【N◎VA】政界、財界、デュエル界(11月例会レポート)
2023年11月26日に開催された、「TRPG circle F.I.N.(エフ・アイ・エヌ)」11月例会で、「トーキョーN◎VA THE AXLERATION(ジ・アクセラレーション)」のルーラー(ゲームマスターのこと。以下RL)をしました。
■成立卓
・ダンジョンズ&ドラゴンズ第5版
・トーキョーN◎VA THE AXLERATION
・ピーカーブー
・ロードス島戦記RPG
■参加人数
・総数 22名
■ちょっとだけ宣伝その1
私・Aketaは、YouTubeにチャンネルを作っています。
TRPG初心者向け動画、ゲームマスター向け動画などを配信しています。
「期待値なんてない!-TRPGについて語るチャンネル-」
■ちょっとだけ宣伝その2
Aketaが所属する「TRPG circle F.I.N.(エフ・アイ・エヌ)」は、大阪で活動するTRPGサークルです。
月一回、TRPGのフリープレイ例会を開催しています。
新規参加者は常に募集中。TRPG初心者も大歓迎です。
参加方法については下記のページをご覧ください。
■ブラックハウンド決闘(デュエル)捜査課
今回は自作シナリオ「竜巻に乗れ!」をプレイしました。参加キャラクターは下記のとおり。
▼波切耕介(なみきり・こうすけ)
フェイト◎ヒルコ●シキガミの探偵。26歳。
謎の組織に改造された改造人間。しかし脳改造を受ける前に逃走し、N◎VAへ流れつく。現在は改造によって得た力アーマードドライバーを駆使し、この街で困っている人々を助ける探偵業を営んでいる。バイクを操り、どこにでも駆けつける。
アオキとは仕事の関係である。
▼アオキカズオ
クグツ◎タタラ●カゲの35歳男性。
千早重工査察部後方処理課第三班の工作員で、優秀なエンジニアだが、なぜか後方処理課に配属された。
かつて、千早アーコロジー屋上で起こった、稲垣光平殺害事件を未遂にとどめた功績を持つが、そのことはなかったことにされたかのように、いまだに後方処理課勤務を続けている。
功績をあげて研究部門へ異動したいと考えているが、なかなかうまく行かず「こんなところ辞めてやる!」と言う日々である。
しかし、RLはこう思う。
功績をあげればあげるほど、工作員として有能と判断され、異動は遠のくのではないか、と。
御容のことは面白そうな人だと思っている。
▼御容浩平(ごよう・こうへい)
カブキ=カブキ◎●イヌの20歳男性。
頻発する「決闘犯罪」に対抗するために作られた、「ブラックハウンド決闘(デュエル)捜査課」の隊員だが、連続殺人事件解決のため、機動捜査課に出向となる。
もとは、軌道上の「決闘(デュエル)アカデミア」で学んでいたが、ある日、地上での闇決闘犯罪に巻きこまれる。そして色々あって、地上のデュエル界に平穏をもたらすため、決闘刑事(デュエルデカ)となる。
波切のことは「装備魔法(アーマードドライバー)を使うデュエリストにちがいない。いずれデュエルしよう」と思っている。
今回のシナリオは、「世界中で起こる陰惨な殺人事件がトーキョーN◎VAでも起こったため、それを解決しようと奮闘する」というもの。
約一名、変な設定の人がいますが、セッションはだいたい普通に進んでいきました。ついでに言うと、シナリオ自体も一発ネタなので、今回は詳細を伏せることとします。
◆ ◆ ◆
事件捜査に際し、レイ課長は出向してきた御容に声をかけます。
RL「『今回の事件は並の事件じゃない……ひょっとすると、決闘刑事(デュエルデカ)としてのお前の嗅覚と経験が役に立つかもしれん。頼むぞ』」
御容「は。全力で頑張ります」
事件解決に意欲を見せる御容。
しかし、身につけていた〈社会:ストリート〉を〈社会:デュエル〉に変えたため、捜査が難航することになったのでした(のちに救済措置あり)。
御容「この世界は、政界、財界、デュエル界でまわってるから、使い道はあるはず」
RL「はじめて聞いたぞ」
御容「世界は一枚のカードからはじまったんだよ!」
RL「パラドックスさん憤死!」
◆
海に近い倉庫でアオキは元同僚の亡骸と対面します。
RL「右足だけが残っていますね。DNA鑑定で同僚と断定されました」
御容・アオキ「これは《封印されし……」
