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人生を賭して転職をお勧めしない理由に遭遇している

 人の人生はそれぞれ波乱万丈に満ちていて、安寧で順風満帆な人などそう見えるだけで実は一人もいないと勝手に思っている。そんな中「生き急いでいる」と言われる私が、最近人生を賭して「やはり転職はお勧めしない」という理由がもう一つ出てきたので、書いておこうと思う。

 なんてこたぁない。私の80手前になる父も断言し、多くの人も本質的に理解する大事な物。それは健康。
 実は最近になり人生で初めて健康診断で「要精密検査」的なものが見つかり、個人的には「元気やけどなぁ」と「君の〇は」の主人公バリに不可思議に思いながらの精密検査を受ける。と結構、深刻な病気にかかっていることが発覚し「自覚症状はありますか?」「ありますね」と言ったことから正式に判明。まぁ、確かにその部分に関しては調子が悪くなり始めていたと認める。
 ちなみに私がかかった病気は珍しくはないが多くは無く、且つ治らない病である。なので、騙しだまし付き合っていくしかないらしい。

 20代、30代の頃、特に20代の頃は多少の無茶をしても病に侵されることなど考えもしなかった。しかし、30半ば、40となると、やはり明確に体に異変が起きてくるものらしい。
 健康に無関心という訳では無いが経年劣化であり、且つやはり7度の転職におけるストレスや負荷が、自分の体にかかってきているのだろうなとあたり前のように思う。

 私の元上司も、50過ぎになって頻繁に転職を繰り返し(そもそも元気な人だったので)、ちょっと調子が悪くなった、という話も聞いた。ムチ打ち過ぎなんですよ。転職と言うのはシンプルに体や心に負荷がいつも以上にかかる為、体には良くないと覚えておいていただきたい。

 ただ、今の職場が劣悪過ぎてそもそも居続けたら心身を壊してしまう、と言う方にはどちらがいいかという話ではある。しかし、健康な人がそれに耐えられない年齢になって来たときに敢えて冒険をする必要などあろうはずがない。健康や安全よりも大切なものなんてないのだから。

 それなりに元気な私なのだが、やはり不治の病になると、少し心は落ち込む。40を過ぎると貴方の周りにも何人か病に悩まされている人はいるはずであり、医療従事者や医者の偉大さに改めて感銘を受けるのが40歳ぐらいなのかな、と勝手に思っている。願わくば生まれ変わったら命を救う職業に就きたいとすら思う。

 健康が一度壊れ始めると、健康の維持に時間を使うことになる為「キャリアアップ」などは二次的なものになってくる。なので、キャリアのことを考えても、健康を維持するために丁寧に生きるか、それとも若い時に少し背伸びをして頑張って、その貯金でキャリアを組み立てるか、と言った具合だ。いずれにしてもあまり無理をして30代半ばから40にかけて転職をすることは本当におススメしない。大袈裟かもしれないが、命あってのものだねである。

 もし、体に違和感があるのなら、転職より先に体の調子を整えてから先のことを考えよう。仕事を変えることは非常に負荷のかかるものなのである。それで持病が悪化したり、新たな病にかかってしまったら折角の転職はどう転んでも失敗のようになってしまう(別に転職のせいではないかもしれないが)

 人生100年時代。100年間の健康年齢を維持できると思っている人は少ないだろうが、これを読む頑張るサラリーマンが一人でも多く元気で健康であるなら、私は嬉しい。

良い、健全な肉体と魂を。

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