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富士Sの調教傾向と考察について

先週の秋華賞は、チェルヴィニアを本命にして見事に勝利し、オークスとの2冠を達成してくれました。馬券ではチェルヴィニアの単勝とパドック気配が抜群だったボンドガールとの馬連も的中し、プラスで終わることができました。

さて、今週は土曜日にマイルチャンピオンシップの前哨戦「富士S」、日曜日に牡馬クラシック最終戦「菊花賞」が行われます。
まずは、富士Sを的中して勢いに乗りたいところです。

それでは、いつものように富士Sの過去6年の好走馬の調教傾向は次のとおりです。

①3着以内に好走した馬はソングラインを除き調教本数を標準以上追われた馬だった。調教本数が少なかったソングラインは最終追い切りでW最速に該当していた。
②3着以内に好走した馬の調教タイプは併用調教の馬が18頭中13頭と最も多く、坂路単一調教の馬が3頭、トラック単一調教の馬が2頭だった。またトラック単一調教馬は最終追い切りでW最速に該当していた。
③3着以内に好走した馬の最終追い切りは、大半の馬が上がり1ハロン最速(W最速)を出していた。上がり最速を出していない馬は坂路で2ハロン24秒台より速い時計を出していたか、坂路主体の調教をしていた。
④勝馬は併用調教の馬が3頭、坂路単一調教の馬が2頭、トラック単一調教の馬が1頭だった。

ということで、富士Sで好走する馬は、基本的に調教本数が標準以上で、併用調教がベストも坂路単一調教やトラック単一調教でも好走しているということです。

今回の出走馬の中で、調教本数が標準以上の馬は次のとおりです。

バスラットレオン(標準併用坂路主体)
ミシシッピテソーロ(標準併用トラック主体)
ゴンバデカーブース(乗り込み併用)
エアロロノア(乗り込み併用)
ジェイパームス(乗り込み併用)
セリフォス(乗り込み併用)
コムストックロード(乗り込み併用)
レッドモンレーヴ(乗り込み併用)
クルゼイロドスル(乗り込み坂路)
ソウルラッシュ(乗り込み併用)
アルナシーム(乗り込みトラック)
タイムトゥヘブン(乗り込み併用)
ロジリオン(乗り込み併用)
パラレルヴィジョン(標準トラック)
ジュンブロッサム(乗り込み併用)
バルサムノート(標準坂路)

ということで、17頭中16頭が標準以上追われている馬だったので、唯一調教本数が少なかったメイショウシンタケを消しとします。

次に調教傾向の②であるトラック単一調教の馬で最終追い切りがW最速かどうかということを確認したいと思います。
トラック単一調教の馬は、

アルナシーム(乗り込みトラック)
パラレルヴィジョン(標準トラック)

の2頭ですが、2頭とも最終追い切りはW最速に該当しませんでした。そのため、アルナシームとパラレルヴィジョンは消しとします。

次に坂路単一調教の馬は、

クルゼイロドスル(乗り込み坂路)
バルサムノート(標準坂路)

の2頭ですが、この2頭の最終追い切りのタイムは、上がり2ハロンで2頭とも25秒台であり、好走する24秒台より速い時計でありませんでした。そのため、クルゼイロドスルとバルサムノートは消しとします。

これで5頭を消しとしましたが、まだ12頭も残っています。
そこで、先週までの馬場傾向から馬を評価していきたいと思います。
先週の東京競馬場の馬場は、地力が問われるフラットな馬場でした。

そのため、残った馬の今までのレースの格から考えていきたいと思います。

バスラットレオン(3歳GⅡ勝ち)
ミシシッピテソーロ(3勝クラス勝ち)
ゴンバデカーブース(2歳GⅡ勝ち)
エアロロノア(古馬GⅢ2着)
ジェイパームス(3勝クラス勝ち)
セリフォス(古馬GⅠ、GⅡ勝ち、他に重賞での好走4回)
コムストックロード(古馬牝馬限定GⅢ3着)
レッドモンレーヴ(GⅡ勝ち、GⅡ2着2回)
ソウルラッシュ(GⅠ2着、3着各1回、GⅡ2勝、他に重賞での好走3回)
タイムトゥヘブン(GⅢ勝ち、他に重賞での好走5回)
ロジリオン(3歳GⅠ3着、2歳GⅡ2着)
ジュンブロッサム(古馬GⅢ3着(実質の勝馬))

ということで、まず3勝クラス勝ちしかないミシシッピテソーロとジェイパームス、世代重賞や牝馬限定重賞での好走しかないバスラットレオン、ゴンバデカーブース、コムストックロード、ロジリオン、重賞勝ちの無いエアロロノアを消しとします。

最終的に残った馬は、セリフォス、レッドモンレーヴ、ソウルラッシュ、タイムトゥヘブンとなりましたが、ジュンブロッサムは、前走の関屋記念で内先行有利な馬場を、後方3番手から進めてコーナーは内から3頭めを回るという距離ロスのある競馬で0.3秒差の3着と、実質の勝馬でした。
「栄光の競馬道」の菅田英治さん曰く、良馬場以外での好走が無いとのことですので、できれば良い馬場で競馬をしてほしいところですが、関屋記念で勝ポジから真逆の競馬をしたこのジュンブロッサムを本命としたいと思います。
対抗は3歳時とは言え古馬GⅠ勝ちのあるセリフォス、短穴にGⅠで2着、3着があるソウルラッシュ、相手にGⅡ勝ちのあるレッドモンレーヴ、前走重賞で好走し、調教の動きも良かったタイムトゥヘブンを加えたいと思います。

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