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夕飯の支度

夕飯の支度、今では簡単に短時間で出来るようになった。
なんてたって、IHクッキングヒーター2台使ってるからねぇ~。
自分が食べたい物を作ってるだけだから、メニューもそんな考えてない。

今は祖母も両親も亡くなって、長男も都会に住んで、今は次男とダンナと3人というのもあるかもしれない。

でも、以前は大変だった。
今思えば、よくやったもんだと、自分を褒めてあげたい。

6人家族だった頃、もちろん食事担当は私だった。
5人が5人とも、好みが違ってた。

父は野菜・魚が好きだった。
洋食は苦手で、肉類、フライ系は食べなかった。
胃の手術をしてたので、油がダメだったからかもしれない。

母も野菜・魚が好きだったが、洋食は父よりは食べた。
母は夕飯の支度も後片付けも全くしなかった。
一番最後ににつ席につき、一番最初に席を立った。
毎日が上げ膳据え膳、お給料が良かったので威張っていた。
お金の力ってヤツ、しっかり私に示した。

ダンナは食べず嫌いが多くて、お子ちゃまメニューが好きだった。
何も言わなかったが、気に入らなければ手を付けず、食べなかった。

一番面倒だったのは、やっぱり父だろうか。
お浸し、煮物・お魚は必須で、時間がくればすぐ食べたい人だった。
父は、完全和食で、カレーライスやポテトサラダも食べなかった。

だから、カレーライスの日は大変だった。
カレーライスにスープだと、父の食べるものがないので、お味噌汁・お浸し・魚料理も作る。
コロッケ・ハンバーグなんかの日でも、魚料理と野菜料理は作らなくてはいけない。
父はお刺身も好きだったが、魚さばいて作っても、結局一人で食べてしまって、ほかのメニューも作らなくてはいけなくて時間掛かる掛かる。
野菜料理は必須なのだけど、畑からなので、下準備も暇かかって。

それなのに母は、作ってたのが娘の私だったからだろうか?味付けとか色々の文句が凄かった。

ダンナも好き嫌いが激しく、それは食べず嫌いで、材料の調理方法でたべたりたべなかったり変な人だった。野菜は嫌いみたいで、ずっと便秘だ。

それでも子供達には、親としての栄養面のこと考えて、ちゃんと食べても欲しかったし、好きな物も作ってあげたかった。

好き嫌いの多い家族だと、普通のメニューだと嫌いなものばっかになる家族が出来ることがある。
だから、食べるものがない!なんて誰かに言われたりするものだから、かならず1品は好きな物を作るようにした。
そうすると、品数が‭すごいことになる。

毎日、洋食コースと魚料理コースの2コース作ってる感じだった。
ご飯とお味噌汁・メインが魚と肉で、お浸し・煮物・サラダとか副菜も3~5種類は作ってた。
しかも、父は時間厳守で、決められた時間に出来上がってないと怒った。

当然、沢山作れば沢山余るから、私は惣菜の残りものと子供たちの残りものを食べてた。
人の好みばかり考えてご飯作ってたから、自分の好きなものまで余裕はなく、そのうち自分の好きなものを忘れてしまってた。

あの頃はコンロも2口だったし、食洗機もなかったし、私はキッチンに毎日一人3~4時間は立ち続け、クッタクタだった。
上げ膳据え膳が私の夢だった。

あの頃のことがあったから、今は夕飯作りを苦に思うことはなく、楽しみながら出来る。手伝ってくれる人も出来た。
だから思う。辛いことがあっても、そのうち幸せはやってくるのかもしれないと。

さて、今夜は何作ろ~。

今日のフォト。

絵が得意でない私が、頑張って書いた。
私が作ったコーヒーカップ、3個です。


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