【N◎VA】黄金の暗黒時代(12月例会レポート)
2022年12月18日に開催された、「TRPG circle F.I.N.(エフ・アイ・エヌ)」12月例会で、「トーキョーN◎VA THE AXLERATION(ジ・アクセラレーション)」のルーラー(ゲームマスターのこと。以下RL)をしました。
■成立卓
・ダンジョンズ&ドラゴンズ第五版(WoT直売版)
・トーキョーN◎VA THE AXLERATION
・ゆうやけこやけ
■参加人数
・総数 11名
■ちょっとだけ宣伝その1
私・Aketaは、YouTubeにチャンネルを作っています。
TRPG初心者向け動画、ゲームマスター向け動画などを配信しています。
「期待値なんてない!-TRPGについて語るチャンネル-」
■ちょっとだけ宣伝その2
Aketaが所属する「TRPG circle F.I.N.(エフ・アイ・エヌ)」は、大阪で活動するTRPGサークルです。
月一回、TRPGのフリープレイ例会を開催しています。
新規参加者は常に募集中。TRPG初心者も大歓迎です。
参加方法については下記のページをご覧ください。
■止めてくれ真白、中二病は10年後に効く
今回は自作シナリオ「偉大なるフラウ・メスメル」をプレイしました。参加キャラクターは下記のとおり。
▼“独り語り”御堂真白(みどう・ましろ)
マヤカシ◎ニューロ●カリスマの、15歳の少女。
トーキョーN◎VAのストリートで育ったため、裏社会の悪そうな奴とは顔なじみ、というかはだいたい友達。
自称・電脳(ニューロ)とアストラル(マヤカシ)を組み合わせた“新世代マヤカシ”。中二病全開で、10年後、胸が痛くなること確定だが、そんな「黄金の暗黒時代」を全能感バリバリで毎日生きている。
なお、まわりの大人たちからは生温かいまなざしで見守られている模様。
ジェイクのことは、剣呑だと警戒している。
▼“ゲットー・ボーイ”ジェイク・フランクリン
カタナ◎カゲ●チャクラの30代半ばの男性。イメージは俳優のジェイミー・フォックス。
北米連合・マサチューセッツ州ボストン出身の荒事屋。元ストリートギャングで、カーライル・シンジケートの末端組織に属していたが、抗争で壊滅。以後フリーとなるも、すさんだ生活を送っていた。あるとき、“小聖母”ミューと出会い、改心する。
真白のことは、「外ヅラはアレだけど信じられる人」と思っている。
今回のシナリオは、「ただの奇術師のおばあさんだと思っていたら実は……」というもの。
タイトルの元ネタは菊地秀行先生の小説『魔界都市ブルース』の「偉大なるメスメル」より。
◆ ◆ ◆
真白の容姿は、金髪ショートカットの生意気そうな少女でした。
RL「この顔はアレやな、♀▲キわ▲▲▲系の本で▲▲▲▲▲▲る展開が……」
ジェイク「あかーん!」
不適切な表現があったことをお詫び申し上げます。
◆
老奇術師メスメル(女性)のマジックショーを、幼いころボストンで見たことのあるジェイクは、「彼女を守ってほしい」というミューからの依頼に、積極的に動きだします。
メスメルが様々な有名人からFrau(女性への敬称)と呼ばれていることから、ジェイクは
ジェイク「お久しぶりです。Granny メスメル。あなたの奇術を子供のころ、見ていました」
と、敬称をつけて彼女を呼ぶのでした。メスメルは、
RL「『あんな昔のことをおぼえていてくれたのかい。面倒なことに巻きこんでしまってすまないね』」
と謝罪しつつも、ジェイクがこんな世の中でまともに育ってくれたことを喜びました。
◆
真白はメスメルの弟子であるため、「奇術なんて古臭いし、師匠はもっと凄い術が使えるのに」と少し不満そうにしています。
真白「ま、私は将来、“新世代マヤカシ”として売りだすんだけどね」
RL「メスメルがあなたの肩をつかんで、真剣な表情で『今のうちにやめておきなさい』と戒めます」
メスメルにも中二病的過去があったかは謎です。
◆
クライマックスフェイズにて、真白は敵にまわった少女と火花を散らします。
RL「少女はあなたにもらったアメをガリガリかみながら、『何が“新世代マヤカシ”だ! こっちは“新世代ニューロ”よ!』」
真白「ニューロなんてありふれてるんだよなあ」
RL「『黙れ! あんたなんかより、私の方が上なんだから!』」
真白「“黄金の暗黒時代”を生きてるな」
君もな。
◆ ◆ ◆
シナリオの目標は「メスメルを守る」ことですが、その守り方について、話し合いが行われました。
RLの想定としては、ふたつの組織の一方にメスメルを保護してもらうというものでしたが、「どっちもうさんくさい」ということで却下されました(一応、安全を確保する手段も用意していたのですが、そっち方向に話が進みませんでした)。
保護を拒否するとなると、《不可触》《完全偽装》といった社会系の神業が力を発揮するところですが、スタイルを見てわかるとおりそんな神業はなく、代用できそうな《電脳神》は戦闘で使ってしまったため、さあどうしようか、と考えていたところ、
真白「敵の唯一の生き残りを《神の御言葉》で精神崩壊させ、メスメルがどこに行ったかをボスに報告できなくする」
という案が出てきました。それにしっかり乗っからせてもらい、セッションはまるくおさまりました。
敵の生き残りは、「“新世代マヤカシ”バンザーイ」と連呼するただの人形になり果てたのでした。無慈悲。