辛いときは、いつも傍にいてくれた。彼女達から学んだ【傾聴スキル】をどう活かせるか?を考えてみようかなと。
先日、「貴方に向いている仕事は【教育】と同時に、【カウンセリング】ですね。」とある人から言われて、混乱している最中でして。「私の何を見て?」「何故に?」と。だって私、黙って聴いていられないタイプなのですもの。。。
そもそも、カウンセリングって何?
考えたことはなくもないですが、「どうやったらいいの?」というところからのスタートです。でも、その方曰く、私、どうやら、気づかないうちにしてきたらしいのです。
私は教育関係の仕事にに携わってきたのですが、そこで、恐れ多くもカウンセリングをして来たようなんです。
子育てに悩んでいるお母さん方の話を聴いたり、成績が上がらないと嘆く子ども達の話を聴いたり、かと思えば、教育とは無関係な夫婦関係の悩みや嫁姑問題の話を聴いたり。どうやら、これらがカウンセリングと同様のことだったそうで。
そこで、改めてカウンセリングについて調べたところ、定義としては、
相談者の抱えている問題(困りごと)を解決するためにサポートするもの
だということでした。
これをふまえると、確かにしてきたような気もするけれど、でも同時に、日常の中で、大概の方がされている気もしなくもないのですが。
カウンセリングと言えば【傾聴】と思うのです。
カウンセリングについて調べてみると、【傾聴】という言葉にぶち当たります。それって美味しいの?というわけで、色々見聞きし、学んでいるところなのですが。
「耳」と「目」と「心」を向けて、真摯な姿勢で相手の話を丁寧に聴くことらしいです。
同時に出てくるのが、【カール・ロジャーズ】という方のお名前。鹿児島のとある方からも、教えて頂いた超有名な心理学者です。
早速本を購入し、読んでみました。読めば読むほど、ロジャーズ氏の受けてきた教育とか生い立ちとか、「あなたもなのね」と共感してしまうことが多くあり、【傾聴】について学ぶどころの話ではなくなってしまいました。
思い返せば、すぐそこにいつでも「ロジャーズ氏」がいてくれた。
ロジャーズ氏の言う【傾聴】について学んでいくうちに、「あれ?私、思春期に傾聴してもらっていたよね?」と。思い当たる節がありました。
思春期の頃(この頃についてはいつか書きますが)、我が家は荒んでおりました。私の心も荒んでいたので、「爆破して世界を終わらてやる」などと恐ろしいことを思ったり。当時、校内では超優等生だった私が密かに考えていたことですから。人の心の内って、分からないものですね。
でも、そんな私にも心休まる時間がありました。夕暮れ時の、愛犬との散歩の時間です。
実家のすぐそばに野球場がありまして、歩いて5分程度のところなんですけど。そこから眺める夕日はとてもきれいで。本当にきれいで。泣けるほどきれいで・・・泣いていました。毎日のように。
そんな時、愛犬は私の話を黙って聴いてくれるんですよ。教えられてもいないのに、【傾聴のスキル】をしっかり持っていて。ちゃんと聴いてくれるんです。
ロジャーズ氏の言う、
頷くことや繰り返して言うことこそしないけれど
とにかく黙って聴いてくれるんですよ。時々私の顔を見上げては、時々目を潤ませて。そして、じっと、黙って聴いてくれるんです。
アドバイスや助言をすることもなければ、自分を語ることもなくて。ただじっと、心を向けて、目と耳と心で聴いてくれるんです。
これこそが、【傾聴】ってやつですよね。本当に、死んでしまいたいくらい辛かった時期を、全てを破壊してしまいたいくらいに荒んでいた時期を、愛犬が救ってくれたんです。
私が愛した彼女達は、もうこの世にはいないけれど、本当に感謝しています。今、ここに私があるのは、あの時、彼女達が傍にいてくれたからだと思っています。本当にありがとう。
私に【傾聴】ができるかなんて、正直分からない。
だって、私は自分の話がしたくなってしまう人だから。もちろん、相手の話は、心を込めて聞くけれど。でも、きっと思いついてしまったら、アドバイスだってしたくなると思うんです。
だから、あの方が「あなたはカウンセリングに向いている」といった言葉の意図するところが分からないのですが。でも、もしも私が誰かの話を聞くことで、その誰かが救われるのであれば、「力になりたい」と強く思うのです。
黙って聴くことは難しいかもしれないけれど、「心」と「目」と「耳」を傾けて、真摯な姿勢で話を聞くことはできるかもしれません。
ロジャース氏のいう【傾聴】とはちょっと違ってしまうのですが。私にできる形の【何か】があるのであれば、私はそれをしていきたいと思うのです。
まずは我が子の話を聞かなくては・・・
誰かのために、なんて言っていてはいつまでたってもできるようにはなりませんね。まずは、我が子らの話を聞かなければ。黙って、心と目と耳で聞くことをしなければ、ですね。ついついあれこれ言いたくなってしまう我が子らに対し、自然に【傾聴】できるようになれば、私も立派なカウンセラーになれるかも?笑
自分の家庭を持つようになり16年目、愛犬を迎えてからは4年が経ちます。私ができない分、今、愛犬が我が子らを救ってくれていると思います。愛犬に、感謝しかないです。私も日々学び、実践していきたいと思います。
私を支えてくれた愛犬達のように、私も誰かのお役に立ちたいと、切に願うばかりです。