい、内容は、、


2色4個ずつの積み木では、手を交差させたり、積み木の色を交差させたものを鏡映対象にしたりと、交差性を重ねた配分ができる 3枚の皿に2色の『余り』のある配分では、1皿ごとに違う3次元の対称型をつくり、全体としてバランスがとれる3次元の配置をし、理由がのべられる

という発達を保育の目的にした、保育のねらいと内容は、


手の巧緻性の発達
積み木を手で取り、積み上げることで、手の巧緻性や力加減が向上します。これは手指の動きをコントロールし、細かな動作を行う能力を発展させるものです。

空間認識の向上
2色4個ずつの積み木を組み合わせることで、子供は空間内での物体の配置や相対的な位置関係を理解し、認識する能力が向上します。

交差性の理解
手を交差させたり、積み木の色を交差させたりすることで、子供は物体同士の交差性を学びます。これは視覚的な注意力や論理的思考を促進します。

鏡映対象の理解
積み木の配置を鏡映対象にしたり、反転させたりすることで、子供は対称性や鏡映対象の概念を理解し、視覚的な認知力や再現性が発達します。

色の認識
2色の積み木を使用することで、子供は異なる色を識別し、区別する能力を向上させます。これは色の認識や分類の発達に寄与します。

数学的概念の導入
4個ずつの積み木のグループ化を通じて、基本的な数学的概念(4の倍数、グループ分け)が導入され、数学的思考の基盤が築かれます。

対称性の理解
余りのある配分により、1皿ごとに異なる3次元の対称型を作ることで、子供は対称性の概念を理解し、バランス感覚が発達します。

全体のバランス感覚
3次元の配置において、全体としてバランスが取れるように余りを考慮することで、子供は物体の全体像や調和の重要性を学びます。

以上のような活動を通じて、子供は手の巧緻性、空間認識、論理的思考、数学的概念、色の認識など、さまざまな発達的な側面を同時に促進し、総合的な認知スキルを向上させることが期待されます。


次に、

4個の積み木の打叩(だこう)対応は、4箇所の方向を交差させるのができ、さらに5箇所の打叩にも挑戦し始める 5数復唱と3数逆唱ができ始める

という発達を保育の目的にした、保育のねらいと内容は、


積み木の打叩対応活動
アクティビティの内容:
4個の積み木を使用し、子供たちに4箇所の方向を交差させながらモデル通り叩くゲームを提案します。ドラムなど、楽器を使用した取り組みも有効です。
発達的な側面:
手の巧緻性、空間認識、論理的思考を発展させることが期待されます。

5箇所の打叩に挑戦する活動
アクティビティの内容:
4箇所からさらに1箇所追加して5箇所の打叩対応に挑戦するアクティビティを提案します。
発達的な側面:
複雑な課題に挑戦することで、問題解決能力や集中力が向上します。

数の復唱と逆唱のゲーム
アクティビティの内容:
数の復唱と逆唱を楽しさを取り入れたゲームに組み込みます。例えば、数字が書かれた積み木を覚えて順番に積んだり、逆から積むなどが考えられます。
発達的な側面:
言語発達や認知能力が向上し、数学的概念の理解が促進されます。

クリエイティブな積み木アート
アクティビティの内容:
積み木を使って子供たちが自分のアートを作成する活動を提案します。色や形を組み合わせ、創造的な構造物を作り出します。
発達的な側面:
積み木を通じて想像力とクリエイティブな表現力が育まれます。

協力プレーの積み木タワー構築
アクティビティの内容:
小グループで積み木のタワーを協力して構築する活動を提案します。各子供が色や部分などの役割を持ちながら、様々な形や大きなタワーを作り上げます。
発達的な側面:
協力プレーを通じて、失敗した時の助け合いやコミュニケーションスキル、協同作業の重要性や達成感を学びます。

これらの活動は、子供たちが楽しんで参加でき、同時に手の巧緻性や言語発達、空間認識、協力の重要性など様々な発達的な側面を促進するでしょう。


次に、

積み木を使った数の理解は、20以下の対応、呼称、概括、選択ができ、目算や2個ずつの数え方を含めて、さまざまな数え方が出来る 10以下の選択や、+1、-1が目算出来る 10からの逆唱が出来る 見えないところで叩く、10以下の音を黙って数えることができ始める

という発達を保育の目的にした、保育のねらいと内容は、


対応・呼称・概括の強化
積み木を使って数字や形状を変え、それに対応する数を答えるような取り組みを行います。例えば、「これは何個の積み木がありますか?」と問いかけ、子供に数を概括してもらいます。

