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大学生の初めての一人暮らし、親が知っておきたい住まい選びのポイント
子どもの大学進学を控え、「どんな住まいを選ぶべきか」と悩んでいませんか?
住まい選びは、新生活を左右する重要なポイント。
実際、子どもが県外への大学進学するとき「家探し」に苦労しました。
大学生の1人暮らしにはどんな種類の住まいがあるか、わからなかったからです。
ホームページを見たり、資料を取り寄せたり、実際に見に行ったりと、決めるまでかなり時間と手間がかかりました。
この記事では、寮、学生マンション、一般のアパートやマンションの特徴を比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
住み始めてから、「こんなはずじゃなかった…」という失敗をしないためのコツも詳しく紹介します。
大学生の住まいの種類と特徴
大学生の住まいには大きく分けて、
・大学が管理する寮
・大学と提携している学生寮
・学生マンション
・一般の賃貸物件
・大学生協斡旋の賃貸物件
の5種類があります。
それぞれのメリット、デメリットを紹介します。
1 大学が管理する寮
大学が直接管理する寮で、費用が安い!
【メリット】
家賃が1番安い。
同じ大学の学生同士の交流がある。
男子寮、女子寮とわかれていることが多い。
【デメリット】
自由度が低く、部屋が狭い。
共同生活のルール(門限や食事、入浴時間帯)が多い。
募集人数が少なく、早く定員に達する。
入居年数が決まっていことがある。
2 大学と提携している学生寮
大学と提携した管理会社が管理する学生寮で、費用は高額だが、安心安全!ドー○ー系列が該当。
【メリット】
朝食や夕食付きが選択できる。
生活設備が整っており、家電・家具を用意する必要がない。
定期的な清掃やメンテナンスが行われていで、清潔。
引っ越しが簡単。
初めての一人暮らしでも、安全。
管理人が常駐し、1番セキュリティが高い。
学生同士の交流がある。
【デメリット】
管理費が高額で、費用が高い。
部屋の選択肢が限られる。
自炊スペースがあまりなく、料理を楽しみたい人には不向き。
部屋がコンパクト。
3 学生マンション
学生専用の賃貸物件で、セキュリティが高く、提携の学生寮より自由度が高い!
ユニ○イフ系列が該当。
【メリット】
学生専用で生活リズムが似ているため、トラブルが起きにくい。
共有スペースがあり、他の学生と交流できるところも。
サポート体制も充実。
朝食付きや、家電やベッドが付いているものもあり。
提携寮のような学生マンションから、一般のアパート・マンションのようなところまで、種類が幅広い。
早い時期に契約しても、3月末からの入居と家賃の支払いが可能なところが多い。
【デメリット】
家賃が、一般のアパートやマンションより高め。
友だちが呼べないなど、訪問者制限がある場合も。
物件によって条件が変わるので、比較検討が必要。
4 一般の賃貸物件
一般の賃貸物件で、選択肢が多く自由度が一番高い!
【メリット】
自由度が高く、物件の選択肢が豊富。
自分のペースで生活できる。
【デメリット】
生活準備の負担が大きい。
契約後すぐに家賃が発生するため、実際の入居前から家賃を支払うことがある。
物件を探す手間がかかる。
安全面に注意が必要。
5 大学生協斡旋の賃貸物件
大学生協が扱う一般の賃貸物件で、探す手間が少ない!
アパート・マンションでも大学生協が斡旋する物件は、異なります。
一般の賃貸物件のメリット・デメリットに加えて、下に挙げたメリットとデメリットがあります。
【メリット】
同じ大学の、学生専用物件が多い。
早い時期に予約や契約可能。
契約しても、家賃は3月末からの支払いが多い。
一般の賃貸を探すより、探す手間がかからない。
大学の周辺状況に詳しい。
【デメリット】
物件数が不動産会社より少ない。
大学生協によって、対応がまちまち。
(電話か来店でしか対応してないなど)
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それぞれの住まいの費用の比較
それぞれの初期費用と毎月の費用の比較です。
住まいによって、最初にかかる初期費用と、毎月の費用が異なります。
初期費用
最初にかかる費用の目安です。
・大学の管理する寮 家具家電が必要なく、少額で済む。
・大学と提携している学生寮 家具家電は必要ないが、年間管理費が10万円以上と高額。
・その他 敷金、礼金、家具家電の費用が数十万かかる。
毎月にかかる費用
毎月住居にかかる費用の目安です。
・大学の管理する寮 2万〜6万円程度。
・提携学生寮 7万〜13万円程度。食事の有無によって大きく異なる。
・学生マンション 6万円〜 地域によって変わる。
・一般の賃貸物件 4万円〜 地域によって変わる。
失敗しない住まい選びのコツ
親が考えている新生活と、子どもの希望は違うことが多いです。
親だけで住まいを決めると、子どもの生活スタイルと合っていなくて、せっかくの新生活を楽しめないことも。
また、子どもの希望を全て叶えてあげたいところですが、お金には限りがあります。
予算や希望を話し合い、お互いに納得した住まいを選びましょう。
子どもと生活スタイルを話し合っておく
子どもと希望の生活スタイルを話し合っておくと、住み始めてからの違和感が少なくなります。
例えば、
遅くまで大学で勉強するなら、大学近くの場所が便利です。
アルバイトをする場合は、駅の近くや、アクセスが良いところがおすすめです。
そして、
お風呂,洗面室、キッチンの設備は、生活スタイルによってかわります。
友達を部屋に呼びたくても、入居者以外立ち入り禁止の学生寮、提携寮、学生マンションもあります。
交流したいタイプなら、自室に呼べるか、交流できる部屋があるかを確認しておくと良いでしょう。
また、学生寮や提携寮は、自室にお風呂がなく、シャワールームや大浴場が多いです。
1人でお風呂に入りたいタイプだと、不向きです。
子どもが、初めての1人暮らしが不安に感じているなら、アパートやマンションより、人と交流しやすい、寮や提携寮、学生マンションの方が向いています。
料理をするしないによって、必要なキッチン設備は変わってきます。
メイクをするのに、洗面台がお風呂にあると不便に感じるかもしれません。
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生活に望むものは、人それぞれ。
こういった生活スタイルは見逃しがちですが、暮らしの満足度に大きく関わってくるので、意外と大切です。
重要度の高いものや、お互いに譲れないことを話し合い、取捨選択をしていきましょう。
「住まい」探しで新生活を応援!
住まい選びは、親子で話し合うことができる良い機会です。
一人暮らしを始めると、一緒に暮らしているときのように話すことはできません。
やってみて思ったのが、新生活準備は親子でする最後のイベント!
一緒に進めると、子どもの成長を感じ、子育て卒業への一歩にもなりました。
住まい選びは、新生活を始める子どもへの大きなサポート。
お互いにとって良い住まいが選べると、スムーズなスタートが切れます。
この記事が参考になれば、うれししいです。
お子さんの新生活を心から応援しています!