ガウディの手描き図面に圧倒された

建築家ガウディといえば、
没後である現在も建設が進められている
サクラダ・ファミリアが有名だろう。

名古屋市美術館にて開催中の
「ガウディとサクラダ・ファミリア展」に行ってきました。


チケット購入

まずは当日券購入まで並ぶ。
日曜午後に行ったので、結構混んでました。
チケット購入の待機列はサクサク進むけれど、
最後尾の位置は変わらず、ずっとお客さんが来ている感じ。

そのため、中ももちろん激混みです。
もし、建築を学んでいてスケッチしようとしている人は
平日じゃないとそんな余裕ないです。
(日曜はいなかった)

2024.03.10まで

2時間かけてゆっくり回りました。

これから行く人は日時指定券の購入がおすすめです。
そちらのほうが安い。

SNSで話題になっていたお菓子缶はとっくに売り切れていました。
実物が見たかった……。

手描き図面の繊細さ

私は建築学科出身で、建築の仕事をしていない人です。
なので、学校課題で好き勝手に建築図面を描いたことがある。
詳細な構造とか分からないけど、建築図面を見るのは
ずっとわくわくする。

この展示でも、ガウディの図面を楽しみにしてました。
ガウディの建築物における特徴のひとつに、装飾性が挙げられる。
装飾的な図面ってどう描かれているんだろう。

図面をみたとき、顔をしかめたと思う。

細かい。
装飾が繊細に、描かれている。
絵みたいな図面。

複製図面として、
CADで誰か代わりに描いた? と思うくらい。
細かい図面だった。

図面の横に飾られているその建築物の写真と
そっくりそのまま。
複雑な曲線が二次元に表現されている。
建築物より図面が後に描かれたのではないかと思うくらいに、
繊細な線が引かれていた。

展示の始めに「ガウディ・ノート」が飾られている。
そのノートの几帳面な文字の羅列に、性格が表れている。
それが、図面にも表れていた。

建築を学ぶ人がこの図面を見たらどう思うんだろう。
圧倒されて、諦めるのか。
これ以上の建築物を作っていくぞと気合が入るのか。

学生の頃に来ていたら、どう思っただろうな
と、考えながら展示をまわった。

どうやって説明してたんだろう

印象に残った装飾がある。
柱の二重ラセン造形。

二重らせん造形を、3Dモデルを使用した動画で説明されていました。
DNAのような二重ラセン構造ではないです。

柱礎の断面を星型とする。高い位置になるほどラセン回転させていき、6星型、8星型(柱によって違う)で円形に近づいていく、というような、感じだったと思います。自信ない。

どういうこっちゃ……

動画でみたので理解はできるものの、
当時はどうやって説明したんだろう。複雑すぎる。
どうやって施工してるんだろう。

会場では「逆さ吊り実験」や「三位一体の曲面」の模型も展示されている。
すごく計算的に複雑だけど、それをシンプルに落とし込んだら、
あんな建築物が描けるのだろうか…?
コンピューターのない時代に、

展示のラストにあるサクラダ・ファミリアの模型だけ
撮影OKでした。
装飾的な柱、壁……
模型を作る人もすごい。
(SNSに載せていいのか分からないので載せません)

おみやげを買っちゃった

「ガウディとサグラダ・ファミリア展」公式図録を購入した。
普段は購入を控えているけど、
装飾をもっと知りたいと思ってしまった。
展示されていた図面も収録されていて、みどころたくさん。

流し読みではもったいないので、
じっくり時間をかけて読んでいきたくなる図録。

あと、ブックカバーを買っちゃった。
ひとめぼれしてしまいました。
普段、文庫本をあまり読まないのに。

必要な線のみで
サクラダ・ファミリアを表現しているところに惹かれる。
装飾を取っても、特徴的な形状の
建築物なんだなと再認識。

ひさびさに美術展へのおでかけでした。
思うがままに好きな美術展へ行くと
新鮮な刺激を受けられて楽しいな~。

帰ってから、ペンを握るようになりました。
自分に変化をもたらしてくれる美術展って貴重だ。