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訪問看護師の私が、フットケアで起業したい理由。

訪問看護師としてフットケアを学び、
フットケアで起業しようとしています。

得意の直感。
起業を決めた理由は、
もっと自由にフットケアをやりたいから。
ただそれだけでした。

ただ、
直感だけではがんばり続けることはできなくて。

え、もっと自由にしたいで起業?
軽くない?
やりたいことはなんなの?
何をどう自由にしたいの?
私がやりたいフットケアって何なの?
の、今ここです。

フットケアのスキルはもちろん、
好きなことを続けるためには応援してくれる仲間が必要。
苦手なこともやらないといけない。

先日、とあるイベントで出店させていただきました。
集客のための宣伝、
お金の管理、
フットケアに必要な物品の選択と購入、管理。
あれ?
自由にやりたいはずが、
なんだか私の苦手なことだらけ?
むしろ不自由?

まったく身動きが取れなくなって、
思ってたんと違う。
でも、楽しい。

フットケアで起業。
当たり前だけど、
あんなことやそんなこと、
こんなことまで全部自分!
忙しい。
初めてのことだから正解がわからない。
間違いもわからない。
忙しいのは好きだけど、
わからないのは嫌い。
もう大混乱。

でも、楽しい。
フットケアをしている時はひたすら楽しい。
休憩なしでも楽しい。
時間がたつのがあっという間で、
終わったら疲労困憊。
でも、幸せ。

このままフットケアを楽しく続けたい。
そのためには、
苦手なこともやらないといけないのか?とぼんやり戸惑う。
ただ好き!やりたい!だけじゃなくて、
なんでやりたいんだろう?
フットケアの何が好きなんだろう?
何がしたいんだろう?
自分の好きをちゃんと知らないといけないと思いました。

いまさら?
ようやく?
フットケアの起業コミュニティで教えてもらったこと、
心の底から納得して、理解できました。


フットケアに目覚めたのは、
訪問看護師として足のケアをやることで歩けるようになる人がいたこと。
何も勉強してない私が足浴と爪切りをしただけでこんなに変わるなら、
ちゃんと勉強したらもっとすごいことが起こる!!!
そう思ったから。
可能性を感じてワクワクしました。
利用者さんの可能性と
私自身の可能性ね。

どちらかというと、
正直、
自信のない自分自身の可能性への期待の方が大きかったと思います。

もう、人生の終わり。
がっかり。
何もやる気にならない。
何もかもを諦めてベッドで寝たきり一直線。
そんな利用者さんがいらっしゃいまして。

無口な男性。
バルンカテーテルの管理で30分の訪問。
何も困っていないと話し、
必要最低限のケア以外はすべて拒否。
お話もしてくださらない。
時間はある。
さてどうしよう。
ふと見たら、足の爪が伸びて指の裏側までまわっている。
岩のような爪。
よくある光景。
痛いから触らないでほしいって言われる。
いやいや、こんな爪怖くて触れない。

でも、することないし。
ちょっとなんかやってみようかなって声を掛けたら
好きにしろって。
ベッドからは動きたくないって言うから、
ベッドの上で袋を使ってのフワフワ泡で足浴。
毎週訪問に行くたびに少しづつ爪切り。

6か月くらい経ってからかな?
訪問を嫌がっていた利用者さんの表情が変わり、
またやってくれるか?って
ベッドから起き上がって座って待ってくれるようになりました。
指が動くようになったんだよ、と。

分厚さは残ったままだけどようやく爪が普通の長さになった時。
なんと、訪問に行った私を
玄関までお出迎えしてくれた!!!