選択の促進
積み木の中から指定された数のブロックを選ぶ活動を通して、選択のスキルを強化します。例えば、「5個の積み木を選んでみて」といった指示を出します。

目算や2個ずつの数え方の探求
積み木を使って目算や2個ずつの数え方を実践します。例えば、「2個の積み木があるとき、もう2個足してみてください」といった問いかけを繰り返すなどして、数の概念を深めます。

+1、-1の目算
積み木を増減させる活動を通して、+1や-1の目算を実践します。例えば、「4個の積み木があるとき、1個増やしてください(もしくは1個減らしてください)」といった指示を出します。

10以下の逆唱
10から逆算する活動を導入し、子供が数の逆唱を身につけられるようにサポートします。例えば、「数字が書かれたカードや積み木を1から順番に並べて、10から数えてみて!」といった問いかけを行います。また、様々な遊びや取り組みを始める際に、保育者が10からのカウントダウンをしてからスタートすることで、逆唱を身近に感じられるようにします。

見えないところで叩く・音を黙って数える
積み木を隠して叩き、子供に数を当ててもらったり、黙って数を教える活動を通して、視覚以外の感覚を使った数の理解を促進します。叩くものを変え、音の違いによって数の違いを答えてもらう取り組みも有効です。

これらのアクティビティは、子供の好奇心を刺激し、遊びながら学ぶ環境を提供します。保育者や教育者は子供たちが自分で考え、実践することを奨励し、肯定的なフィードバックを通じて成長を支えることが重要です。


次に、

比較では、基線をそろえて1対比較をし、系列配列をすることができる 傾けた水面を捉えることができ始める

という発達を保育の目的にした、保育のねらいと内容ですが、その前に1対比較とは何かを確認しておきましょう。


1対比較とは、、評定法のひとつで、任意の2つの対象を取り出して1対1で比較し、すべての比較結果を統合して評価を行う方法。 食べ物の美味しさやデザインの良さを比較する際に用いられる。 一対比較法には、サンプル内の順位のみを付ける方法と、順位に加えてその差の程度も算出する方法の2つがある。回答者が単純に順位をつけるより、容易に回答(イメージ)することができる。

ということです。


そして、保育のねらいと内容ですが、

基線をそろえて1対比較
積み木や他の教材を使用して、長さや大きさなどの基線を揃え、それに基づいて1対比較を行います。例えば、「この2つの積み木の高さを比べてみましょう。どちらが高いですか?」といった問いかけを通して、比較能力を養います。様々な長さや大きさ、色のグラデーション、音の強弱、水の温度などを用意して、順番に並べる取り組みも有効です。

系列配列の活動
色や形状の異なる積み木やオブジェクトを使用して、系列を作成する活動を導入します。例えば、「赤、青、緑、黄の色の系統の順番で積み木を並べてみてください」「丸、三角、四角などの系統で並べてください」といった指示を出し、子供たちに系列を作る楽しみを提供します。

水面を傾ける活動
平らな容器やトレイに水を注ぎ、容器を傾けたり傾けた水面を観察する活動を通して、傾けた水面を捉える能力を養います。子供たちには、水が傾けられるとどうなるかを視覚的に理解できるようにさまざまな角度で試してみることが求められます。5歳児まででは、まだ難しかった、細部への注意が可能になってきます。例えば、間違い探しやダンス、演劇、モデルと同じように再現する制作活動など、細部への着目が必要な取り組みが考えられます。

比較的な遊び
様々な遊びやゲームを通じて、大小や速さなどの比較的な概念を理解させることができます。例えば、様々なものを坂道で転がし速さを比べるゲームや背の順、物の重さ、音の大きさを比較するアクティビティなどが考えられます。

グループ分けの活動
積み木や他の遊び道具を使って、色や形に基づいてグループ分けをする活動を導入します。これにより、子供たちは共通する特性に基づいてオブジェクトを整理し、系列を作る能力を向上させることができます。保育室や遊戯室から赤いものや丸いもの、長いものなどを探して集める活動なども有効です。

これらの活動は、子供たちが自分で考え、手を使い、体験することを奨励し、同時に基本的な比較と系列の概念を学ぶのに適しています。楽しみながら学ぶことができるような環境を提供し、好奇心を刺激することが重要です。


