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雑談が多い会社はいい会社?

6月になって、リモートワークしていた社員が少しずつ事務所に出勤するようになってきて少しづつ活気が戻ってきました。

人数の増えた職場では、以前のように、社員同士が、あるいは私と社員が雑談をするようになり、みんなの笑顔も多くなっている気がします。

以前は、こうした「雑談」のことなんて今まであまり気にしていなかったのですが、数か月のテレワークを経てみると、こうした雑談が人間関係をつくっていったり、ひらめきや発想を刺激していたのだなあと感じます。

以前、伊那食品工業さんを取材した時に、「セレンディピティ(serendipty)が大事」だと仰っていました。そのことを思い出しました。セレンディピティ。つまり、偶然の出会いや予想外の発見すること。伊那食品工業さんでは、こうしたセレンディピティを大事にされていて、社内にはみんなが気軽に雑談できる場がたくさんあるのだそうです。

確かに、会議のような堅苦しい場では、ロジカルな脳になってしまい、なかなか新しい発想やひらめきが生まれません。たわいもない会話ができて、脳がゆったり回っていて、心が素直になる環境があってこそ、ひらめきや偶然の発見が生まれてくるのでしょう。

しかし、世の中には「雑談している暇があるなら仕事をしろ!」という根強い空気があり、社員が変えていくのは相当な覚悟が必要な気がします。やっぱり、トップが人を信じる気持ちを持ち、雑談の価値をわかって承認していかないと難しいのでしょう。短期的な業績、生産性を重視する会社と、長期的持続的な成長を重視する伊那食品工業さんは大きな違いがあります。

ただ、どの会社においても、これからの時代に必要なことはセレンディピティ。過去の延長線上では生き残っていけません。新しい時代に何かを生み出していくためには、気軽に雑談ができる会社の中の場や、自分の好きことをしながら時々仕事をする新しいテレワークなど、脳に良い環境づくりが大事になってくるのではないでしょうか?


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