#03 にじCANとの出会い
こんにちは。
人生、なかなかうまくいかないなと思う。
こどもの頃から常に自分につけられるフツーのレッテル。
いつもフツーに目立たないこと。
それは、褒め言葉なのよ。
とフォローされる。
本人は、全然喜べない。
少しは、突出した何かをと常にトライ。
得意かなと思っても、常にその上を行く人はいるもので、器用な人ねで終わる。
何か、誰にも負けないものがあったなら、もっと強い人間になれるのに。
まりちゃんとクラスのみんなは遊ばない。まりちゃんのお家は大変なんだって。だから、お洋服がいつもおんなじ。頭には雀の巣。時々青いお鼻がチュルッとでてきて、まりちゃんは慌ててすする。
休み時間はいつも自分の机で絵を描いていた。
ある時、ちょっと覗いたら、当時はまっていた「ベルバラ」のような髪クリンクリンで瞳キラキラの女の子が書かれてて。漫画家と言ってもいいくらい。
すぐに声をかけてお話ししたかったのに、みんなの前で声をかけられず。
ある時、たまたま1人で帰る時、1メートル先にまりちゃんも1人でいるのを発見。ダッシュで「まりちゃん、一緒に帰ろう」とやっと言えた。
それから、時々一緒に帰る帰り道は楽しかった。
まりちゃんが言ってた「蛇苺、100個食べたら死ぬんだよ」は、蛇苺見るたびに思い出す。
中学生になった時、私は、親からの勧めと自分の将来を考えて、家の目の前の中学校じゃなく、遠いまちの学校に通うことになった。
ある日、帰り道で中学校の前を通るとすれ違いざまに名前もわからないたぶん先輩から、私何かしたかしら?と思われる言葉を投げつけられた。それから、中学校の前を通る度に校舎の中から、大きな声がするようになった。
たぶん、私に向かって言っているんだろう。それから、中学校の5メートル先から、全力疾走で駆け抜けるようになった。
私は、強い人間でもなく、こんなふうに運良く逃げ切ってきたのかもしれない。
でも、年を重ねると、逃げ足は遅くなる。
ひとりで逃げ切るのではなく、誰かと一緒に歩きたいと思いにじいろcanvasに参加しました。
一緒に歩きたい。そして、一緒に歩いてください。
ゆみちゃん