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「旅立ちの日に」は僕らの歌

3月は卒業の時期。

この時期になるといわゆる卒業ソングが聴きたくなってくる。まあ、卒業に限らず、夏には夏曲を、冬には冬曲が聴きたくなるのだけれども。それはみんな同じか。

メディアも、卒業の歌特集だとかでランキングを発表してくれたりする。
年代別ランキングを見てみると、時代は変わったんだなあと実感する。
10代20代のランキングに「栄光の架橋」「3月9日」「サヨナラの意味」「道」など、J-POPがランクインしているのだ。

卒業式で歌ったのかな?それとも、卒業といえばこの歌!という個人的な思い入れ?もし卒業式で歌ったのなら、なんと自由な校風だろうか。いや、今の時代なら当たり前なのかな。

そんな時代を感じるランキングにちゃっかり顔を出すのが「旅立ちの日に」である。

僕の中でも卒業の歌といったらこれ。何かあれば同世代の友達と交互に歌い出して絆を確かめ合う。確か中学の時に歌い、泣いた記憶がある。


J-POPももちろん素敵だけど、やっぱり歌手やドラマなどのイメージが先行してしまう。「栄光の架橋」を聞けば空っぽのスタジアムで歌うゆずの2人が目に浮かぶし、「3月9日」なら1リットルの涙の沢尻エリカが出てくる。
つまり、これらの曲は歌う前からイメージがついている「彼らの歌」なのだ。
けれども「旅立ちの日に」には色がない。自分たちが歌ったあの日あのときの景色や感情がそのまま色づいてくれる。その時からこの歌は「僕らの歌」になる。だから僕は「旅立ちの日に」が好きなのかもしれないね。

どの界隈にも、それを代表する顔的存在がいる。アンケートを取ったら男女問わず老若男女のランキング上位に顔を出す人だ。
もし好きな野球選手を各世代に質問したら、順位の差はあれど、どの世代にも「イチロー」が上位に来るはず。
もし好きなサッカー選手を質問したら、「カズ」がどこにでもいるだろう。
このような人たちはレジェンドと呼ばれる。

「旅立ちの日に」が「僕らの歌」である以上、きっとこれからも卒業ソング界のレジェンド面をしてくれるだろう。自分たちの歌がレジェンドになるなんて、とても誇らしい。

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