【暇な大学生の学び】11 原動力
蒸気機関車を想像する。
蒸気機関車の運転手として、大きな鉄の塊を目的地へと動かすには
・機関車の動かし方の知識(インプット)
・目的地の確認(認識)
・動かす炎の大きさ(動力)
に大きく分けられるだろう。
キャリアでも同じことが言えそうな気がする。
ちょっと違うところはあるけど。
どこにいきたいか。そのために何が必要か。そして、そのために頑張ろうと思えるか。
同じ団体のスペック高男と電話をした。いくつかの団体を掛け持ちし、いわばブラックな勤務環境をこなしている。
そいつはいわゆるmust 型の人間だった。
今の教育の現状を変えねばならぬ。
そしてそのために誰かが動かねばならぬなら、その「誰か」は自分である。
そんなやつだ。アツい。
彼が理路整然と論を展開する姿を見ていると、彼のように論じられない自分の言葉の解像度の低さと、そこから来るまるで自分が何も考えていないんではないか(実際にそんな考えていないことなんて知らない)という頭の弱さへの焦りが芽生える。
彼はこれまで高校生のメンターなどを行い、様々な衝突もあったという。
確かに彼の理詰めな話し方が鼻につく人は多少いるだろう。
ただ彼の話は筋が通っているから反論することも多くない。
彼は教師を目指しているそう。相対的貧困などの社会的問題にも興味がある。
「僕は自分が担当した高校生の子たちのためなら何でもするくらいの覚悟がある。」
心強い言葉だ。味方でいてくれてよかった。
ふと俺はどうだろうかとまた不安になる。
動力となる炎が最近大きくならない。
思うに、目的地が霧がかっているからだと思う。
解像度が低い。霧の先の姿が見えなくなってきた。
誰かの顔が浮かぶことがない。
悪循環になりそうな予感。
目の前の霧は暗雲かもしれん。
しっかり自分と向き合おう。
やまない程度に。