【TRPG】何かしないといけない気になってしまう──自己顕示欲?
■はじめに
リプレイ動画にはじまり、エモクロアの登場により、少し前から活気づいているTRPG。
一方で、SNSでの動きに敏感になりすぎて、「私も何かしないと」と思っている古参のゲーマーもいるのではないでしょうか。
私もそのひとりです。いや、でした。
ここでは少し立ちどまって、「本当に何かしないといけないのか」を考えてみようと思います。
■そもそも、なぜ「何かしないといけない」と感じるのか
少し前まで思っていた「昔からTRPGをやってるんだから私も何かしないと」という感覚。実はおぼえがあります。
外国産TRPGを遊ぶこと、です。
一時ですが、「日本産より外国産のTRPGを遊んでいる人の方が格が上である」と思っていたことがありました。実際、そういう風潮もありました。
そんな格などないのは周知の事実ですが、当時は本当にそう思っていました(※)。
今回の事例も同じで、「海外のTRPGで遊ぶこと」と「活気づくTRPG界隈で何かをしなければと思うこと」はイコールです。
その根底には、自己顕示欲があります。
「私は長いあいだTRPGを遊んできた。だからもっと何かできるにちがいない」
こういう感覚です。
要は、TRPGを昔から遊んでいる者としての矜持を守りたかったり、目立ちたかったりという感情の発露です。
TRPGで目立っている人がいると、どうしても自分をかえりみてしまい、何かしたい、自分も目立ちたいと思うのは、普通の感情だと思います。SNSの影響は大きいんだなあと、今は客観的に見られます。
※本当かどうかわかりませんが、海外ではアナログゲームにもポリティカルコレクトネスやDEIの思想がじわじわ入りこんできているという話があるので、正直、今は海外のゲームはあまり買いたくありません。D&Dという前例もありますし(遊ぶのは無問題)。
■今の環境が楽しいなら無理に変える必要はない
ですが、自己顕示欲に正直に行動して、変なすけべ心を出すと痛い目を見ることがあります。
ここは今一度、自分の置かれている環境を振り返ってみるといいかと思います。
TRPGを遊んでくれる友達はいるか。
TRPGを遊べる環境はあるか。
定期的にTRPGを遊べているか。
これらが満たされているなら、金儲けをしたりプロのデザイナーになりたいのでもない限り、特に何かする必要はないと思います。
マンネリ化している気がするなら、よそのコンベンションに行ってみたり、オンラインセッションに足を踏み入れたり(あるいはオフラインに変えてみたり)するのがよいでしょう。
TRPGが遊べているだけで御の字だと思うようにしましょう。
■それでもやっぱり目立ちたいと思ったら
それでも、今の流行に乗って「目立ちたい」という思いが強いなら、まずはリプレイ動画か、TRPG動画を作ることからはじめてみてはいかがでしょうか。
私もつたないながら、TRPG動画を作っていました。今はサークルの宣伝動画作りをしていますが、色々と新しい発見があり、なかなか楽しいものです。
再生数もチャンネル登録者数もたいしたことありませんが、やってみてよかったなあと思うことしきりです。
あるいは、オリジナルのTRPGを作って、ネットで販売してみるのも手です。
ただ、基本ルールが100円でも、どこの誰が作ったかもわからないものを手にとってくれる人はいないと思うので、基本ルールをタダにし、シナリオとサプリメントを有料にする方がいいかもしれません。
■終わりに
今回は活気づくTRPG界隈と自己顕示欲の話をしました。
まあ、ほとんどはちょっと前の自分の話なんですけどね。
今の自分に悩んでいる人の助けになればさいわいです。
■YouTube「期待値なんてない! -TRPGについて語るチャンネル-」
■TRPG circle F.I.N.(エフ・アイ・エヌ)
大阪で活動するオフラインのTRPGサークルです。
新規参加者は常に募集中。初回のみ参加費無料。初心者歓迎。