ジャイアンツカップR6.8/22(木)
生光学園中ヤング
森満(3/R/166/72)
◯メカニクス
今時珍しいと認識している振りかぶってワインドアップに入る。並進〜接地前まで胸郭が屈曲しており、肩甲帯での加速距離は取れていない。しかし、体幹部の強さ、腹圧の強さを感じるため、距離ではなく強さで、ボールに力を加えている。内旋や上述の体幹の強さは感じるので、リリーフ等で起用した方がパフォーマンスの最大値は大きくなりそう。
◯その他
特になし
藤井(3/R/175/68)
◯メカニクス
二段モーションで膝を上げ、小さめのテイクバックから投じる。左肩の開きが早いが、右肩を水平伸展位で上肢を残し、上手く隠している。
◯その他
特になし
橿原磯城リトルシニア
井本(3/L/183/78)
◯メカニクス
重心高めから投げ下ろさない。体幹の前傾が浅く、弱い。そのため技巧派の様なピッチングスタイルになっている。コッキングからリリースまでの上肢の運び方は悪くないと思うので、中学以降の舞台では出力に拘って欲しい。並進運動においてワインドアップでの膝最上点から重心高が高いまま並進運動を開始するため、左脚での床反力が大きく出来ていない。ただ、3番も打っており、どちらにも転べる未完と言える。
◯その他
特になし
世田谷西リトルシニア
田島(3/L/176/75)
◯メカニクス
セットポジションからオーソドックスなスリークォーター〜オーバースロー。立脚時点で並進を開始させ、速度を得る。ワインドアップからコッキングの際、肘を伸ばして距離を取るが、肘を屈曲させてままより近い距離感のままトップに入れれば、もう少し強く叩けるはず。
〇その他
特になし
大矢(3/R/183/75)
〇メカニクス
短い並進から強く叩く。腕の振りはオーバースローのため、横変化は出づらい。しかしながら、スライダーの横変化を求めて、アングルが下がり腕も緩むため、見切りが早く付けられてしまっている。まだ体格を利用して投げているだけなので、並進時の重心高など改善すれば、球速は上がる。
〇その他
特になし
渡邉(3/183/76)
〇メカニクス
並進時に体幹がセカンド方向に残せていない。そのため右股関節外転外旋、伸展での床反力を得ることが出来ていない。ただ変化球でも腕のアングルや強さは変わらないので空振りは取れている。
〇その他
特になし
青森山田リトルシニア
船橋(3/L/172/65)
◯メカニクス
体格は同カテゴリーでも図抜けているわけでは無いが、甲子園で投げる姿か最も容易に想像出来る選手。トップに入るタイミングもスムーズで素晴らしく、体幹の前傾が大きい訳では無いが、速さを感じる。初回は勝負に行っているもののの、ボール先行となり押し出しで失点したのが勿体なかった。
〇その他
今まで生観戦した中学生左腕ではNo1。残酷な話でもあるが、ここが最高地点にならない様、しっかり育成出来る進学先を選んでほしい。どちらにせよ、続ければ上の舞台に必ず出てくるはず。
越沼(R/3/165/68)
〇メカニクス
速球派サイドスロー。クイックも速いため、球速以上に打者の時間を奪っている様に感じる。プレートの一塁側から、右打者へのインズバが何球か決まっていたが、分かっていても打てないボールに見える。ただ、立脚後に上体を折ってから並進し、接地後に折った上体を起こしていくため、投球側がイメージよりも遅れている。
〇その他
特になし
試合雑感
中学硬式の生観戦は、記憶に無いので初めてらしい。全日本少年(中学軟式の全国大会)も観戦した事を加味した感想は、球を強く投げれるとか、バットを強く振れるとか、そういう主に量的な要素はゴロゴロいるという事である。同じ競技をやっているが、全国大会で対戦するようなチームとは異なる環境で教育されている訳だが、当たり前かもしれないが動作も含め、収束していくのは面白いと感じる。当たり前かもしれないが。
あと、中村剛也(西)のご子息が出場していたがプレーというより、シートノックやプレー中、プレー外での振る舞いからチームがちゃんと機能する事を考えているように見え、その面においても良い選手だなと感じた。
野手プロスペクト
鉄(青森山田リトルシニア)
中村(世田谷西リトルシニア)
注釈
※球速表示ないため、球速帯の記載は無し。
※選手のプロフィールは名前(学年/投球側/身長/体重)の順で記載。
※選手のプロフィールは大会誌から引用。
※主観であり、雑感です。
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