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竹職人になりたくて #10 竹割りその2

先日土佐煮にした筍、めちゃくちゃ美味しいのですが、全くなくなる気配がないです。そんなに多くないんだけど食べてる量が少ないのかな?

DAY 7

竹割りその1の方で竹割りの工程について少し話をしましたが、本日授業でその続きについて説明と実演がありました。まだ読んでない方はこちらから読んだ方がわかりやすいと思います。

それでは工程リストからおさらいしましょう。

  1.竹の方向を揃える

  2.スミ付け

  3.割り込み

  4.半割り

  5.荒割り

  6.荒剥ぎ

  7.うす剥ぎ

  8.幅取り

  9.面取り

 10.うらすき

昨日の竹割りその1で説明していなかった荒剥ぎから説明します。

6番荒剥ぎは読んで字の如く、割った竹を荒く剥ぎます。雑にやるという意味ではなく、欲しい厚さにする前に、ちょっと薄くしておこうか!みたいな感覚です。授業では厚さ0.6mmを目指すので、まずは1.5mmぐらいに剥ぎます。

方法はというと、皮の方を上向きにして竹割り包丁で切り込みを入れます。その切り込みに竹割り包丁の胴金を差し込んで末(ウラ)から元(モト)に向かって剥ぎます。一般的にはこれを突き剥ぎというそうです。実際の動作も、包丁を竹の割れ目に向かってガッて突いて剥いでいきます。この時竹割り包丁を持っていない方の手は固定です。決して竹を押し込んではいけません。怪我のもとです。

この時厚みが変わらないかどうか竹割り包丁を持っている手の親指で確認しながら剥ぎます。薄いなと思ったら竹割り包丁を少し倒し、厚いなと思ったら少し手前に引く。これはやって慣れるしかないですが、結構細かく調整します。

7番のうす剥ぎは6番で荒く剥いだ竹を目標の厚さに近いところまで持っていきます。今回は0.6mmを目指すので、ここでは0.7mmを目指してさらに剥ぎます。やり方は6番と一緒です。注意点は、すでに結構薄いので、途中で厚さが偏ると、簡単にひごは折れたり切れたりします。親指に全神経を集中させ厚さを見ながら剥ぎます。

節がない状態だと、ここまでは楽勝なんです。私はね。経験者ですから。問題は節付きの竹なんです。節の部分とは、竹の枝が生えたり、輪っかみたいな模様が入っているところです。あそこは竹の中が空洞でなくて、区切りのような板が入っています。これがまた固いんですよ。割る時大変なんですよ。もちろん剥ぐときも大変です。やったことがあるとはいえ、今でも難しいです。

授業では、ここまで節なしの竹で進めて、次は節付きでうす剥ぎまでしようという流れになりました。

節付きの竹の場合は工程1と2の間に1つ工程が追加されます。間だから1.5としますか。

 1.5節くり

節くりとは竹の節の部分を竹割り包丁で削っちゃう工程です。真竹は節のところに出っ張りが2つあります。節峰(セッポウ。お山みたいな出っ張り)と竹皮部(チクヒブ・節峰の下の突っ掛かりみたいな出っ張り)です。その2つのうちの竹皮部を削ります。全部それなりに削るという方法もあるし、そもそも削らないという方法もありますが、大分県立竹工芸訓練センターでは竹皮部を削ります。

それ以外の工程は一緒ですね。注意点としては節があるので、節の部分を割る・剥ぐ時はちょっとした勢いが必要です。勢い余って手を切らないように、脇を締めて手首がグラグラしないよう注意してくださいね。

今週はずっと割りと剥ぎの練習になるそうです。痛めた肩が悲鳴をあげていますが、とりあえず寝る前に湿布貼って登校前に薬飲んでごまかそうと思っています。

あーなんだか文字ばっかりで申し訳ないです。家が片付いたら同級生でも招いて記録の為に実演動画や写真を取ろうと企んでます。お互いの勉強にもなりますしね!まずはさっさと家を片付けないと!その次は砥ぐ台を作って家の刃物をキンキンに砥ぐんだ!

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