情報源としてのオールドメディア
オールドメディアの凋落が加速している。その象徴が新聞だ。かつて、ある首相が「新聞で真実なのは株価欄とテレビ欄だけ」と皮肉ったが、数十年経った今も本質は変わらない。
新聞の衰退
新聞の発行部数は急激に減少している。2022年10月時点で3084万部と、最盛期の1997年(5376万部)から4割以上も減少した。特に朝日新聞と毎日新聞の減少率は50%を超え、全国紙の地位すら危うくなっている。
傲慢さと時代遅れ
新聞社の傲慢さは変わらない。「社会の公器」を自負し、社説で正義を説いているつもりだが、その命令調は読者の反感を買っている。さらに、情報が古く、内容も薄っぺらいという致命的な問題がある。
即時性の喪失
夕刊の廃止により即時性が失われたわけではない。むしろ、2、3日前に知れている情報を掲載しているのが問題だ。一覧性というメリットはあるものの、それだけでは不十分である。
謙虚さの欠如
テレビも新聞も、「謙虚」に真実を伝えることを忘れたことが、急速な凋落の大きな要因だ。かつての新聞には貴重な情報やスクープもあったが、今や週刊誌が野党議員の情報源になるという皮肉な状況にある。
オールドメディアが生き残るためには、真摯に自らの役割を見直し、読者のニーズに応える努力が不可欠だ。そうでなければ、デジタル時代の波に飲み込まれる運命は避けられないだろう。