読書記録「マスカレード・ゲーム / 東野圭吾」
「マスカレード・ホテル」「マスカレード・ナイト」に続き、マスカレードシリーズの長編3作目。
マスカレードシリーズにおける今までの経緯が、今回の事件に絡められているので、納得しながら読みました。
今までの作品は、ホテルならではの事件!という感じで小さな謎を織り交ぜつつ、寄り道をしながら主軸を楽しめるエンタメミステリーでした。
今回は主軸をまっすぐ捉えつつ、エンタメよりミステリ要素が強め。あとは、人間ドラマにも焦点が当てられている。
3作品を通して、やんちゃだった主人公の警察官・新田の成長も感じます。
個人的にお気に入りだったのは、新田と本宮のやりとりの一部。
なんでそんなに機嫌悪いんですか?と聞くところ。これは仲良くないと聞けないよな~と思って。仲良くないと聞けないし、仲が良くても相手の性格を分かっていないと聞けない。
このセリフだけで新田と本宮の関係がわかる。
また、映画化したマスカレードシリーズの2作品では新田役を木村拓哉さんが演じています。最近、木村拓哉さんをよく見かける気がするな~と思っていたけど、本作で新田を木村拓哉さんで想像しながら読んでいたからそう感じていただけでした。そうなってしまうくらい、ハマり役。
▽「透明な螺旋」
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