次に、

5個以下の同数の積み木の比較では、構成、配置、間隔、色の違いなどの、2次元の聞き方をしても、3次元的比較をした上で、先の条件から自由になって、『同じ』と答え、その理由として数をあげる

という発達を保育の目的にした、保育のねらいと内容ですが、


構成・配置・間隔・色の2次元的な比較
積み木の形状、配置、色などの特徴に注目しながら、子供たちにそれらの違いや共通点を見つけるよう促します。例えば、「この2つの積み木はどこが違いますか?」「積み木の配置や色が同じものはありますか?」などの質問を通じて、視覚的な認知を刺激します。

3次元的な比較
積み木を上下左右に向けて配置し、子供たちに物体の3次元的な側面も考慮して比較させます。例えば、「この積み木を前から見たときと横から見たとき、どう違いますか?」といった問いかけを通じて、立体的な視点で物事を見る力を養います。階段状に積むなどして、見えない部分も考慮する配置を比較するようにします。

『同じ』と答える自由な活動
2次元と3次元の比較を経た後、子供たちには自由に「同じ」や「違う」と答える課題を設定します。重要なのは、どこが同じでどこが違うのか、子供たちが自分の観察と理解に基づいて主観的な判断を下すことです。

理由の数え上げ
「同じ」と答えた子供たちには、その理由を尋ね、数え上げて確認をします。例えば、「どの部分が同じですか?」「なぜそれが同じだと思いますか?」といった質問を通じて、言葉で考えを表現するスキルも同時に促進します。

アートやクラフトの組み合わせ
積み木などの遊びをアートやクラフトに組み合わせ、創造的な側面も取り入れます。子供たちが同じ数の物で自由な発想で組み合わせ、1つずつ増やしたり、それを絵に描いたりして、作品に表現することを奨励します。

このようなアクティビティは、子供たちの観察力、比較力、3次元的な思考、そして表現力を発展させるのに役立ちます。楽しみながら学べる環境を提供し、子供たちが自分で考え、表現することを奨励することが大切です。


次に、

構成では、階段を完成のイメージをもって1列から4列まで、あるいは1段から4段まで系統的につくる 2色であれば、色を交互に使い、『余り』は余りとして扱う 自由構成では、対称構成から転倒を含む対称的な立体構成を行い、空間配置や角を接した曲線配置などに進む

という発達を保育の目的にした、保育のねらいと内容ですが、


アクティビティ1: 色と形の組み合わせ
〇基本の階段構築(1列から4列まで)
カラフルなブロックや積み木などを使用して、1列から4列までの階段を構築します。
階段ごとに色を変え、例えば赤、青、赤、青...といったように、交互に色を使います。

〇余りを使ったアート
余ったブロックなどを集め、それらを自由に配置して新しい形を作ります。これにより、子供たちは創造性を発揮し、アートの楽しさを味わえます。

アクティビティ2: 対称的な構築
〇基本の対称階段(1段から4段まで)
一つの階段を構築し、その階段を対称にコピーして反対側に配置します。これにより、対称構造に対する理解が深まります。

〇対称から転倒まで
子供たちに対称な配置から転倒(反転)を試みさせます。これにより、立体的な空間認識が促進され、発想力が豊かになります。

アクティビティ3: 空間配置と角を接した曲線
〇立体的な構築
ブロックや積み木などを使用して、空間を設けた立体構成を作るようになっていきます。保育者としては、子供たちが高さや奥行きを考慮しながら、立体的な形を作り出すように促します。

〇角を接した曲線配置
ブロックや積み木などを使用して、角を接した曲線配置を試みます。これにより、子供たちは形の変化や柔軟性を理解し、曲線を含む立体的な構築に挑戦します。

注意点:
フリープレイ:子供たちには十分な自由度を与え、創造的なアイデアを出すことを奨励します。
安全第一:使用する素材や道具は安全で、子供たちがリスクなく活動できるように心掛けましょう。
協力:グループで活動することで協力の大切さやチームワークが身につきます。

これらのアクティビティは、子供たちの発達段階に合わせつつ、楽しみながら構成力や空間認識力を伸ばすことができるでしょう。


次に、

2×2の模様合成では、正中線上、先端部分の三角模様を合成し始める 曲線を含む形を直線で切ったものの合成では、人形など対称性をもった緻密性の高いものは合成ができ始める

