不法侵入!28「大金植物!?」
正幸も晃博に続いて更衣室に入ると少ししけた熱気と空気が天井にある空調から身体にはりついてきた!
中央に2台の長椅子!薄暗くはないが、どこか小さくこじんまりとした室内!白い小窓から外の強い日差しが漏れてここにもいくつかの植物が置かれていた!白い壁のはしには扉があいたまま鍵のついたシンプルなねずみ色の四角いロッカーが並んでいて、誰もいないせいか透けてみえる浴室はジョロジョロと水の音にまじりがらんと静まっている!
晃博「なんだ、ほんとせめぇな!自販機のひとつもねぇのかよ!冷房もあんまきいてねぇしよ!風呂もいまいちだし!まじで、テンション下がるわー!(*´Д`)」
カバンを低い長椅子にドカッとおろすと、一番に晃博が愚痴をこぼした!
正幸はそんなこと別にどうだっていいような、疲れた顔して冷静っぽく!
正幸「年配のお客が多いからとかじゃない!冷えて立ちくらみとかしそうだし、それか植物とかで天然の感じを出したいとか!まあ、扇風機くらいほしいけど!風呂の入り口にウォーターサーバーみたいなのあるよ!(◎_◎;)」
風呂場の扉の前には、水がたっぷり入った透明なボトルの機械に、よこに重ねて取る式の白の紙コップが!それからこちらから見えない反対側には小さな洗面台鏡にコンセント式ドライヤーが数個!うちわもいくつかあった!
晃博「けっ!割引一杯もらったけど、もうあんま来る気しねぇな!せめて混浴とかならまだしもな!(笑)まあ、いつまでもこんなとこ(田舎)いる気ねぇからいいけどよ!( ´Д`)=3 フゥやっぱ向こうにいた同僚と行った、都会か街のスーパー銭湯じゃなきゃいろんな湯が楽しめねぇわ!」
不満をもらしながらも、無造作に上着の衣類を手早くぬいでゆく晃博!つられて、正幸も会話をききながら手前のロッカーをあけ、いそいそと服をぬぎはじめながら!
正幸「ここもそれなりに大きいと思うけどな!確かに、ブクブクする大きな泡風呂とか、入ってみたいな!ジェットバスだっけ?そうゆうの全然入ったことないから、気持ち良さそう!(´ω`)」
晃博「でっけぇ波風呂とかもあるぞ!( ̄▽ ̄)温泉とプールがごっちゃになった感じのよー!ビッグウェーブまではいかねぇが!笑)つーか、暑ちぃし、いっぺんがぁーっと飛ばして海にでも行くか!こんな田舎ずっといたって窮屈だしよ!」
正幸「う、うん、行きたいけど兄ちゃんの運転じゃちょっと、いきたくないなー!ぼそ・・・(;ーー)」
晃博の何気な発言にちょっとテンションがおちる正幸!そんな正幸の気持ちなど完全スルーするように、壁に見てくださいとばかりな「ロウリュウサウナ」に「炭酸泉血流促進元気はつらつ」等、数枚の白い宣伝の張り紙が目に止まり!
晃博「へぇー、一応ちゃんと炭酸とか使ってんだな!まあ、どうせ人工だろうけどな!おっ?なんか、スゲエ卑猥なもんあんぞ!( ̄∀ ̄)盆栽か?ちゃっかり曇りガラスで隣の女湯みれねぇようになってんな!(´ε` )女風呂にもおいてあんのか!(∩´∀`)∩」
晃博のふしだらな物言いにめんどくさそうにちらりと横目で、んん?( 一一)と振り返る正幸!確かにそこに、男性の(口では出しにくい)性器の形!?と言えなくもない、卑猥そうにみえる巨大な根っこの植物がどうどうと!
正幸「高麗人参かな!ああ、なんか商店街の店先の外とかにおいてるの見たことあるような!お金のなる…じゃない?幸福の木!?(ーー;)」
晃博「はっ!炭酸ぶろ浴びて年寄りの血流もちん○もパッキーンてもり上がるってか!田舎のふろなりにいっちょまえな客ウケ考えてんだな!おら、俺のほうがでかいぞ!( ̄▽ ̄)」
他にお客がいないことをいいことに晃博は裸で自分の逸物をつきだし、見比べるように盆栽?に近づけた!正幸、その立派な様子を眺めているとちょっと恥ずかしめにどうようしてしまって声がにごり!正幸「べ、べつに、だじゃれのつもりじゃないとおもうけど、健康とか幸運を呼び寄せる意味とかじゃない!Σ(◎Д◎;)ドキドキ…」
と、言いながらもついそれ・・・から目が離せない!
晃博「へへ!デカイたいきん(大金)呼び寄せるってか!お前もこっちきて比べてみろよ!( `▽´)ノ」
正幸「い、嫌だし・・・!Σ(゚Д゚)誰かきたら恥ずいから、先入るよ!」
からかう兄の独特の、異変な空気をさっしてか、正幸は顔を赤らめてロッカーをしめいそいそと鍵とタオルを持って風呂場へ向かって小走りに歩き出すが!
全裸でにやついた晃博にすぐ追いつかれそのがたいの良い腕で後ろから、首をぐいっとされ!
晃博「まーて!( ̄▽ ̄)せっかくだし、からだ流したらまず、サウナな!(∩´∀`)∩だいぶ日射酔いも覚めてきただろ!」
正幸「えっ…!Σ(٥ーー)」