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<占星術雑感>お正月番組を見て考えたバブル期という不思議な時代
今年のお正月ドラマ※をちらりと見ながら、そのカジュアルで平熱で地に足ついたトーンの作りを見て、バブルのころと本当に時代が変わったんだなと感じた。
※「スロウトレイン」。お正月ドラマと言って良いのか分かりませんが、1月2日にやっているのはお正月枠のドラマだろうと解釈します。面白そうだったけどしっかり見られなかった。改めてじっくり見たい
自分はバブルのころに幼少期を過ごしたんですが、あのころハレの日であるお正月は全てが豪華で、それでなくても全体的に全ての日がリッチで狂騒的なのにそこにさらに輪をかけてテレビとかが豪華になることに微妙な居心地の悪さを覚えていたので、全体的にハレの日がカジュアル化した近年のが好きだなと思う(景気の変動に伴う予算の大幅な減少が原因だとしたらそれはそれで別の問題があるものの)。
年末年始になると何日も年末特番、お正月特番が続くのも食傷気味だったし、お正月番組の代表格だったかくし芸大会のミニドラマでは最終的に主人公が死んだりもして、めでたい日の番組なのに全然内容的にめでたくないことにも「なぜ…」と思っていた。当時は人がすぐ死ぬ系刺激強めの内容が「エンタメ」として認識されていたからかな。
バブル期(1986〜1991ごろ)は経済活動を全てに優先させ駆け抜けた不思議な時代だった(「24時間働けますか」が商品のキャッチコピーとして成立していた時代。今考えるとすごい)。
冥王星は蠍座、海王星は山羊座にあり、土星と天王星が射手座から山羊座にかけて滞在していたころ。会社と自分は一心同体で、持てるエネルギーを全て会社に捧げ(蠍座冥王星)、働けば働いた分だけ報われるというロマンが現実になった(山羊座海王星)時代。私の父もバブルのときに働き盛りだったし、当時がむしゃらに働いて日本の景気を支えた人たちには敬意を表する。
でも、今の社会は問題が山積みな感じだけど、それはもともとあった問題がきちんと「問題」として扱われるようになったからであり、実は80年代頃もいろいろと問題はあったのにそれを空前の好景気で直視せずに済んでいただけで、今の状況はずっと根本的な問題を先送りしてきた結果な気もする。
祭り(バブル)のあとをひきずって30年経ってしまったので、蠍座冥王星とスクエアになる水瓶座冥王星期であり山羊座海王星とスクエアになる牡羊座海王星期を迎えんとする今、本格的に後片付けしていかないといけないんだろうな、と思います。
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