菊花賞の1頭診断(アーバンシック)
昨日のダノンデサイルに続き、今日は2番人気想定のアーバンシックの調教を振り返ります。
【ダービー出走時の調教過程】
アーバンシックは、皐月賞で4着したことで、ダービーでは4番人気での出走となりました。後ろから行く馬ということもあり、道中は後方待機で、内先行有利な馬場傾向のなか、厳しい競馬をして1.1秒差の11着でした。
調教としては、皐月賞から中5週で速い時計を4本と少し少ない調教量でした。
ダービーは、元々調教本数が標準以上の馬が好走する傾向にあるレースで、そういう意味でもアーバンシックは物足りない調教過程だったと思います。
【セントライト記念の調教過程】
セントライト記念では、ダービー以来ということもあり、調教本数は標準的な量を追われています。
坂路で自己ベストを出すなど、仕上がりもよく、ルメールの好騎乗もあって勝利を手にしました。
ダービーで後方からの競馬をしたことを思えば、中団に位置して競馬ができたことはプラス材料だと思います。
あとは、馬場傾向に合った競馬だったこともあり、本番での枠が大切になるかもしれません。
【菊花賞最終追い切り前時点の調教過程】
セントライト記念を使ってから中4週ですが、最終追い切りを前に追われた本数は2本と標準的な本数を下回ることは確実となっています。
今までの調教を見ていると、休み明けだと標準的な本数を追われて、一度使われると少なめという調教を繰り返しています。
推測ですが、一度走ると消耗が大きいのかもしれませんね。
菊花賞は、ダービー以上に調教本数が多い馬が好走する傾向が高く、調教本数が標準より少なくても3着以内に好走した馬は6年で2頭しかいません(ドゥレッツァ、レインボーライン)。
この2頭は最終追い切りでW最速を出していたので、アーバンシックの最終追い切りがW最速に該当すれば、好走も可能と思われますが、若干の不安も残る状況かな?というところですね。
いずれにしても、最終追い切りに注目です。