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読書の夏。
最近、読書欲が出てきて大変です。
私は読むの遅いですし、読解力もありません。ですが、本が大好きです。
図書館で彷徨いながら、本を選んでる時間がなんか好き。
そんな私が選んだ3冊。
『無意識はいつも正しい』 クスドフトシ著
『斜陽』 太宰治著
『地球星人』 村田沙耶香著
わー、3冊借りちゃったよ(^_^;)
期限内に読み切れるかな。
(案の定、延長しました。無念。)
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『無意識はいつも正しい』
この本は、私の凝り固まった頭をほぐしてくれるような本でした。同時に、「思い込みって、怖い!」と感じました。私がこの本ですごく納得したことがいくつかあるのですが。
例えば、自信についての話では、
「自信がない」とか「潜在意識を信じられない」と自信満々に言ってるあなたは、自覚はないけど、本当は自信たっぷりなはずです。「自信」がないのではなく、元々「自信があること」を忘れているだけなんです。なぜなら潜在意識という言葉を見てもらっても分かるように『潜』めて『在』る『意識』だからです。
確かに「自信がない!」って、はっきりと自信を持って言っていました、私。
ちょっと、恥ずかしくなってきました(笑)
では、自信がないと思ってしまう理由とは何なのでしょうか❓
気になりますねー。
著者は2つ理由があると言います。
①あなたが、「人」や「モノ」に依存したり、世間や周囲の評価に心をゆだねてしまっているからです。外の世界に振り回されすぎたあなたは、「自分はダメなヤツだ。価値がないんだ」と、知らないうちにどんどん自己肯定感を下げていきます。
②あなたが「0」か「100」かの世界で生きているからです。
うわー、耳が痛いです。2つとも当てはまっているじゃないか。
「かもしれない」の積み重ねによって、ポジティブなことであれ、ネガティブなことであれ、自信というのは形成されていきます。まずは「自分にとって都合の良い可能性が、あるかもしれない」と思うだけでいいんです。
それでも、なかなか自信って持てないですよね。
どうしたらいいでしょうか。
この原因は、あなたが「何かを成し遂げた実績がない」と思っているからです。
→だから「実績を挙げなきゃ!」という思いになる。
→でも、実績を挙げるには自信が必要になる。
→自信をつけるには実績が必要。
これでは堂々巡りで一向に自信など湧いてきません。
あ。絶賛これに陥っています、私。
そこで、著者が行なっていることはブラフ(ふりをする)だそうです。
人間は外側からの刺激を与えたり、変化を加えることで内面(心)にも影響を及ぼされるとのこと。
メソッド①
余裕シャクシャクメソッド
1 鏡に映った自分を見て、口角を2ミリ上げる。この時、笑顔は作らなくて大丈夫!
2 口角を上げたまま、肩より上の位置片手でも両手でもいいのでガッツポーズする
3 鏡を見るたびにやってみる
4 7日間続けてみる
なるほど、体にアプローチして内面に信じ込ませるわけですな。
この本には、著者自身が悩み、そしてそこから編み出したメソッドが16個も載っています。私も実践して、少しでも前に進めるよう頑張ろうと思います。
『斜陽』
まず、表紙!イケメンですね。ご馳走様です。
そして、表紙をめくると太宰治の写真が!
私、この銀座にあるバー・ルパン、行ってみたいと前から思っていたのですが、まだ実現してません。行かねば!
でも流石に、
こんな座り方はできませんが(笑)
『斜陽』は、戦後の没落貴族である母、かず子(主人公)、直治(かず子の弟)の生き様を描いています。
母は、「最後の貴婦人」と作中で書かれていました。確かに、死ぬ間際でさえ動作一つ一つが美しいと感じました。絵画に描かれている貴婦人そのものでした。
また、直治はなんて不器用な人間なんでしょう。普段の飄々としている様子ではわかりませんでしたが、遺書には直治の本心が書かれていました。そこには、時代の流れで貴族である価値が失われ、どこにも居場所がない悲しみがありました。貴族である劣等感に苛まされていたのですね。特に、印象的だったのが遺書の最後の文章。
もういちど、さようなら。
姉さん。
僕は、貴族です。
これで、遺書が締め括られているんです。
か、悲し過ぎる。
そして、かず子は母の死により自分の拠り所がなくなります。
かず子は、革命を起こす事を決意します。
戦闘、開始。
こいしいひとの子を生み、育てる事が、私の道徳革命の完成なのでございます。
きっと、かず子は逞しく生きていくんだろうなと思いました。
太宰治の文章って、改めて読みやすいですね。
古さを感じさせないというか。
他の作品も、実はあまり読んだことがないので読んでみようと思います(^^)
『地球星人』
読み終えて、「この可愛い表紙に騙された!」と思いました。(良い意味で^_^)
内容がとんでもない内容のようでいて、私自身「なんか気持ちわかるかも…」と思ってしまった私もきっとポハピピンポボピア星人なのかもしれません。
なにがあってもいきのびること。
読み進めていく中で、誰か奈月に救いの手を!っと何度思ってしまったことか。
でも、だから彼女の唯一の救いが自分がポハピピンポボピア星人であることなんだな、きっと。
日々労働をして、恋愛をして、セックスして、子供を生産する「人間工場」。
私たちは、その中で生きている。
何故、疑問に思わなかったのか。
そこにざっくり切り込んだ作品になっています。
よーし!これからも気ままに
読書を楽しむぞぃ(^ ^)