第二回を楽しむためのにじさんじ甲子園概要とこれから「とりあえず簡単に」
ついに発表された第二回「にじさんじ甲子園」。
今年は監督に8名のライバー、そして主催、司会にお馴染みの天開司さんと舞元啓介さんの布陣となった。昨年の決勝戦は最大同接で19万人もの人が視聴した超人気企画なだけに自然と期待が高まるが、正直野球自体が難しかったり、去年見れていないから興味あるけど、どういう仕組みなのかわかってないという方も多いだろう。今回はそんな人、さらにはこれからに向けて熱を高めたい人たちに向けて微力ながらお手伝いさせていただきたい。
概要 ーそもそもにじさんじ甲子園ってなんぞやー
第一回にじさんじ甲子園はそもそもその昨年に行われた「Vtuber甲子園」、さらに遡れば天開司さんと椎名唯華さんによる「実況パワフルクズ野球」に由来する。その仕組みはほぼ同じで「実況パワフルプロ野球」内のコンテンツの一つである「栄冠ナイン」をゲーム内期間で3年間(3年目は夏の甲子園まで)をプレイして、育成したチーム同士を戦わせる。というのがその概要である。
つまり、高校野球部の監督として3年間チームを育成することになるのだ。そしてそのチームメンバーが昨年や今年だったらにじさんじ内のライバーで構成されるわけである。
全体的な昨年の流れを説明しよう。
ドラフト会議(メンバー決め) → 育成配信 → 本戦
というわけで区切って説明しよう。まずここも大盛り上がりを見せる「ドラフト会議」だ。
ドラフトはプロ野球でもお馴染みのチームの新人選手を獲得するための仕組みである。各チームの監督たちは1巡目からそれぞれに欲しい選手、この場合だとライバー名を「指名する」。当然被る可能性もあるが、その場合はくじ引きで決め、当たりを引いた監督が選手を獲得できるのだ。
上位指名は被ることがあり、その最初からドラマが生まれることもある。現在すでに白熱している会議前の予想、それを裏切ってのサプライズ指名、それぞれの思惑のぶつかる1位指名など、この方式で生まれる魅力がたくさんある。前回は上位3人までは指名方式、4位以降はウェーバー方式(規定の順番に先着順で指名していって、一巡したらその逆の順番で次の指名を行う。)で行われた。そうして監督思い思いのチームが完成することになる。
前回のドラフトでは、笹木咲さんに全6高校が1位指名宣言を事前にするも、結果的に最初の1位指名では、2校は他のライバーをそれぞれ単独で1位指名。4校が葛葉さんを1位指名し、くじ引きに。結果舞元さんの高校が指名権を獲得した。その後外れ一位(いわゆる被ってしまって指名できていない高校が再び指名する一位指名のこと)で笹木さんにその敗れた3高校が指名が集中し、剣持刀也さんの高校に指名権が渡った。今回も誰を巡って指名獲得争いが行われるのか、運命の一発勝負に目が離せない。
その後は「育成配信」へと移る。栄冠ナインの中で実際にライバーに似せて選手をキャラメイクして、ゲーム内でチームを育てることになる。
前回は規定期間内に一発勝負(複数回にわたる3年間の育成や育成前にゲームをリセットし、能力の高い選手を事実上選別する行為などが禁止)で3年間の育成を行った。
まず育成を行う都道府県の選定(甲子園予選激戦区ほど甲子園の本戦に行ける確率は狭まる。)や実際に育成をする選手の初期能力などを見てのライバーのキャラメイクなどを行い、最初の1年がスタートする。
さまざまな要素の絡むこのコンテンツではこの育成配信でも多くのドラマを生み出し、我々を熱くさせてくれる。ここで起きたドラマに関しては挙げるとキリがないため割愛(別のnoteで紹介する前回のチーム紹介などでちらりと紹介する。)するがそれだけ多くのドラマやライバーを模したキャラクターの活躍が生まれたのだ。ぜひ切り抜き動画や本配信などで確認してほしい。1年目で弱小だったチームが、多くの練習、特訓を通じて3年目には大きな成長を遂げている……思わず想像して、そこに物語を見出し、我々は胸が熱くなるのだ。3年を経てチームがどのように変わり、誰がどこのポジションでどう活躍するのか…今回もそこにドラマが生まれるはずだ。
そしていよいよ夏も佳境の8月中旬に「にじさんじ甲子園本戦」が開かれる。前回は3日間にわたり予選リーグと決勝・順位決定戦があり、いずれもそれぞれの持ち味を生かした白熱の戦いが行われた。3年間を通じて成長したライバー同士が争うひと試合ごとにまた生まれる熱い展開がある。逆転や大活躍、きらりと光る好プレーに珍プレーが本番の一発の勝負の中で生まれることに我々はゲーム内のコンテンツである以上のものをそこに感じて白熱し、応援して手に汗を握るのだ。
前回は決勝で最大19万人もの人々が観戦。樋口楓監督の率いる大阪府代表「VR関西圏立高校」と椎名唯華監督の率いる鳥取県代表「にじさんじ高校」の試合は6点差を覆す逆転勝利でにじさんじ高校が優勝を果たした。
そして今回は…?