クララが立った!!!!!!!!
あの感動。
泣きました。

家ではいつもベッド上生活。
トイレはベッド横のポータブルトイレ。
デイサービスには週2回通われていて、
しぶしぶ歩いて移動はするけどよろよろで。
デイでは座ったまま動かない。
疲れて横になることもしばしば。

そんなお方が、自分から歩いて私を玄関までお出迎えに。
そして、自分で冷蔵庫に行ってヤクルトを飲んでいる。
ポータブルトイレがジャマだと言う。
奇跡。

趣味が写経だったようで、
それからは訪問するといつも座って写経をしながらのお出迎え。
片手をあげて笑顔。
まっすぐに伸びた姿勢。
あんたのおかげやと。

ありがとう。
あなたのおかげです。

それからは初回訪問では常に足をチェックするようになり、
歩けない理由が足にありそうな人には足浴と爪切り。
たいてい歩けるようになります。
リハビリが進まないって?
こんな足じゃリハビリなんてできないでしょ?

利用者全員にフットケアが必要だ!って気付きと、
もっとちゃんと勉強したらもっとすごいことが起こりそうなワクワク。
だけど、
それをうまく職場の上司に伝えられないもやもや。

組織の中で新しいことを取り入れるって難しい。
残念ながら、
フットケアをもっと!の提案は受け入れていただけませんでした。
いや、許可はいただきましたが。
応援はしていただけませんでした。

おかげさまで本格的な研修への参加と、
フットケアが自由にできる職場への転職を決めることができました。
絶対に失敗すると言われました。
あなたには無理と。
でも、その言葉のおかげで覚悟が決まりました。
ワクワクしました。

説得できない自分の力不足を悔やみながら、
知識とスキルを手に入れるためにフットケア講座を受講。
訪問看護でいつでもどこでもフットケアがやりたいから、
機械を使わないオールハンドのスキルが欲しい。
健康につながるフットケアがしたいから、
看護師対象のフットケア講座。
だけど、糖尿病のフットケア外来のようにがっつりではなくその手前。
ただ気持ちいいだけじゃない、
日常生活動作につなげる確実な結果。
人生最期までのお付き合いを大切にしたい。
だから、
研修で資格を取って終わりではなく、
経験しながら継続して学び続けることができる講座を選びました。
そして、
訪問看護は続けたい。

同時進行で探していた理想の職場も見つかり、
あっという間に面接からの即内定。

そして今。
フットケアの技術を学び終わり、
フットケアと訪問看護のそれぞれで経験を積み重ねているところ。
もっとフットケアがやりたい!からの起業に挑戦。

さて。
改めてここまで振り返って、
フットケアで何がやりたい?

「自分の可能性を諦めている人の可能性を広げたい。」
かな。

自分の経験した感動やワクワクしか、
伝えることができないと思います。
今まで関わったたくさんの利用者さんの笑顔が浮かびます。
あの笑顔は、自分の可能性に気付いた笑顔。
できる。
できた。
からの、自信。

訪問看護でたくさんの方の人生に寄り添うことで、
100人いたら100通りの幸せがあるんだと実感しました。
おかげさまで、
私も自分の幸せを大切にしようと思えるようになりました。
自分が好きなこと、やりたいこと、幸せになることに許可を出せた感じ。
それが、自分自身への自信なのかもしれない。

自信がなくて諦めてるけど必ずある。
ワクワクがパワーを引き出してくれる。

よさこいを踊り続けたい。
フットケアをしたい。
訪問看護をしたい。

私のスキが、
全部つながっている。

好きなことを仕事にして、
自由によさこいを踊り続けたい。
訪問看護師としてフットケアで心と身体の健康を、笑顔を。

自分自身が笑顔でいたい、
私に関わる全ての人を笑顔にしたい。
だから笑顔でよさこいを踊り続けたい。

ありのままの自分に自信をもって、
自分自身の可能性を広げていきたい。
挑戦したい。

ほら、またワクワクしてきた。
訪問看護師の私が、フットケアで起業する理由。

自分自身の可能性を広げたい。
挑戦したい。
そして誰かの可能性も広げたい。
笑顔で一緒に挑戦する仲間をつくりたい。

へ~
言葉にするとなんだか前に進めそうな気がする。
それがあってるかどうかはわからないけど、
これが今の私なんだとわかって安心する。

起業はただの手段。
目的はその先にある。

あ〜楽しかった。
そう言って、
人生の最期を笑って迎えられますように。

noteに感謝。

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