【N◎VA】インチキ効果もいい加減にしろ!(9月例会レポート)
2023年9月17日に開催された、「TRPG circle F.I.N.(エフ・アイ・エヌ)」9月例会で、「トーキョーN◎VA THE AXLERATION(ジ・アクセラレーション)」のルーラー(ゲームマスターのこと。以下RL)をしました。
■成立卓
・トーキョーN◎VA THE AXLERATION
・ウマ娘テーブルダービー2
・モノトーンミュージアムRPG(書架ver)
・この素晴らしい世界に祝福を!TRPG
・ダブルクロス The3rd Edition
■参加人数
・総数 23名
・内新規参加者 6名
■ちょっとだけ宣伝その1
私・Aketaは、YouTubeにチャンネルを作っています。
TRPG初心者向け動画、ゲームマスター向け動画などを配信しています。
「期待値なんてない!-TRPGについて語るチャンネル-」
■ちょっとだけ宣伝その2
Aketaが所属する「TRPG circle F.I.N.(エフ・アイ・エヌ)」は、大阪で活動するTRPGサークルです。
月一回、TRPGのフリープレイ例会を開催しています。
新規参加者は常に募集中。TRPG初心者も大歓迎です。
参加方法については下記のページをご覧ください。
■全てのカードを過去にする、あってはならないぶっ壊れカード。
今回は自作シナリオ「究極幻神獣」をプレイしました。参加キャラクターは下記のとおり。
▼霧沢矛神(きりさわ・むしん)
カタナ◎カゲ●チャクラの荒事屋。44歳、男。
今回のシナリオコネである相剣あやめの父親の後輩で、同じ会社に勤め、家族ぐるみのつきあいがあった。剣道の才能に優れアスリートの道を歩むつもりだったが、企業間抗争に巻きこまれ家族と死別。剣一本で裏の世界へ足を踏み入れていく。
武器は上腕に収納している刃「ガイスト」。通常の刀とちがうことから、「外道の剣」なのかもしれない。
藤城マリカのことは「いい奴だ」と思っている。
▼藤城マリカ
フェイト◎ミストレス●マヤカシの29歳女性。
N.I.K.の探偵で、アサクサに事務所を持つ。東欧系の古い魔女の血筋で、本人もその資質を受け継いでいる。マヤカシの力はその血筋に由来する。
ノーリのことは「仕事の関係」だと思っている。
▼ノーリ
イヌ◎●カブト、カブトワリのブラックハウンド機動捜査課隊員。18歳の女性。
警察官になるために生まれたクローン体であり、たくさんある同種のクローンの中で、2番目に優秀であった。そのためかはわからないが、機動捜査課配属となった。
正直な人物であり、嘘をつくのが下手。
矛神のことは「警戒している」。
今回のシナリオは「ライディングデュエルプロリーグ優勝後、失踪した少女を捜す」というもの。現代の野球の100倍以上の規模を誇るカードゲームのプロリーグで、夢と野心、大金と名誉を求め、決闘者……デュエリストたちは戦っています。
ノーリのプレイヤーが『遊戯王5D's』7巻を持っていたことがきっかけで、このシナリオを遊ぶことになりました。おつきあいくださった皆様に感謝です。
◆ ◆ ◆
プロリーグ優勝チーム「ゆるふわメルフィーズ」の一人・遊城レイは、ブラックハウンドであるノーリがあやめの捜索に乗りだしたことを知り、あやめを絶対に見つけてほしいとすがります。
ノーリ「サインとかもらえるかな。うちの課長がファンだし」
RL「がりがりがりーってもの凄い勢いでサイン書いてくれました。あと、副賞のステンレス製レアカードもくれました」
ノーリ「これはめっちゃ喜びそう!」
◆
もうひとりのチームメイト・ライナは、あやめの姿を見たと言います。
RL「『隅田川の向こう側、スラム街まで捜しに行ったとき……』」
一同「危なっ!」
マリカ「内気に見えて行動力めっちゃ高いな!」
◆
あやめを助けるには、あるカードが必要になると知った一行は、カードを求め、名もなき島へ向かいます。
RL「実は世界各地に石板が残っていて、そこから世界で一枚だけのカードを作ることができます。国際マジック&ウィザーズ協会が認可すれば、使えます」
マリカ「たまにある、世界に一枚しかないカードってそういうことか!」
◆
究極幻神獣のカードを手に入れた一行は、カードをライナに託します。
RL「『む、無理です。私にはあやめに勝つ力なんか……』」
矛神「大切な仲間なんだろう? 君にしかできないことなんだ」
矛神に諭され、ライナはカードを受けとります。
デュエルをはじめるあやめとライナ。一方で、矛神たちは敵の工作員と戦います。
矛神たちの戦いが終わるころ、デュエルも決着します。
ライナ「場のモンスター3体を生贄に捧げ、《究極幻神獣セト》召喚!」
あやめ「トラップ発動! 《スキルドレイン》! これでセトの効果は無効──」
ライナ「私は《究極幻神獣セト》の効果発動!」
あやめ「馬鹿な! モンスター効果は無効──」
ライナ「モンスターではない。神よ!」
ノーリ「こんな内気な子がその台詞言っちゃうわけ!?」
このへんはちょっと長めの演出をさせていただきました。させてくれたプレイヤーに感謝。
ちなみに演出の元ネタは、劇場版『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』です。
なお、《究極幻神獣セト》の効果を「遊戯王OCG」風に書くとこうなります。
《究極幻神獣セト》
効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻0/守0
このカードは特殊召喚できず、ドローフェイズでのドロー以外で手札に加えることはできない。このカードを通常召喚する場合、フィールドのモンスター3体をリリースして召喚しなければならない。
(1):3体をリリースして召喚したこのカードの召喚は無効化されない。
(2):このカードの召喚が成功した場合、このカードを除く、自分・相手のフィールド・墓地・デッキ・EXデッキのモンスターを全て表側表示で除外し、その攻撃力の合計分のダメージを相手に与える。この効果に対し、相手は効果を発動できない。
実質ホルアクティです(白目)。
一枚しかないので手札に持ってきにくいところがネックですが、ドローフェイズで《強欲な瓶》が使えるので、まったく可能性がないわけでもなかったりします。
しかし、こんなものが協会に認可されるわけもなく、役目を終えたセトは灰となって消え、再び眠りにつくのでした。
◆ ◆ ◆
今回のシナリオは「PCがデュエルをすること」がテーマではなく「プロデュエリストの周囲で起こっている事件を解決すること」がテーマとなっています。
ただし、一応「ライディングデュエルルール」というものも作っておいたので、デュエルしたい人は言ってねと言っておきました。何でこんなルールを作ったかって? 過去にデュエリストのPCがいたからです。
ノーリのプレイヤーは初めての「トーキョーN◎VA」のうえ、TRPG経験自体も浅いため、うまくいかずに困っていた部分もありました。ですが、プレイヤーの好きなテーマのシナリオで遊んだので、それなりに楽しんでくれたのはよかったと思っています。ほかのプレイヤーが支援してくださったのもありがたい点です。
「カードゲームのプロリーグ設定」は結構作りこんでいるので、今後もシナリオとして活用したいなあと考えています。ゲーム自体を知らなくても、その周辺で起こることをシナリオにすればいいので、あまり人を選ばないのではないかと思っています。