生成AIとVTuberと主体性

はじめに

こんにちは!
全自動でVTuber(にじさんじ)の切り抜き動画を作成している者です。
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本記事では、なぜ私が全自動で切り抜き動画を作成しているのかをご紹介します(いわばマニフェストです)。
技術的にはまだまだ未熟のため、技術的詳細には踏み込みません。

なぜVTuber領域で何か作るのか

一番大きいのは、VTuberが好きなためです(推しはサロメ嬢です)。

次にマーケット環境です。自動化の加速によって余暇が生まれ、エンタメ領域は今後も伸び続けることが予測できます。また、VTuberは二次創作が可能なため、コンテンツを作る資本のない個人であっても、ほかのエンタメ領域と比較した際に容易に始められます。

なぜAIでVTuberを作らないのか

昨今ではAIを使ったVTuberが台頭しつつあります。しかし私は人間のVTuberがAIのVTuberに負けることはないと思っています。

VTuberはアバターを纏っていますが、中身は人です。ファンと繋がるときは事務所がプロデュースするキャラクターとして出演してはいますが、中には重層な人格があり、人生経験があります。そのキャラとしての出演の中に、その鱗片が散りばめられています。つまりキャラの中にそのキャラを演じる人格の一部が包摂されており、主体性を持ちます。

しかしAIに一貫した主体性はありません。不特定多数が生産した情報や言論を収集し、それらを基に構築したモデルに一貫した主体性はありません。

AIの能力は既に一般的な人間を超えていますが、それは「能力」であり外部との接触を通した自意識と主体性は獲得していません(し、それはAIが人間と融合して有機体化しない限りは無理だと考えている)。

その点で、AIのVTuberにも魅力はありますが、主体性を持ったVTuberよりもファンにとっての魅力は劣ると考えています。

なぜ全自動でVTuberの切り抜きを作るのか

「なぜ切り抜き動画を作るのか」については、他の方とほとんど一緒だと思うので、特に書きません。

なぜ「全自動」でやろうとしているのかと言うと、それは「より早く」「より多く」の切り抜き動画を作成できるためです。一方、クオリティではプロの切り抜き師の動画クオリティに勝つことは全自動では難しいです。

動画の品質では負けるのに、なぜ「多さ」と「早さ」が重要なのかと言うと、YouTubeのエコシステムの抱える構造を変えたいためです。本気で、変えたいと思っています。

YouTubeのエコシステムが抱える問題というのは、マタイ効果です。
あの有名な一節を引きましょう。

持っている者はさらに与えられて豊かになり、持たない者は持っているものまで取り上げられる。

マタイによる福音書 25章29節

人気VTuberの切り抜き動画は再生回数が取れるため、ライブ配信の切り抜き動画は頻繁に投稿されます。

しかし新人VTuberは、どうでしょうか?中々、むつかしいです。

人気なVTuberは切り抜き動画の拡散によって更に認知度が上がり、新人は切り抜き動画が作成されないため認知度が上がらない、という状態になります。

もし、ある程度の品質を保った上で全自動で投稿できたら、この状況はいくらか改善されると考えています。現状なかなか動画の品質が確保できていませんが、これから改善していきます。

現在は当アカウント自体の認知を増やす必要があるとの考えから、人気なVTuberに絞って動画を投稿していますが、ある程度の認知を獲得した段階で対応VTuberを増やしていくつもりです。

また、X(旧Twitter)のリプ等でリクエストがあればVTuberの追加を検討します。ぜひフォローお願いします https://x.com/2434_clips

YouTubeエコシステムの現状を変えるために、頑張ります。応援よろしくお願いします。