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竹職人になりたくて #1 はじまり

この度、大分県立竹工芸訓練センターという別府市にある施設で竹工芸を2年間かけて勉強することになりました。何も知らない人からしたら竹工芸って何?って思うでしょうね。最近は意識しないとなかなかお目にかかる機会がないですからね。そんな人の為にも、自分の考えを整理するためにも、これから始まる2年間の訓練の内容やそこから派生する自分の作品や考えについて綴っていきたいと思います。

普段からブログをやってはいるのですが、それとは分けたいなと思い今回はnoteを使おうと思ったところです。よく考えるとこういう日記風というかエッセイ風の文章ってよく考えたら苦手なんだ。読み辛いところもあるかもしれないけれど、そこは大目に見ていただきたいです。


竹との付き合い方

さて、まずそもそもどうして竹工芸の勉強をしようかと思ったかですよね。元は趣味で簡単な物を作ったりはしていたんです。ペンたてとかこたつに乗せるみかん用の籠とかコースターとか。というか、そういうのしか作れませんでした。

作れないというよりはやり方がわからなかったんです。実は作り方を解説した本も売ってます。Youtubeで動画も出ています。でも、それを見てるだけでは作れないんですよ。一人でやっていると何がどこまでできていて何が間違っているか答え合わせができないんです。わからないなりにはトライして作っていたんですけどね。でもその状態では何も上達しないんですよ。悶々としながら、竹と向き合う日々がしばらく続きました。


きっかけは突然に

そんなある夜愛車のDS3でドライブ中に衝撃を受けたんです、交差点で。そう、真横から飲酒運転中の車が信号無視して突っ込んできたんです。残念ながら走馬灯は見れませんでした。残念なのか?幸いか!車は1回転スピンして歩道に突っ込む直前で停まったので歩道の人は皆さん無事でした。

何が起こったかよくわからなく放心状態だったのですが、見知らぬ外国人がドア開けて引っ張り出してくれました。大丈夫?警察電話したからね!といい歩道まで連れて行ってくれたあとどこかへと消えて行きました。あの時の彼にまた会えるならちゃんとお礼が言いたい。

相手の車は前半部分がぺちゃんこになってました。私の車はというと、外国産だからか原型は結構とどめていましたが、修理費300万超えるということで廃車になりました。あと1秒車が交差点に侵入するのが遅かったらもしかしたら死んでいたかもしれない。本当にいつ死んでもおかしくない。比較的運がいい方なのですが、これは運がいいでは済まされない。後悔はやだ。竹工芸の訓練校受験しよう。という脳内回路になりました。


職人というステータス

職人って言葉だけ見てるとなんだかすごい人みたいですよね。神様みたいな。タイトルで職人になりたいみたいなことを書いているけど、あくまでなりたいなんですよ。遠い所の目標。私がめざすところはのは「すごい」って言われることよりも、「できそう」って思わせることだと思います。正直パパッとできる物ではないし、練習も必要だけど、それを簡単にみせれるようになりたいです。

いやいや、それが一番難しいんだよ!って突っ込まれるかもしれないけど、それができると興味を持ってくれる人が増えると思うんですよね。廃れていく伝統工芸もある中で、竹工芸が廃れていくのは淋しい。日本国内では頑張っているアーティストや職人さんがたくさんいるので、彼らを先頭に私も職人というステータスを目標に頑張っていきたいのです。

さらにいうと、私は竹細工や伝統工芸品の職人になりたいわけではないです。竹職人になりたいんです。これから勉強する竹細工のみならず、日本で今問題になっている竹害をなくす活動にも取り組みたい。買えるものは買っていただいて、買えない体験を提供したい。ほとんど輸入になってるメンマも日本で作りたい。もっと言うなら、いろんな工芸ともコラボしていきたい。日本にはこんな素晴らしい物がたくさんあるんだよって海外に発信していきたい。幸い英語はペラペラなのでそこはすでに第一関門クリアしています。とりあえず、一度諦めた国際関係な仕事を竹を通じてしたい。私は竹職人になりたいのです。


今後のこと

最初にも少し書きましたが、大分県立竹工芸訓練センターではいったいどのようなことを教えてもらえるのかということを中心に、合間に作ってみた作品、別府での生活についても記述していきたいと思います。訓練センターに入るためには試験と面接があるので、気が向けが試験内容についても解説しようかな。

ということで、2年間?の別府生活になりますが、よろしくお願いします。

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