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【N◎VA】ああ、次は(血の)しょんべんだ……(5月例会レポート)

 2024年5月26日に開催された、「TRPG circle F.I.N.(エフ・アイ・エヌ)」5月例会で、「トーキョーN◎VA THE AXLERATION(ジ・アクセラレーション)」のルーラー(ゲームマスターのこと。以下RL)をしました。

■成立卓

・トーキョーN◎VA THE AXLERATION
・捏造ミステリーTRPG 赤と黒
・SINLESS RPG
・クトゥルフ神話TRPG6版
・トーキョーN◎VA THE AXLERATION
・TORGエタニティ

■参加人数

・総数 27名
・内新規参加者 1名

■ちょっとだけ宣伝その1

 私・Aketaは、YouTubeにチャンネルを作っています。
 TRPG初心者向け動画、ゲームマスター向け動画などを配信しています。

 「期待値なんてない!-TRPGについて語るチャンネル-」

■ちょっとだけ宣伝その2

 Aketaが所属する「TRPG circle F.I.N.(エフ・アイ・エヌ)」は、大阪で活動するTRPGサークルです。
 月一回、TRPGのフリープレイ例会を開催しています。
 新規参加者は常に募集中。TRPG初心者も大歓迎です。
 参加方法については下記のページをご覧ください。

■アイドルをやるという覚悟

 今回は公式シナリオ「アイドル、北へ」をプレイしました。参加キャラクターは下記のとおり。
 なお、今回は「舞台がXの20年前」という設定なので、色々となつかしい単語が出てきます。

▼丹内千里(にない・せんり)

 マネキン◎ミストレス●トーキーの新人記者。所属はトーキョーN◎VAスポーツで、21歳の女性。
 後ろ暗い過去を隠しながら記者として生きているが、世界への不平不満から、ちょくちょく言動に不穏な様子が現れる。

▼“電脳流(ニューロアーツ)”呉羽竜樹(くれば・りゅうじゅ)

 クグツ◎ニューロ●カタナの千早重工カムイST☆R支店の後方処理課第三班の工作員。18歳の男性。身長187cm。
 千早のクグツ生まれで、メルトダウン(のちの千早雅之)に見出され、クグツとして活動するための訓練を受ける。血の小便が出るような訓練の結果、第三班でギリギリやっていける力を手に入れた。
 カタナとしてはひよっこだが、クグツとニューロの戦闘技術を組み合わせた、自己流の戦い方を身につけている。その戦い方を、彼は“電脳流(ニューロアーツ)”と呼んでいる。

 今回のシナリオは、“CD・ラブ”でギガヒットを飛ばしたアイドル「“レトロ・アイドル”結城あや」のセカンドコンサートにまつわる物語です。カムイST☆Rが舞台となる公式シナリオです。
 千里はアイドルの密着取材のために、竜樹はテロを未然に防ぐために結城あやに接触します。

 ◆ ◆ ◆

RL「あやは車の中で言います。『あー、せっかくST☆Rに来たんだから遊びたいなあ』するとマネージャーが注意します。『駄目だよあやちゃん。コンサートのあとはレッスンが待ってるんだから』」
千里「売れっ子は大変だ」
RL「『彼氏と別れてまでこんなことするはめになるなんて』とあやがぶつぶつ言いだすと、マネージャーが千里の方を見て『今の発言はオフレコでお願いします!』」
千里「は、心得ております」

 ◆

 ST☆Rでの番組収録などを終え、高級ホテルに戻ってきたあやたち。夜おそい時間に、あやは竜樹のもとを訪れます。

RL「『あのね、せっかくST☆Rに来たんだから、遊びに行きたいの。護衛してくれる?』」
竜樹「いいですよ」
RL「意外とあっさり……」
竜樹「ストレスためこむのはよくないという判断です」

