知った気になるなよ
死にたい、殺してくれと
喚き散らすわけではなく
土に雨粒が染みていくように
淡々と静かに同じ言葉を
繰り返しこぼし続けるわたしを
なだめる方法が未だ見つからない
楽しいはずなのに、なぜだかふいに
自分がひどく無力な気がして
存在している意味もわからなくて
それでいいって思ってるはずなのに
それでいいわけないって
明確な理由を密かに探しつづけている
明るく見えてたって
前向きに見えてたって
それがすべてではなくて
それはあくまでもある一面なだけ
たったそれだけで
わたしを知った気になるなよ