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【えーる】聡しく やさしく たくましく

先日実施された鹿野小学校創立150周年記念事業キックオフミーティングに伴い、我が母校である鹿野小学校のあれこれを不定期に紹介していきたいと思う。

キックオフミーティングについてはこちらの記事に記載している。

校訓の意味

冒頭にあげた写真に記載された校訓。この碑は開校115周年記念として当時のPTAから送られた碑であり、平成元年3月に建立されたもののようだ。

平成元年4月に入学した自分としては、おそらく入学式の時からこの碑は見ていたはずなのだが、30余年の歳月で苔むしたこの碑が真新しかった頃の記憶はとんとない。

今考えればもったいないことではあるのだが、当時6歳で、しかも当時はまちづくりとか、そういうものに全く興味のない頃であったので、当然の景色の一部としてしか認識していなかったのだろう。

そんな碑に刻まれたこの校訓について、正直なところ、小学生の頃には何のことやらさっぱりわかっていなかったし、そもそも校訓というものが存在していることさえ知っていたか定かではないような、その程度のものである。

しかし、こうして振り返る機会を得ることができたので、一つ一つ意味を確認してみることにした。

聡しく
goo国語辞書を検索してみると、
1 理解・判断が的確で早い。賢い。
 2 感覚が鋭い。敏感だ。
という意味であるこの言葉。ざっくりと大雑把にとらえれば、賢い子に、ということになるだろうか。学校というものの意義の一つである「知」に関係する校訓であるといえる。

やさしく
これはもう、よく日常生活の中でも出てくる言葉であるから今更であるが、優しい子に、という意味になるだろう。鹿野小学校のホームページで令和3年度グランドデザインの中で「徳」という言葉で表されている。

たくましく
こちらもそのまま、たくましい健康な子を、ということを指すだろう。
健康な「体」をはぐくむことも、校訓としてあげられるほど重要な事項であるしことは、ごもっともであると感じられる。

すなわち、心・技・体

聡しく、すなわち賢い、知恵がある、ということを「技術」というふうに考え、本来の意味をあえて曲解してあてはめるとすれば、この校訓は心(やさしく)・技(聡しく)・体(たくましく)と見ることができるだろう。

スポーツでは、精神力・技術・体力のバランスが大事であるということで心技体という言葉が示されていた。細かい部分やは違えど、心と技術(知識)、そして体力という要素が子どもの育成にも重要であると考えられていたのだろう。

残念ながら、小学生の頃は全くそんなことは考えていなかったし、今もそれが実践できているかというと甚だ疑問である。

だが、せっかくきちんと見直す機会を得られたのだから、ほんの時々でも思い出して、自身を律するために使うことができれば良いか、などと思った。

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