前回よりも監督が増えたものの、ライバーの卒業等もあり、現状1チームあたりの人数に減少が見えるものの、ドラフト会議やルールの変更があるとのことで、ルールや選ばれるライバーの範囲次第では前回以上に白熱したドラフト会議になる予想が考えられる。
今回の監督をご紹介する。
椎名唯華監督
第一回にじさんじ甲子園覇者。つまりディフェンディングチャンピオン。前回はドラフト会議の予測不可能な指名から始まり、類い稀なる運の良さを味方につけた選手育成ではチームは急成長をとげ、夏の甲子園出場を果たす。武器である高い攻撃力を誇るチームで予選では大量得点や本塁打を連発し、決勝では6点ビハインドを覆して本戦優勝を果たす。今回も間違いなく優勝候補の一人だがその運の良さを今回も味方にするのか。
樋口楓監督
前回大会は準優勝。強豪ひしめく大阪で確かな実力をつけて、大会最強投手と攻撃的な打撃陣を育成。スタープレイヤーとも言えるメンバーがチームを引っ張る、王道を突き進んだ高校だった。惜しくも3年間の中で夏の甲子園には行けなかったものの、大阪府内トップクラスへと飛躍したその育成能力は健在か。今回は前回の雪辱に燃える。
笹木咲監督
前回大会は剣持刀也監督の下でエースピッチャーを務める。ドラフト前では全高校1位指名宣言も、1巡目では指名なし。ハズレ1位で3校競合となって剣持監督が指名権を得るも、監督が嫌いとの理由で退部届を出すなど軋轢を生んだ。しかし、3年の中でエースに成長。個性派揃いの聖シャープネスのエースとして務めを果たしていた。
自身も栄冠ナインをプレイしており、その際は大分県。今回はドラフトで誰を指名するのかにも期待がかかる。
アンジュ・カトリーナ監督
前回大会は同期であるリゼ・ヘルエスタ監督の下でエースピッチャーを務める。同じく同期の戌亥とことのバッテリーを組んで、多彩な変化球で敵を翻弄し、静岡県大会ではコールド勝ちながらノーヒットノーランも達成する。
本人は野球経験皆無であり、知識や育成に不安が残るものの、現在練習配信で勉強を行っている。前回大会のように「さんばか」の共演が見られるのか、はたまた別の展開になってしまうのか。
鷹宮リオン監督
前回大会は社築監督の下で外野手を担当し、センターを守っていた。打線では4番を務め、高い打撃能力でチームの得点源となる。当時ハマっていた(今も好きである)「半沢直樹見た?」の一言は大会を含め昨年の夏を席巻していた。
現在は練習配信で野球の勉強も行い、大会に期待がかかる。彼女は采配でも夏に旋風を巻き起こすのか。
小野町春香監督
前回大会はリゼ・ヘルエスタ監督の下でサードを務める。打線では3番を担当しヘルエスタ打線でも走者を返す安定した打撃でチームを支えた。
パワプロ配信を多く行う熱烈なファンであり、プロ野球では巨人ファン。バットを持つと性格が変わるとまで言われたその配信の様には大会でも期待せずにはいられない。気になるのはメンバーの指名。彼女は果たしてどのようなチームを作るのだろうか。
葛葉監督
前回大会は4校競合での1位指名ののち、舞元監督が指名権獲得。外野手としての起用で打撃面ではにじさんじ農業高校の4番としてチャンスや逆境で得点を放つ活躍を見せた。
栄冠ナインの配信は以前にも行っており、生徒にヤジを飛ばす場面もありながら数々のドラマを生み出し、甲子園優勝も果たす。その際は山梨県の神速高校。
選手としての主人公とも評される活躍から一年、彼の監督としての育成に期待がかかる。そしてドラフト会議での指名はいかに。
加賀美ハヤト監督
前回大会では社監督の下で一番サードを務めた。高い能力ながらもいまひとつ伸びきらないプレーだったが、エキシビジョンや大会後では活躍も見せた。
栄冠ナインでは福岡県で暴力高校の名で配信。他を寄せ付けないパワー極振り、投手は球速極振り育成などで、本塁打で得点を生み出す野球を取り、選手運にも恵まれて3年目で夏の甲子園出場、決勝進出を果たすまさかの育成となった。
今回も彼の育成方針とメンバーの指名に期待がかかる。
いかがだっただろうか。前回が圧倒的な期待に応えるような白熱ぶりとドラマだっただけに自然と今回も期待が生まれてしまうが、1リスナーとしてはやはり最後まで円滑に運営され、楽しい配信がなされることを望んでいる。これ以外にも様々な要素や前回について詳しく書くべきかなとも思ったのであと数回ほどに分けて、ついでに手が空いたらドラフトの結果なども交えて、みなさんがにじさんじ甲子園を少しでも楽しめるようなお手伝いのできる投稿をしていきたいと思っている。
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