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竹職人になりたくて #17 六つ目編み盛り籠 その2

亡くなったひごたちの骨を拾いながら思ったのは、闘いを重ねるたびに被害は確実に少なくなっている。下がってはいるものの、クラスは疲労の色が濃くてフォグランプつけないと危ないんじゃないかってレベル。かくいう私も手の痺れが取れない。こんなに集中して一気に作業することはあまりないからね。

DAY 25

今日は昨日の続きということで、六つ目編み盛り籠を作るのに必要なひごを作っていきます。作業の順番が知りたい方はこちらから読んで見てください。

昨日は編みひごを薄剥ぎまで、まわしひごを荒割りまでやっつけました。編みひごはこの後幅取り面取りうらすきと進むので、水につけておきます。水を吸っている方が柔らかいので。


荒剥ぎ

まわしひごは荒割りまで終わっているのですが、今回は身竹も使うので、1.5mmぐらいを狙って剥いでいきます。

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並べるとこんな感じですね。これを剥いでいきます。

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だいぶ量が減りましたね。まぁ半分ぐらいになっちゃったのでそんなもんでしょう。節が2個入っているので、緊張感が結構あります。

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節が2つもあるせいで厚さにばらつきが出やすいのでなかなか難しいんですよこれが。また、まわしひごは身竹もとる必要があるので、うす剥ぎはせずに先に幅取り面取りをする必要があります。なので、まわしひごも水にドボンです。かれこれしている間に編みひごが水を吸っていると思うので、そちらの処理にうつります。


幅取り

幅取りは小刀を2本使ってそれの間にひごを通すことによって幅を決めていきます。大分県立竹工芸訓練センターでは幅取り台というものが与えられるので、そこに小刀を打っていきます。今回は5mmの幅で揃えます。

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傷だらけですが、これは小刀を打ち込んだ跡です。シャーペンで欲しい幅の線を引いてそれを目印に小刀を打ち込む感じです。

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打ち込んだ後の自分からの見た目はこんな感じです。上の方が少しだけ広くなっているのは、ひごを入れやすいようにです。台がの色が変わっているのは濡れたひごを通したからです。幅は目印のおかげでだいたいの幅はわかるのですが、実際ひごを通してひごの幅を計るまでは5mmでいけてるかはわかりません。

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100分の7は・・・いいか・・・。いや、いかん!ということでこの後2回ほど小刀を叩いてひごを通しまくりました。軽く200本は超えるので、手が痛いの痛いの・・・。もちろん、まわしひごも水から抜いて幅決めしました。


面取り

幅取りが終わると面取りです。完全に写真を撮り忘れていたのですが、台を見るとわかるかな?

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右下のハの字の跡が幅決めで、上の方の左右に空いている穴が面取りの穴です。小刀を左右から打ち込んで、刃がV字のようになるようにします。その上にひごを乗せて、軽く抑えて引きます。引き終わるとひごの角が落ちて手触りがほんのり優しくなります。なんで写真とり忘れたんだろうか・・・。何かのタイミングで写真を撮ったらこの辺りはリライトしておきますね!ここまでで2時間ほどかかりました。時間が一瞬で過ぎていくのが怖いです。


うらすき

さて最後の難関、うらすきです。まわしひごはうらすきをする前に薄剥ぎをしないとなので、一旦横にどけておきます。編みひごはまわしひごの面取りをする前にタライに水を溜めて漬け込んでおいたので、水浸しです。ちょっとずつ取り出してうらすきしていきます。

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学校ではこういう機械を使います。真ん中に刃が入っています。両サイドの竹で刃の高さを調整します。これがなかなか難しいんですよね。みんな調整に時間がかかるんです。もちろん、私も。

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ひごを通すとこういう感じに裏の部分が薄くめくれていきます。このひごは結構厚めだったのでかなりめくれていますね。お恥ずかしい。

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めくれる内容でひごの精度がわかります。上はかなり厚めで普通にしっかり固めでした。真ん中は厚みあるけど、まだ許せるかなといったところです。一番下は理想ですね。ちょろっとした厚みをとる感じです。この辺りは私の削りかすアートに使えるやつですね。たいした作品作れてないけど・・・。

このうらすきがかなりしんどくて、節のところはもちろんこの機械を通せません。なんせ節の部分は出っ張っているので無理やり通すとちぎれます。節を超える時は一旦外して、はみ出している刃のところに当ててピッて取ります。これがなかなか難しくて、数多くの戦士たちが倒れていきました。そして全て終わることには1日が終わっていました。


ここで編みひごの処理は終了です。来週はまわしひごの残りの処理をします。残りの処理とは、薄剥ぎとうらすきです。身竹を取る必要があるのですが、結構苦手なので今からかなり不安です。

ということで、今夜は早めに寝ます。疲れが半端ない!

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