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令和6年度奥川地域春の人足イベントレポート〜地域の内と外の助け合いで地域を支える〜

奥川地域の「結」の文化を次の世代へ

奥川地域には、古くから「結(ゆい)」と呼ばれる相互扶助の文化が根付き、水路整備や草刈り等の作業や農作業、家屋修繕などを互いに助け合いながら生活を営んできました。しかし、昨今の人口減少・少子高齢化等影響でその文化は薄れ、地元民だけでは地域の維持、運営も難しくなっている現状があります。そこで奥川地域づくり協議会は、地域を活性化あせるために「結」の精神を現代に復活させる「未来型・結」という取り組みを約4年前よりスタートしました。「人足にんそく」はその活動の一つで、地域環境保全活動を通して、人と人との繋がりを育むことを目的としています。


地域住民と新たな結文化が一体となり汗を流す

 今回は春の人足にんそく(地域環境保全活動)を、4月27日(土)・28日(日)の1泊2日で行い、地域外の大学生や社会人、地域おこし協力隊など多くの方に参加していただき、地域住民と共に心地よい汗を流しました。

今回の人足では、奥川地区の4集落(山浦、松峯、中町、梨平)で水路整備や道路普請などが行われました。参加者は、慣れない作業に悪戦苦闘していましたが、地元の方々にアドバイスをもらい作業に取り組んでいたようでした。奥川の山の中で自然や土地のことを地元の方から聞きながら行った作業は新鮮かつ貴重な体験だったのではないでしょうか。

⚫︎最初は慣れない作業に戸惑いましたが、地域の方々が優しく教えてくださり、楽しく作業ができました。

⚫︎都会では味わえない、人と人との繋がりの温かさを感じました

⚫︎集落の皆さんや遠くから足を運んできた皆さんと一緒に山に入り、側溝の落ち葉をかき出していく作業をするのがとても清々しくて気持ちよかったです。

⚫︎人足の後に食べるおにぎりと山菜の天ぷら最高でした!ありがとうございました!  ( 令和6年度春の人足参加者アンケートより引用)

参加者の方々からはこのような声が聞かれ、「人足にんそく」を楽しみながらも地域環境を維持することの難しさや大変さを実感し、人と人との交流の大切さや面白さを学ぶことができたようです。また、各集落にて参加者と地元の方との交流の場も設けられ、参加者の方が普段感じることのできない空気感を感じることができる機会にもなったようです。

地元の方と地域外の大学生・社会人で水路整備をする様子


地元の方と人足終わりにお茶のみをしながら交流を深める参加者たち


人足終わって、参加者と地域の人も混じって美味しい山の幸とお米をいただきます!

また今回は参加者同士が人足前夜の晩ごはんなどで交流があり、「人足にんそく」を通じて、参加者同士も新たなつながりが生まれる場にもなっていました。


”ひと”と”自然”、
そして”過去”と”未来”が繋がる場所

奥川地域は、美しい自然と温かい人情が残る場所です。

「人足にんそく」は、地域住民との交流を通して、普段では得られない貴重な体験ができます。
自然の中で体を動かし、美味しい料理を味わい、そして、人と人との温かさを感じながら繋がりを実感し、奥川地域の魅力を存分に味わえる場です。奥川地域づくり協議会は、今後も定期的にこのような企画を開催する予定です。都会の喧騒を離れ、自然の中でリフレッシュしたい方、地域の人々との交流を楽しみたい方、そして「結」の精神を体感したい方。ぜひ、奥川地域を訪れてみてください。きっと、忘れられない思い出になるはずです。

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