松本人志さんの報道を教育に活かすとしたら
こんにちは☺ いつも子どもの世界を広げたい!子どものせかいブログをお読みいただき、ありがとうございます!
今回は、松本人志さんに関する報道を教育に活かすとしたら、、ということを考えたいと思います。
松本人志さんに関する報道というのは、ご存じだとは思いますが、2023年12月27日の週刊文春の報道の記事について、松本さんが告訴をされたという流れの件です。
その件について私は、あれだけ毎日のようにテレビに出ていて活躍していた方が、急に居なくなることになり、これはうやむやにせず、子どもたちには大人から何かしらの説明があった方がいいのではないかと考えました。
今の子どもたちは、テレビの視聴時間よりもネット利用の時間の方が長くなっていることはありますが、ネットでも関連の動画ばかりということもあります。
それだけ、多大な影響が出ている事案ですので、子どもたちが個々にアレコレ想像して考えてしまうと、偏った見方をしてしまう可能性があり、一度まとめておく必要があるのではないかと。
私が子どもたちに考えて欲しい対象は、性加害問題ですので、初めてパートナーと恋愛関係を持つ時期の中高生になります。(小学生以下の性被害については、少し角度の違う問題だと考えていますので、重大な問題ではありますが、今回は触れないでおきたいと思います。)
〈参考:初めてパートナーを持った年齢〉
<男性>
1位:16歳(12.3%)
2位:14歳(11.3%)
3位:18歳(10.3%)
4位:お付き合いの経験はまだない(10.1%)
5位:15歳(9.9%)
<女性>
1位:16歳(13.5%)
2位:14歳(12.2%)
3位:15歳(10.9%)
4位:18歳(10.2%)
5位:19歳(9.7%)
実際に中学生で初めて付き合った方が、男女とも2割程度存在するにも拘らず、性教育を学校で行う上でハードルになっているのが文科省が定めている、はどめ規定と言われるものです。
はどめ規定とは、、
日本の教育課程では、中学1年生のときに、成長に伴い男女の体がどのように成熟していくかや、ヒトの受精卵がどう胎内で成長するのかを学びます。しかし教科書には、受精の前提となる性交についての記述はありません。その理由は、国が定める学習指導要領に「妊娠の経過は取り扱わないものとする」という一文があるためです。
これが通称「はどめ規定」と呼ばれています。
現在、性に関する内容で、学習指導要領に記載されている「はどめ規定」は2つ。
■小学5年の理科…「人の受精に至る過程は取り扱わないものとする」
■中学1年の保健体育科…「妊娠の経過は取り扱わないものとする」
この「はどめ規定」が存在することにより、学校の教育の中で「性交」について教えることは避けられる傾向が続いてきました。
しかし、文科省の担当者から「『はどめ規定』の内容についても、各学校でその必要性があると判断すれば、指導することはできる」との回答が示されました。
一定の配慮するべき点はあるものの、裁量は学校に任されているということです。
〈学校で性交については教えられない?!〉
中高生に考えて欲しいこと
私が実情に合わないはどめ規定を乗り越えて、中高生に今、特に考えて欲しい題材は、
・松本さんの報道は、本当だと思うか(その理由も含めて)
本当だとしたら、報道の影響はどのようなことが考えられるか
仮に嘘だとしたら、その人はなぜ嘘をついたのか
・性加害とはどのようなことだと思うか?
・もし、自分が性加害を受けたらどうするか?また、それをするとどのような影響がありそうか
・自分が性加害者にならないために、どうしたらいいと思うか
・自分が性被害者にならないために、どうしたらいいと思うか
これらのことを性別関係なく、今の中高生に考えてもらえたら、今後の子どもたちの生き方や社会にもメリットがあるのではないでしょうか。
高校生はともかく、中学生はこれらの性的な話を議論することにまだ抵抗があり、不快だったり、子どもの中には気分が悪くなることもあるかもしれません。
抵抗がある場合は、最初は告知だけにしておき、『今後また機会があればみんなのために話をしたいと思っている』と伝えるだけにしておくのがいいかもしれません。
先生の準備としては、性加害の問題ですので、
性行為や避妊、また愛や恋愛について、説明が必要になるかもしれません。
これらのことを子どもたちに考えてもらう際に大事なのは、大人として伝えるのは説明にとどめ、答えをあらかじめ用意したり、誘導しないということだと思っています。
性加害やパートナーと付き合っていくことについて、大人の役割りとして、子どもたちに深くみんなで考えてもらう機会を与えるということが重要な目的で、必要なことではないかと思っています。
※今後、私は同じような件で、様々な分野で女性(女性だけではないかも?!)が声を上げるのではないかと思ったりもしています。
権力を持つ方や有名人からされて、これまで我慢したり、傷ついたり抱えてきた想いを吐き出す機会がようやくやってきたのかもしれません。
と同時にこの機会を利用し、お金目的や個人的な恨みなどで、事実ではない主張をする人も出てくる可能性もあります。
部外者の立場としては、報道の記事をそのまま鵜吞みにせず、冷静に見て、一歩引いた立場で居ることが大切ではないでしょうか。
この国では、報道機関から発信される情報を他国と比べて信じすぎる傾向にあると言われています。
松本さんの件もそうですが、このような記事に対しては余計な被害者を出さないためにも、裁判や当事者、関係者などのコメントで事実が明らかになってから、一般の私たちが態度や行動を決めるということでも良いのではないかと思ったりしますが、いかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
もし、共感して頂けるところがありましたら、スキ!をどうぞよろしくお願いいたします。
今後のモチベーションになり、とても嬉しいです!
〈関連記事:松本さん活動休止について思うこと〉
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