 竜樹とともにST☆Rの街へくりだすあや。風景や買い食いを楽しんでいる中、あやのファンに見つかってしまい、あわてて路地裏へ逃げだします。怪しい獣とも遭遇しますが、それもどうにか追い払い、ホテルへ戻ってくると──

千里「『あ、帰ってくるところだったんだ』まあ捜してましたからね」
RL「マネージャーはこわい顔つきで前に出て、右手を振りあげます。が、その手をぐっと握りしめておろします。そして竜樹を見て『今回の件は、メルトダウン支社長に報告させていただきます』と言いはなちます」
竜樹「『それは構いませんよ。ですが、あなたたちはあやを普通の女の子アイドルとして売りだしているんでしょう? なら、そのストレス管理もあなたたちの役割じゃないんですか? 大人が気をつけないでどうするんですか』」
RL「マネージャーは竜樹をにらみますが、何も言わず、ホテルのエレベーターへ向かってしまいます」

 ちょっとしたやりとりがあったものの、どうにか穏便にことをすませることができたのでした。

 ◆

 テロリストの情報をつかんでいた竜樹は、千里にも調査の協力を求めます。結城あやに危険がおよぶかもしれないと知った千里は、竜樹の要求に応じます。
 カムイST☆Rでのコンサート当日。午前のリハーサル中に、「そいつ」は現れます。

RL「テロリストは『そこのかわいいお嬢さんと入れかわるつもりだったんだがな。思ったよりセキュリティが厳しかった。なかなかやるな』」
竜樹「あの獣か。何かあるなあと思ってた。阻止しといてよかった」

 テロリストおよび彼が連れている獣との戦い。神業の数がギリギリの中、千里たちは勝利をおさめるのでした。

竜樹「雇われテロリストだって言ってたな? 黒幕は誰だ」
RL「『しゃべると、思うか?』」
竜樹「思ってはいない。だがおぼえておけ。メルトダウンの手は長い。どこまでも追いつめる」

 ◆

 結城あやの密着取材ができたことで、トーキョーN◎VAスポーツの社長・九条政次は喜びます。電話口で「結城あやが襲われるなんて記事、次のニュースの目玉や」と鼻息もあらく語ります。

千里「それはいいんですが、実は取材費が足が出ちゃいまして、そのへんをなんとか……」
RL「『あー、あれ、何か電波悪いなあ。よう聞こえへんわ。ノイズがひどい。あ、切れそう。切れる切れる』ぷち」

 色々ありましたが、一行は結城あやを守ることに成功したのでした。

 任務をまっとうできたことで、竜樹はメルトダウンから叱責を受けることはありませんでした。

RL「『そうそう、呉羽さん。私の手はあなたが言うほど伸びませんよ』とメルトダウンは無表情に冗談を言います」

 一方そのころ、解体されていくコンサート会場に、あやはいました。

RL「『私、甘かったかもしれない。これからは本気でトップアイドルを目指すよ』」
竜樹「そのときは千早をよろしくお願いします」
RL「『ええ、そのときはお願いね』あやは解体されていくコンサート会場に目を向け『絶対、のしあがってやるんだから』」

 完璧で究極の“レトロ・アイドル”結城あや。
 彼女はこのあと、言葉どおり、スターダムをのしあがっていきます。そして、3年後にひとつの転機を迎えるのですが……それはまた別の話。
 しかし今回の出来事がなければ、あやはアイドルとしてやっていく覚悟をかためられず、アイドルとして挫折していたことだけはたしかでしょう。

 ◆ ◆ ◆

 例会後の食事会で、別のN◎VA卓で遊んでいた女性から

女性「白夜君て知ってる?」
「白夜君? 河渡白夜のこと?」
女性「何で普通に苗字が出てくるん!?」

と驚かれました。
 白夜のことを「白夜君」と呼ぶプレイヤーを、私は初めて見たよ。その発言をプレイヤーキャラクターがやったら、白夜の機嫌がよければ笑い飛ばされるだけだろうけど、少しでも機嫌が悪いと木更津湖にコンクリ詰めだぞ。

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