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【美術・アート系のブックリスト】東北芸術工科大学監修『TOHOKU CHANGE MAKERS 東北芸術工科大学美術科2020セレクション』左右社

 学内で卒業・修了制作展は公開日をかぎって来場自粛を要請。東京都美術館での東京展も中止となった東北芸術工科大学美術科。 その代替案であり、別の「関わり」を模索するのが本書。

 伊藤百香さんの幅7メートルを超える大作の日本画をページの皮切りに、約70人の若き作家たちの作品を紹介する。時代へのメッセージと若さと不安とエネルギーで未来を開拓する姿勢が読み込める。

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 座談会「これから、アーティストとして向き合うこと」は出色の対話。
 OGで海外で活躍するアーティスト皆藤齋さんのコメントが率直で新しい。「絵画って何、絵画がある意味とは?」という問いに戸惑う学生に対して、「ヨーロッパのアートシーンでは、今はもう誰もそんなこと言ってません」「大人の言うことをある程度聞かないのも大事」という歯切れの良さ。これからアーティストを目指す人たちに強い刺激を与えるはず。いま大事なのは友達と英語というのも激しく同意しました。

定価2200円。amazonでは大型本になっているが、実際はB5版とコンパクト。


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