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THINK_92/ゲスト:土井地博さん(BEAMS コミュニケーションディレクター)

ーーTHINK BOOK について
THINK BOOK は,読む "THINK" です."THINK" とは Suppose Design Office の谷尻誠が毎月魅力的なゲストを招き「"考える"を考える場所」として開催しているイベントです.ここではTHINKに参加した人も参加できなかった人も,トークのエッセンスを追体験できるように読み物として再構成してまとめています.過去100回以上に及ぶ記録資料などの掘り起こしを含め,月に2回程度掲載していきます.
(about THINK BOOK:    https://note.com/240design/n/ne878f6f6a37e )
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THINK_92 ゲスト:土井地 博さん

DATE: Aug. 24th 2018 (fri) 19:30-22:00
PLACE: Suppose design office Hiroshima 3F

プロフィール&ゲスト紹介(開催時)

Guest 土井地 博 Hiroshi Doiji
BEAMS /社長室 宣伝統括本部 部長 兼 コミュニケーションディレクター
1977年島根県生まれ。大阪のショップスタッフを経て、メンズPR担当として上京。PR業務を行いつつビームスが実施する各コラボレーション事業やイベントの窓口として担当。洋服だけではなく周年事業やFUJI ROCK FESTIVALをはじめとした音楽イベント、アートイベント等を手掛けるの中心人物として長年業務を行っている。現在はビームスグルー プ全体の宣伝・販促を統括するディレクターでもあり、社内外における「ビームスの何でも屋さん」というネーミングを持つ仕掛人。現在、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組「BEAMS TOKYO CULTURE STORY」が InterFM897、Radio NEO、FM COCOLOの3局ネットにて放送中。

「BEAMS」は、日本を代表するセレクトショップであることは周知の事実でありますが、恐れずに言うと、最もハミ出しているセレクトショップであるという印象があります。三重県伊勢市とコラボレーションし、選定・開発した産品を販売した「BEAMS EYE ON ISE」 や、アウトドアブランドとコラボし、長野にて行うアウトドアフェス「MOUNTAIN FESTIVAL」。絶対社内にカレー好きな人がいるに違いないと思わせる、レトルトカレーやスパイス、食器など、とにかくカレーにまつわるものを集めた「SO GOOD, CURRY」。 さらにはスタッフのライフスタイルを紹介した本「BEAMS AT HOME」。セレクトショップ=洋服や雑貨を買いに行く場所という、狭義な概念からハミ出し、ワクワクを提供してくれ、次は何をしてくれるのだろうという期待感さえ、私たちには生まれています。

92回目となるTHINKのゲストは、そんなワクワクを生み出し発信する、BEAMS 宣伝広報統括本部 コミュニケーションディレクター 土井地博さんです。島根県出身の土井地さんは、大阪の店舗スタッフとしてキャリアをスタートさせ、メンズPRを経て、アウトドアブランドではないアパレル企業として初めて野外音楽フェス FUJI ROCK FESTIVALのスポンサーとなることを提案するなど、常に新しいコトを企画し、現在ではラジオのパーソナリティもされ、BEAMSの顔として活躍されています。

土井地さん曰く、今の世の中はファッションに対する意識が足りないのではなく、“おしゃれをしていく場所が足りていない”ということ。だからこそ、前述したような、少しおめかしをして外出したくなるような、コトを企画されているのだそう。また、土井地さんのコミュニケーションは、外だけに向けられているのではなく、社内にも向けられており、スタッフにクローズアップした本「BEAMS AT HOME」では、社内マーケティングをすることで、社外に伝えられること(PRとなるようなこと)を増やしているのだとか。

概念にとらわれずに、新たな発想とそれを実現していく力。それは、建築事務所でありながら、社食堂をスタートさせたり、ホテルを始めようとしたりしているサポーズと相通じるところがあり、今回THINKでどんなハミ出しトークがでてくるのか、非常に楽しみです。
(以上,当時配布資料抜粋)

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サラリーマンらしくない働きかた?

谷尻さんから「こんなサラリーマン見たことない」と紹介された土井地さん.サラリーマンでありながら,これほど自由にやりたい放題仕事をしている人を他に知らない,と言わしめたその仕事ぶりとは,考えていることとは.また,土井地さんに言わせると,谷尻誠は建築家らしくない,という.お互い,自分の軸足をキチッとプレートに置きながらも,その自由で柔軟な発想で自らの枠組みを拡げ続けている.

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2020年1月で109回を迎えたTHINK。 これまでのアーカイブを読むTHINKとして届けていきます。 活躍する方の思考の共通項と差異を客観的視点から考察します。

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