という発達を保育の目的にした、保育のねらいと内容ですが、


模様合成と発達
正中線上の三角模様の合成:
正中線上に三角模様を合成することは、左右対称性の理解と視覚的な整合性を促進します。子供たちは対称性を感じ、模様が整った形を作ることに興味を抱きます。
正中線を基準にして対称的な配置を行うことで、幾何学的な理解やパターンの発見をサポートします。

形の合成
曲線を含む形の合成:
曲線を含む形を合成することは、細かい視覚的な差異に敏感になっている6歳の子供たちに適しています。彼らは細部に注意を払い、模様の微細な変化を楽しむことができます。
対称性を持たせることで、形状の緻密な合成や整合性の高いデザインを創り出すことが可能です。

発達段階を考慮したアプローチ
6歳の子供たちは具体的な形や模様に対する理解が深まり、視覚的な抽象化が進んでいます。模様合成や形の合成を通して、彼らは論理的な思考力や創造的な表現力を発展させることが期待できます。
また、自ら形を切り抜いて合成するアクティビティは、微細な動作や手先の発達を促進します。

総合的な効果
これらのアクティビティは、対称性や整合性といった概念を理解し、同時に自分自身のアイデンティティを表現する手段としての芸術的な側面も取り入れています。
6歳の子供たちは直感的な発想が強くなっており、模様合成や形の合成を通して自分の発想を形にする喜びを味わうことができます。


次に、

赤い積み木と白い積み木での2段4列の配列では、左右対称、上下対称、点対称、非対称モデルに対して配色や向きを転倒させることができる 『余り』も自他に配置し、配色や向きを転倒させた上でずらしたりする

という発達を保育の目的にした、保育のねらいと内容ですが、


左右対称、上下対称、点対称、非対称モデルの理解
左右対称:赤い積み木と白い積み木を左右対称に配置することで、対称性の概念を理解出来る機会にします。
上下対称:配列を上下対称にすることで、さらに対称性の異なる側面を体験します。
点対称:特定の点を中心にして配列を対称にすることで、点対称性に触れます。
非対称:対称性を持たない配置も示し、非対称性について理解を深める機会にします。

配色や向きを転倒(逆に)させる活動
配色の転倒:赤い積み木と白い積み木の配色を転倒させることで、色の変化がどのように見えるかを子供たちに実感出来るようにします。
向きの転倒:積み木の向きを変えることで、対称性や配置がどのように変わるかを観察する機会にします。

余りの自由な配置
余りの積み木を自由に配置させることで、子供たちには自分自身のアイデアでデザインを拡張する自由が与えられます。
余りの配置を通して、新しいパターンやアートを生み出す楽しさを味わえるようにします。

ずらしたりする活動
積み木をずらしたり、配置を変えたりすることで、子供たちが対称性や配置の変化に敏感になるよう促します。
クリエイティブな発想を引き出すために、ずらすことで新しい形やパターンを発見する楽しさを提供します。

発達段階に合わせたアプローチ
色や形の変化を通して直感的に理解できるように、視覚的な手段を重視します。
転倒や配置の変化を通じて、子供たちが自らのアイデアを実現する喜びを味わえるようにします。

このようなアクティビティを通じて、子供たちは対称性や配列の概念を探求し、同時に自分のアイデンティティを表現する手段としての芸術的な側面も取り入れます。また、余りを自由に配置することで、クリエイティブな発想と問題解決能力も育まれるでしょう。保育者としましては、あまり子供たちが硬くならないように、楽しさと興味が深まる支援が求められます。



まとめ

6歳の認知の発達の姿から保育を考えましたが、いかがだったでしょうか?


6歳の認知の発達は、高度で盛沢山な姿が見られますので、前編と後編に分けて考えたいと思います。


前編の中で、私が特に気になった発達の姿は、全体として、


細部に着目出来るようになるところでしょうか。


これまで大まかな捉え方だったのが、2次元的にも3次元的にも、より細かく分けて物事を捉えることが出来るようになる姿が見られるようになります。


保育者としましては、発達の個人差を踏まえつつ、子供たちがより高度に深く、興味や関心が追求できるように準備しておく必要があるのではないでしょうか。

では次回、6歳の認知の発達から保育を考える、後編でまたお会いしましょう☺




最後まで、細部に着目出来るようになる、6歳の高度な認知の発達を活かした保育のねらいって?!をお読みいただき、誠にありがとうございました。

ご意見ご感想などございましたら、お気軽にコメントから頂けますと、とても嬉しいです!

今後のモチベーションにさせていただきます☺



〈個別制オンライン保育講座を行っています☺〉


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