私が歯医者さんに行くようになった理由
白い歯や、血色の良い歯茎って若い感じがして素敵ですよね。この若々しさや健康管理のために、私は3〜6ヶ月に1回のペースで歯の健康診断に行っています。内容は歯や歯茎の検査やクリーニング、悪いところがないかなど、いわゆる歯のメンテナンスと言っても良いくらい。それに早めに治療できるのが良いところなのだと思っています。
今はこのようなペースで歯科受診をしていますが、以前の私は歯医者さんに通うのが大嫌いでした。
理由は、歯を削っているギュイーンといった怖そうな音や口を長く開けて待っていなければならない不愉快さ、治療期間の長さなどで、何度も治療を中断していました。夫も若い頃から同じような理由で治療を中断していました。ひどい時には病院に行くのが嫌で、欠けた歯を瞬間接着剤でつけて使っていたものです。
ある朝、いつものように仕事に行く準備をしていた夫が、急に胸が痛いと言い出しました。顔を見ると青い顔をしているし、心配で会社に行くのを必死に止めたのですが
「今日は大事な仕事があって休めないんだ」
と言って、無理して出勤してしまいました。
しばらくして会社から電話がかかってきました。心配していた通り、夫が会社で倒れて救急車で運ばれたというのです。
病院にかけつけると、夫が病院のベッド上で静かにしていました。朝と比べると少し落ち着いているようです。それから詰所の奥に案内され、医師から病名が告げられました。
「心内膜炎と、弁膜症です」
さらに、具体的な説明が続きました。
最後に、手術が必要ですが、その前に虫歯の治療もしなくてはならないので、歯科治療が終了してからの手術なのだといいます。
虫歯を放置しているとそこから菌が入って全身にまわることがあり、心内膜炎や弁膜症の原因のひとつではないかという説明でした。
その後、夫は歯の治療を終わらせてから手術をしていただきました。
虫歯や歯周病は炎症の一つで動脈硬化の原因となるそうです。そして、感染性心内膜炎や心筋梗塞、脳梗塞、誤嚥性肺炎などの病気にも関係が深いとのこと。
夫の手術という大きな出来事で、健康管理の一部として虫歯治療や定期的な歯科受診が大切なのだと深く考えさせられました。
歯科受診をしなかったせいで歯や身体の機能の一部が使えないまま誰かの助けを借りなければならず長生きするようになる未来は、出来れば避けたいと思い願うところです。
これからも歯科での定期受診(メンテナンス)を続けていきたいと思います。