見出し画像

求人ソムリエとしての実力を見せる時が来たかも

「求人ソムリエ」。こういうものはないが、要は「求人票を基に多くの情報を掴み取ることができる人(テイスティング的な)」を示している。それこそ、求人を見ただけで死んだカブトムシまで連想できるような(田〇さん、申し訳ありません)、そんな感じをイメージしている。資格であれば取得できる人は結構多いと思う。
 恐らく今まで500件(もっとかも)の求人を見てきていると思い、ジョブホップをしていて説得力もないのだが、それでもどのように求人票を見ているか、という視点を皆様に共有出来たらと思う。

1.職務内容はイメージできるか、ぐらいで

 まず、マッチング度合から気にすべきは職務内容。平たく言うと、どんな仕事をするポジションなのか、ということ。
 ここでの視点は二つ。「自分がやったことあるような仕事なのかどうか」と「仕事の内容がイメージできるか」。できなければ、面接に行くことができた際に自ら質問をする。その際「こういう仕事だと思っているのですが、合ってます?」という感じで擦り合わせ。尚、全くイメージが湧かない場合は、そもそもなぜ応募するのか、ということになる。若ければ良いが、そうでない場合は、経験の上に仕事は成り立つことが前提となっていることが多いので。
 そしてもう一つ。職務内容は「書いてあること以外のことも結構やらないといけない」と暗に示されていると思った方がいい。企業は募集をかける際に求人票に職務を羅列するが、正直、きれいに全てを描き綴っている会社はほとんどなく、特に中小関係であれば書いてあることは一部であり他に多様な雑務を任されると思った方がいい。そういう意味で書いてあることは半分ぐらい鵜呑みにして「サラリーマンですから、ゆーて何でもしますよ」と申し出た方が面接ではウケが良かったりする。ウケというかサラリーマンの真実だと私は思っている。

2.求人票では細かい条件を調べる

 求人票では職務内容よりは細かい条件を調べることを優先しよう。給与、有休、フレックス勤務の有無、試用期間、または雇用形態。
 これらの情報は外すと取り返しがつかないこともあり、ここで納得できない場合は至急確認をする。ちなみに書いてあることは一律の募集背景であり、会社毎にレンジはある(と言っていいと思う)。なので、多少自分の希望にそぐわない場合は自分の意志を自由に伝えてOKだと思っていいように思う。
 また、求人票に書いてある場合があるが「募集の背景」というのは結構重要であったりする。但し、これはどの程度正しいかどうかは分からない。エージェントに聞いてみたり、或いは過去からずっと同じ理由で募集がされていないか、などトラッキングが必要になることもある。

3.大事なのは「どんな会社」か。そして見るべき項目

 求人票では職務内容などに目が行きがちだが、正直そこよりも一番重要なのは「どんな会社であるか」というとこ。そこに全力で目を向ける必要がある。それはもうスクープを追う新聞記者バリに調べた方が良い。
 これらの情報は求人票から掴み取るというよりは、Openworkなどの口コミの情報、時間があるのであれば、そこの社員と直接話すなど、本当に色々な方法で調べた方が良い。
 ちなみに端的にどんな感じで調べているかを列記してみると、
1) 代表取締役はどんな人か(ワンマンか、内部からの出世か、世襲か)
2) 従業員の人数、企業規模
3) 直近の会社の利益の増減(営業利益)
4) 歴史(外資でも日本企業が買収された場合、日本の社風に近くな

口コミでアテにしないのは「人事評価」と「有給」。ちなみに「有給」に関しては「取りやすい風土を作ろうとしている会社」であればアタりだと思っていい。そういう会社は大体、平均では10日ぐらいは消化できるはず。逆に平均取得日数が10日なければ、有給は「何それ、おいしいの?」と思われている可能性もある。
 「人事評価」と「有給」の口コミをなぜ鵜呑みにしてはいけないか。それは、これらはかなり「人に左右される」ものであり、平等とか適性は「ない」と私は思っている。例えば口コミで「上司に気に入られないと辛い、昇格ない」とか書かれていると、それは正直どこの会社でも同じなので、これで「じゃあやめとこ」と思うのであればどこもやめといた方が良い。
 有給も取れるか取れないかが職場やその時の上司の価値観に左右されることがあるので、何とも言えない。ただ、組織的に取ることを推奨している企業であれば、客観的に申請はしやすい。そういった機能が人事や総務から出ていない場合は、完全に職場毎に有給がマネージされるので、消化はされづらい。

 書きすぎると冗長になってしまうので、求人ソムリエを謳った割には大した情報で無くて申し訳ないが、記しておく。正直会社は「入ってみないと分からない」部分は本当に多いが、それでも入る前から分かっていてサプライズになるのとならないのとでは気持ちの持ちようも変わってくる。何事も準備が肝心、ということかもしれない。

良い、選球眼を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?