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「読む」THINK#20:ゲストは鈴木康広さん(アーティスト)_2012年11月16日のダイジェスト

今回は、10年前、2012年11月に行われたTHINK#20をアーカイブからダイジェストでお届けします。

ーー定期購読マガジン THINK BOOK について
THINK BOOK は,読む "THINK" です.Suppose Design Office の谷尻誠が毎月魅力的なゲストを招き「"考える"ことを考える場所」として開催しているイベント"THINK"を読み物として再構成してまとめています. 多彩なゲストとの間で繰り広げられる本音のトークはここでしか聞けないヒントがたくさん詰まっています.過去100回以上に及ぶ記録資料などの掘り起こしを含め,月に2回程度,定期購読マガジンとして掲載します.ぜひ定期購読していただいて,皆さんの日常をTHINK するきっかけにしていただければ幸いです.(谷尻誠,西尾通哲:共同編集)

(当時の告知資料)
THINKも数えること20回目を迎えました。
記念すべき第20回目のゲストには、アーティストの鈴木康弘さんをお迎えします。
鈴木さんは、日常にひそむ小さな発見や自然現象に着目し、身近な素材とテクノロジーを用いて作品を生み出します。
それら作品は、幼い頃に誰もが体験したような驚きやきらめきに満ちています。
2010年に瀬戸内国際芸術祭でジッパーのカタチをした船を海に走らせた『ファスナーの船』はみなさんの記憶に新しいのではないでしょうか。
そんな鈴木さんの発想の源はどこにあるのか、伺ってみたいと思います。
皆さんのご来場 お待ちしております。

PROFILE
鈴木 康弘 / Yasuhiro Suzuki
1979年静岡県浜松市生まれ。
2001年東京造形大学デザイン学科卒業。
2001年NHKデジタル・スタジアムにて発表した公園の回転式遊具グローブ・ジャングルを利用した映像インスタレーション「遊具の透視法」が年間の最優秀賞を受賞。
世界的に知られるメディアアートの祭典「アルスエレクトロニカ・フェスティバル」への出品をきっかけに国内外の多数の展覧会やアートフェスティバルに招待出品を果たす。
なにげない日常のふとした発見をモチーフに、普遍的な共感を呼び起こす作品を制作し,国内外の多数の展覧会やパブリック・スペースで発表。個人での制作のほかにも,大学の研究者とのコラボレーションなども数多く行なっている。
代表作に
《遊具の透視法》(2001)
《まばたきの葉》(2003)
《ファスナーの船》(2004)
《空気の人》(2007)など。
http://www.mabataki.com/

最初の作品は気持ち悪いプレゼント?

谷尻誠(以下、谷尻):
鈴木さんとは、最初は立ち話くらいで、鈴木さんがやっている連続トークにゲストで呼ばれたんですよね。それで今度は僕が呼んだという経緯です。

自分の代表作を一つ挙げて皆さんに紹介するとしたら?

鈴木康広さん(以下、鈴木):
いまはファスナーの船ですかね。

ファスナーの船
(映像は、近年隅田川で行われたもの)

鈴木:
今日は、作品を通して自分の考え方などをお話しできればと思っています。

もともと、あまり人前で話すのは得意ではなくて、でもどこかで何か伝えたいという思いが人の10倍くらい強くて。恥ずかしがり屋で口下手なのに目立ちたがり屋だ、と高校の先生に言われてハッとしたことがあるくらいで。


谷尻:
そのころは目立ってなかった?

鈴木:
自分の方法で目立っていました!

谷尻:
自分の方法?

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