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【本の紹介】『生殖記』朝井リョウ 著

「正欲」から3年半。本年度最大の衝撃作。
オス個体に宿る〇〇目線の、おそらく誰も読んだことのない文字列の集積である。

マジョリティを基準にあらゆることが決まる世の中。この本では、異性愛や同性愛のトピックが主に取り上げられていますが、マイノリティであるが故に、生きづらさや孤独を抱えている人に刺さる作品なのではないかと思いました。自分にとって一番いい生き方とは何か?考えさせられます。

(今、目の前の人と話しているこの瞬間、表向きは上手にコミュニケーションをとっているようで、実は全く違うことを考えていて、まるで決められた台詞をそれっぽくしゃべっているだけである... なーんてことが私自身あったりなかったりするわけなんですが、私だけだと思っていたこの感覚、実は私だけじゃなかった!)と本を読んで思いました。

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