RL「《エクゾディア》じゃねえよ!」
◆
当然のように、話は御容の設定のことへ。
RL「おじいちゃん、《ゴヨウ・ガーディアン》は禁止カードでしょ」
御容「いや戻ってきたから……エラッタされて」
波切「『御容、死す』デュエルスタンバイ!」
御容「いやー!」
波切「一度言ってみたかった」
◆
RL「みんな、聞いてくれ」
一同「はい」
RL「今回のシナリオは、御容の設定を聞いて作ったわけじゃない。もちろん、御容の設定を聞いてイラストを用意したわけでもない」
そう言いながら、敵のイラストを開示するRL。
それは『遊戯王』のモンスターでした。
一同「やっぱり『遊戯王』じゃねえか!」
RL「変にかみあったんだよ! 俺は悪くねえ!」
と言いつつ、事件の真相が少し見えてきたあとは、〈社会:デュエル〉を〈社会:ストリート〉として使ってもいいよ、ということにしました。
やっぱり『遊戯王』じゃないか。
◆
最後の戦闘は、クソデカモンスターを相手にすることになりました。
アオキ「〈死点撃ち〉でXの16ダメージ!」
RL「やっぱり死点撃ちは強いなあ。《黄泉還り》で銃弾をはじきます」
御容「……《チャイ》する? こいつ結構うっとうしいし」
アオキ「《不可知》は?」
RL「できるよ」
しかし、考えた末、プレイヤーは様子を見ることにしました。
実を言うと、敵は《不可知》で攻撃されれば、死亡がほぼ確定していたので、《突然変異》で《不可知》をコピーして相討ちに持っていこうと思っていました。
RL「何かんちがいしているんだ。まだ俺のカット進行は終了してないぜ」
て、ダメージを受けながら言いたかっただけです。
やっぱり『遊戯王』じゃ以下略。
◆
〈ラッキーストライク〉〈ミラクルヒット〉で山札から2回もジョーカーを出してくる御容。
RL「攻撃力不足、というキャラ作成時の話はどこ行ったんだ」
御容「いやー、ジョーカー2枚は強烈ですね」
◆
何だかんだあって首謀者を逮捕し、一行はトーキョーN◎VAでの連続殺人事件を食いとめることができたのでした。
エンディングフェイズで、波切に依頼をしてきた少年は、自分も他人も信じられなくなったと言います。
波切「預かっていた親の形見の懐中時計(調査の報酬)を出しましょう。『君がこれから何を信じるのか、あるいは信じないのか、自分で決めろ。君の人生だ』」
RL「じゃあ、迷った末、懐中時計を受けとり
『父さんの残してくれた道を進んでみようと思います。それに、じいちゃんのことも見届けたいと思います。僕は、父さんのことも、じいちゃんのことも信じます。そして、父さんが信じてくれた俺を信じます。いえ、信じたいんだと思います』
と言います。
要は、自分も、父親も、じいちゃんも、みんなないがしろにしないってことですね。
それでは、少年は事務所を立ち去ります」
アオキ「じゃあ事務所前で《不可知》で待機しておきます」
RL「んん!?」
少年が波切の事務所を出たところで、《不可知》したアオキが現れ、少年を連れ去ってしまいます。
実はアオキは、自分の不手際(?)で後方処理課の工作員10人を失っており、可及的速やかに人員を補充せよ、という命令を受けていたのでした。
なお、この少年が数年後、腕利きの工作員になることを……今はまだ誰も知らない。
◆ ◆ ◆
以前にもあったのですが、御容のデュエリスト設定にすべてを持っていかれたセッションでした。たまたま、『遊戯王』のモンスターイラストを流用したために、デュエル的演出に拍車がかかりました。
しかし、「決闘(デュエル)アカデミア」って「遊戯王GX」の設定ではあるんですが、そんなもんあるかと昔は思っていました。が、最近「鴨乃橋ロンの禁断推理」というアニメに探偵学校というものが出てきたので、まあありかなと思うようになりました。
あと、アオキの「こんなところさっさと辞めてやる」「異動したい」という強い願望には笑いました。
少年を連れ去って工作員にしたり、事件を解決して功績をあげたりすることで異動を画策するも、すべて却下されたりなかったことにされたりして、後方処理課から出られないという……。
今回は、敵が持っていたものを分析し、新兵器まで造ったのに認められませんでした。
うーん、だんだんかわいそうになってきたぞ。