10月7日は『ミステリー記念日』らしい
ミステリー小説に登場する"密室"にときめく青春時代でした。
本日、10月7日は『ミステリー記念日』らしい。アメリカの小説家エドガー・アラン・ポーの亡くなった日だそう。
今回の記事では、私の好きなミステリーをだらだら語らせてください。
小説・映画・ドラマ・漫画に分けてみました。
それではどうぞ!
ミステリー小説
ミステリーを好きになるキッカケは「すべてがFになる(森博嗣)」でした。学生時代の朝読書で長い期間かけて読了した思い出。
最初に投稿した記事(名刺代わりの小説10選)でも10冊のうち6冊がミステリー小説でした。
最近は「切り裂きジャックの告白(中山七里)」を読んでいます。
好きな作家を聞かれたら"森博嗣"と"舞城王太郎"を挙げます。どちらも、物語だけでなく文章に個性が現れている作家さんです。
作品数が多いので、すべては読み切れていません。まだまだ同じ作家で読みたい作品はあるけれど、他にも気になる作品はたくさんあって葛藤しています。
森博嗣作品だと「夏のレプリカ」が忘れられません。短編集「レタス・フライ」に収録される「檻とプリズム」と「コンジ君のこと」もふと思い出すことがあります。短編だからこその鋭利さ。刺さったまま抜けていない。
また、作品のタイトルが英訳も好きです。「封印再度」など。英訳は「who inside」です。
中学生時代に読んでいたため愛知県の地名をあまり知らず、作中に出てくる"那古野"は名古屋に似せた架空の地名かと思っていました。車で名古屋へ行って"那古野"が実在すると知った時には衝撃でした。岐阜が舞台になった作品もあり、親近感もありつつ読んでいました。
舞城王太郎作品だと、最近はミステリー作品が少ないので過去作になります。「世界は密室でできている。」は図書館で読んでから忘れられず、本屋さんで取り寄せてもらいました。
「ディスコ探偵水曜日」のカワイイ表紙で分厚い文庫は、ぶっ飛んだ世界へトリップするように、どっぷり漬かりました。この本で想像力が鍛えられた気がします。最後の一行が大好き。ホラーですが「深夜百太郎」の独特な世界は、大人になった今、改めて読みなおしたい。
小説でしか表現できない叙述トリックの小説も大好き。ですが、叙述トリックと書くだけでネタバレになってしまうので、本のタイトルが言えず、周りと語り合えないのが悲しいところ。
あの衝撃を独り占めできるのも楽しいけれど、同じ気持ちでわいわい言うのもきっと楽しい。
ミステリー映画
ミステリー映画は原作小説を知っていたり、原作小説は読んでいなくても評価が高かったりするものを観ることが多いです。映画オリジナルなミステリー映画はあまり観ていない気がします。
映画館でも観るし、サブスクを使って家でも観ています。
ひとりで映画館で観て、誰かと語りたい衝動に駆られたのは「怒り」。友達にも観てもらい、お互いの考察を話しました。
サブスクだと「イニシエーション・ラブ」が衝撃的でした。アイドル映画かと思っていたのですが、すごく巧妙に演出されていて、忘れられない映画のひとつです。
「告白」や「白ゆき姫殺人事件」などの湊かなえ原作は、映画をみてから小説を手に取りました。イヤミスの余韻。映画でも小説でもじっとりとした余韻に包まれました。
あと「オリエント急行殺人事件」は、子どものころ原作小説の翻訳版に挑戦したものの登場人物の多さで諦めていたので、映像化されるととても分かりやすく、世界観に集中できました。やはり有名作品は有名な理由があり、そのあとの「ナイル川殺人事件」も劇場で鑑賞しました。
探偵ガリレオシリーズの「容疑者Xの献身」はテレビで放送されると観てしまう。複雑な感情になるラスト。切なさもあったけれど、近頃はじんわりと犯人への恐怖が勝つようになりました。
東野圭吾原作の「マスカレード・ナイト」のシリーズも好きです。主演の二人がはまり役。そして舞台となるホテルに憧れます。小説だと自分の想像力の範囲に収まってしまうので、高級ホテルの想像は難しい……
ミステリーは好きだけど、ホラーは苦手。ミステリー小説が映画になると、ホラー要素が加わる印象で、繰り返し同じ映画を観ることは少ないです。
あと気合がいる。観たい映画は多いのでウォッチリストは膨らんでいきます。時間を作って、覚悟して観ていかないと視聴期限になってしまうので気を付けたいところ。この記事を投稿したら1作品観る予定です。
ミステリードラマ
好きな映像作品を勧められたら必ず紹介する作品があります。
それは「SHERLOCK」。シャーロック・ホームズといえば言わずと知れた名探偵。その名探偵が21世紀のイギリスを舞台に、スマートフォンやインターネットの最新機器を使って事件を解決していきます。
特にSeason2の第1話「ベルグレービアの醜聞」がとにかく好きです……。ため息の出るようなクライマックス。そして余韻。何度も見ているので、物語を覚えてしまっているのですが、この物語を見て眠りたい夜があります。
余談、この話にまつわるアイテムを持っていましたが、手を滑らせて粉砕しました。探しているけれど、手に入らなくて、未だに後悔しています。
映画「ラストマイル」につながるドラマ「アンナチュラル」「MIU404」もミステリーの括りに入るそうです。シナリオブックを買って、線を引くくらい好きな作品で、サブスク活用して何度も視聴しています。
サブスクがある現代、ありがたい。過去の気になるドラマも見れるのが嬉しい。少し前に「TRICK」を見終えて「SPEC」を見ています。
Huluの「十角館の殺人」も1日ですべて観るほど虜でした。原作小説(綾辻行人)もよいですが、実写化は"実写化の良さ"があると体感しました。シリーズ構成が絶妙で、ずっと見ちゃいました。
Amazon Prime Videoの「No Activity」のコメディたっぷりミステリーも楽しい。1話30分も見やすいし、クセありのキャラクターばかりなドタバタ感が最高。Season2も楽しみに待っていました。
ミステリー漫画
漫画は好きですが、なぜかミステリー漫画はあまり購入していません。
小学生低学年で「名探偵コナン」の謎を提示する前編だけ読んで眠れなかったことがありました。調べたところ"名家連続変死事件"だった気がします。包帯こわい。
本棚を確認したところ、持っているミステリー漫画は3作品。
まずはSFミステリーな「ID:INVADED」。原作の舞城王太郎が好きなので。あとはホラー寄りの「光が死んだ夏」と「青野くんに触りたいから死にたい」が好きです。民俗ミステリーっぽいホラーミステリー漫画は紙の本で買っているようです。
それ以外は紙の本だと本棚に置いておくのが怖いので、いくつかkindleで購入しています。連載中のものだと「クジャクのダンス、誰が見た?」が好きです。タイトルに惹かれて購入しました。
少し前に完結した「夏目アラタの結婚」は何度も読み返しています。これは連続殺人鬼ものです。絵が美しい。
だらだら書いたら、自分のミステリー史のようになりました。
ミステリー漫画は小説と比べると全然読んでいませんでした。
小説だとほとんど1冊で完結するので、自分の好きなスピードで物語を追えることが、性に合っているのかもしれません。
読みたいミステリー小説はまだたくさんあるので、これからも読み続けていきます。積読状態になっているものも何冊か……
今年はミステリードラマもたくさん放送されるようなので、とても楽しみ!
おしまい