【本の紹介】『戦争は女の顔をしていない』スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著、三浦みどり訳
第二次世界大戦で兵士として武器を手にして戦った、500人以上の女性たちから聞き取りを行い、戦争の真実を明らかにした本書。
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著者はウクライナ生まれ、ベラルーシ出身で、ノーベル文学賞を受賞している。本書は、著者の作家活動の出発点である。
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取材を始めたのは1978年とあるが、戦争物は男が書くことになっていた時代に、雑誌記者だった30歳代の彼女がそれまで全く触れられたことのなかった従軍女性の記録を発表するのは相当の困難があり、完成後2年間は出版できなかったのだそう。
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