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人間関係はどうせ変わるからと考えてしまうとジョブホップしがちなので注意

 こんにちは、ジョブホッパーです。恥ずかしげもなく、自称しております。いつかこれが、歴史の一部になってくれることを夢見て。

 40を過ぎてからも転職し、30半ばを過ぎて4社以上勤めてきた足の長いジョブホッパーですが、自戒の意味で、人間関係というものと転職について言及していきたいとは思います。

 まず、人間関係ってそもそもなんやねん、ということで、話を抽象化してしまうと伝わりにくい面もありますので、とりあえず大きく分けて3つをあげます。

1️⃣上司との関係(上司とは人事権をもつ人)
2️⃣同じ部の上司以外の人との関係
3️⃣同じ会社の上記以外の人との関係

 これらを人間関係と定義し、本記事で述べます。人間関係は転職理由、不動の第一位であり、恐らくこれからの時代もあまり変わらないでしょう。辞める理由にはなるが、留まる理由になっているのかが不思議な人間関係。人は人仕事をしているので、これが離職理由やモチベーションの寡多を左右するのは納得がいくところ。

 自分のことで恐縮ですが、ジョブホップをしている私は、この人間関係というものを正直、少し安く見ていたと言っていい。人生を大きく左右する、金と人。物的資本と人的資本。物的資本は分かりやすい。目に見える好きな物を手に入れられるか。人的資本は難しい。ある意味見えないし、日々変化する。結論を何かと急いでしまう昨今、本質を見ることができず。だから若い私はあまり重要視しなかったきらいがある。

 転職をすれば人間関係は変わる。変わらないものもある、つまり転職してもkeep in touchということもあるが、大抵の人とは今生の別れになると言っていい。また、今生の別れにしたいから転職するということもある。上記1️⃣と2️⃣の人間関係が良好と言えなければ、少なからず仕事は苦痛だと思う。しかし、私は3️⃣の現在の部署以外の人間関係こそが、転職で軽視しがちであり、且つ宝だと思っている。ここを蔑ろにして転職は考えない方がいい。

 今の上司と同僚は、今の貴方の仕事に多大な影響を与えていることだろう。今の同僚も同じくだろう。
 ただ、過去に一緒に働き、中には「またね」と別れた人もいて、同僚以外の同じ会社の人の仕事の相談にのったり、お互い気を紛らわしたり、間接的に貴方を働きやすくしてくれていた人が少なからずいるはず。そういう人は転職後にできるとも限らない。また、そう言う人は貴方が時間をかけて仕事を築きあげてきた信頼とも言える。そして中には長く勤めたからこそ、どこかで芽吹く人間関係もあるかもしれない。
 しかし、そんなことを歯牙にもかけず、転職においては自分の将来のことを第一に考え、今の時間周りのみの人達との局所的な関係や仕事を不毛と捉え(悪ければ)決断を急いでしまいがちである。
 確かに、多くの人が貴方の将来や好きなこと、ましてや人生を保証してくれる事はない。だからと言って長く勤めていればいるほど、会社の中で多くの人に支えられていることを忘れて転職はしない方がいい。する場合は残念ながら、ほぼ全て棄てる覚悟で旅立つのみだ。

 そんなことはわかっていて、これらを失うことが怖かったり惜しいから転職しない、というのであればそれは英断であると思う。結局会社社内外含めたこういう人間関係で回されていると言ってもいい。目に見えないものだからこそ、目に見えるものよりも大切にするといいと、どこかの歌詞にも書いてあったが、よく考えついたものだ。

 それらを全て破棄してでも新たな道に進むと言う人も応援する。人生は一度きりなのだから。ただ、転職をして後悔する人はきっとこう言うものを分かっていたが捨てきれない人、と言うこともあるかもしれない。そう言う意味では信頼された証でもある、と転職後に悩んでいる人にもエールを送る。

良い、英断を。

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