不法侵入!27「緑の空間!」
そして、言われた通りすごすごと重い足どりで、店先へ向かう正幸!
ういいーんと自動にドアが横に開くと店の中から、のれんが揺れ極楽なひんやりの空気が正幸を心地よく包み込み目をつぶる!ハンバーガーショップの時と同じ感覚に単純思考な正幸は、脳内の憂鬱な気分が一気に吹き飛んだ
正幸「ああ~、生きててよかったあ~!ふーっ!とため息も一緒にでちゃうのは、なんでかな!(-_-;)」
目を開けると、温泉らしい、黒いはっぴを羽織った60だいくらいの男性が、「はい、いらっしゃいませ~!今の時間かしきりですよ!(´ω`)」と明るく手前の小さなカウンターからもてなしてきた!川田店長と似たおおらかな性格に緊張はしなかったものの、ふいに頭がまわらなくて
正幸「あっ、ちょっと、まだ、1人きます!Σ(゚Д゚)」
とつい声がてんぱってしまった!
店員は別にそんな正幸を不審がらず、「ごゆっくりどうぞ~!(^_^)」と商売に慣れた笑顔で返してくれた!
正幸は軽く会釈すると、少し店内の奥に進んだ!はしにソファーがみえたが汗だくで座る気がせず周りを見渡すと、夏らしい、熱帯地域にありそうな草木の植物が、沢山溢れていて、そのせいか、よけいに涼しさと癒しのリラックスを感じさせてくれる!
二階案内の張り紙には、定番の卓球やビリヤード、他に食堂もあるようだ!
正幸「店長とバイトはじめに駅前で入った銭湯よりは、広いかな!(・_・)」
観察するように、あちこち眺めていたら、急に眠くなってきた!
正幸「さっき食べたばっかだもんね!お客さん他に見当たらないしソファー寝転んじゃダメかな!でも背中、汗つめたいしなー!(-_-)」
店員「いらっしゃい!」正幸が1人で、ぶつぶつとつぶやいていると、兄も店に入ってきたようだ!
晃博「大人二人!( ̄д ̄)」
カウンターでのクールなその声を背中に、正幸はまた、大きくため息まじりの深呼吸をしてまぶたを半開きにする!
正幸「はあー!眠いし、熱い湯なんか入りたくないなー!ぼくはシャワーだけにしよっかな!( 一一)」
晃博「正幸!( ̄д ̄)」
再びぼそぼそ言ってると、足早にすぐ後ろのそばまできていた兄の呼びかけに反動で、ん?と瞬間うつら目で振り返り!大きなタオルの束をボふっと顔面にもろ、くらった!
正幸「痛て・・・!\(☆o☆)/!」
晃博「立ったまま、ふらふら寝てんじゃねえぞ、みっともねぇ!( ̄д ̄)それ、お前の分のタオルな!帰りに返品だからなくすなよ!」
正幸「う、うん!あんがと・・・!(+_+)」
バスタオルセットまで、一緒に借りてくれたからには、入らないわけにいかないかな!
そのまま、奥の通路に向かうふたり!
晃博「なんか二階で岩盤浴もやってるみてぇでついでに頼みたかったけどよ、今のお前の顔じゃ寝転んですぐ、干物になっちまいそうだからな!(*´Д`)」
正幸「別に兄ちゃんだけ、行ってきていいよ!僕ここで寝てるし!寝転ぶなら涼しい所が一番!(ノД`)・゜・。」
晃博「お前ほんと、店の中で迷惑かけんじゃねーぞ!所構わず寝転びやがって、俺が恥ずかしいだろ!( `ー´)ノ」
うっとおしそうな、眠気顔の正幸・・・!
正幸「そんなら他人のふりしてればいいじゃんか!子供じゃないんだし、叱られたらちゃんとていねいに謝るよ!頭さげて!( 一一)ふん!」
が、正幸のそのふてくされた物言いに晃博はいきなり後ろから正幸の頭をわしづかみにして強めのからかいか怒ってるのかわからない口調で笑みをうかべてきて!
晃博「そうゆう事じゃねぇだろーーー!(#⊳Д⊲)てか、俺が店側なら即たたき出すぞー、そんな店中でごろごろするような舐めきった態度な客~!ガキのほうがまだ、ましな行動するぞ!いい年こいて、いい加減しょうもねぇこと自慢して、すねてんじゃねぇぞーこら!まじ風呂でやっちまうぞ!(∩´∀`)∩」
正幸の、頭の髪をわしゃわしゃくしゃくしゃにほぐしながら、さらに、力を入れて押さえつけてくる!
正幸「い、痛い!わ、わかった!もういわないから離してって!Σ(☆Д☆)」
からかい顔の晃博
晃博「二度と舐めきった態度とらないって誓うか!(*´Д`)」
正幸「ち、誓う、から本当に!頭が、ちぎれるΣ\(☆Д☆)/!」
そして、無造作に正幸の頭をぱっとはなし!
晃博「ちぎれるかっ!時間もったいねぇし、さっさと入るぞ!( `ー´)ノ」
と、切り替え早、先に向かった手前の更衣室へ入って行く!
正幸「うん…!・・・((+_+))」