『千夜ちゃんが真相に辿り着くまで』 後編
白雪家の一人娘、白雪千夜。
彼女の賢く、美しい気立ては母親ゆずりのものでした。
幼いとき、千夜は母を亡くしてしまいます。
母の死から間もなく父は再婚し、千夜の家に新しい家族がやってきました。
新しい家族は白雪家の財産で華やかな生活を送り始めます。
そして一方で、その華やかさと隔絶した生活を千夜に押し付けました。
でも、千夜は誰も責めたりしません。
苦手なお掃除だって、早起きをして、毎日がんばってこなします。
しかし、時計の針が進むにつれ、千夜は気づいてしまいます。