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【美術ブックリスト】 『異能力者の日本美術 ダークファンタジーの系譜』春木晶子著 鮫島圭代英訳

【概要】
鬼退治物語の『酒呑童子絵巻』、蝦蟇の術で大蛇丸と戦う『児雷也豪傑譚』など伝奇物語の妖術の場面の図像を集める。スサノオ、釈尊、十六羅漢といった神話や伝説の超能力から小野小町の雨乞いや出雲阿国の舞踊といった歴史上の「ホワイト」な能力まで網羅。解説は短く図鑑的に一望する。

【感想】
伝奇物語というと滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』を思い浮かべるけども、それ以外はあまり知られていない。永井豪の「デビルマン」、水木しげるの「ゲゲゲの鬼太郎」、吾峠呼世晴の「鬼滅の刃」など現代のマンガに通じる日本のダークファンタジーの系譜を確認するうえで有益だと思う。

2400円  B5判 208ページ パイ インターナショナル


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