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秋華賞出走馬の1頭診断(ステレンボッシュ)

昨日の記事でステレンボッシュの調教本数が少ないことに触れましたが、実際に桜花賞、オークスと比べてどう違うのかを見ていきたいと思います。

まずは桜花賞時の調教過程です。

ステレンボッシュの桜花賞は、阪神JF以来ということで中16週の間隔をとっての一戦でした。
このときの調教タイプは、標準併用トラック主体(CW5本、坂路1本)で、今回の秋華賞と同じように栗東で調整されていました。
国枝厩舎は元々トラック調教を中心に乗り込ませる厩舎ですので、いつも通りの調教をしたというところでしょうか。調教の内容を見ていただければ、おわかりいただけると思いますが、週末に遅めの時計を出して、週中に速めの時計を出すという一般的な調教をしており、それ以外の日は坂路で調整を行っています。

次はオークスの調教過程です。

週末に遅めの時計、週中に速めの時計を出して、他は坂路で調整するという内容は、桜花賞時と変わりませんが、レース間隔が中5週で南Wで速い時計を4本と桜花賞と比べると少ない印象です。また調教をしている場所の違いもありますが、桜花賞時と比べて週中の全体時計はやや遅くなっています。

最後に秋華賞の日曜日までの調教過程です。

まず、桜花賞時の調教過程と違うのが、1週前追い切りを坂路でしてきたということです。吉岡厩舎のように週中に坂路で遅めの時計を出して、週末にトラックで速めの時計を出すという調教をしている厩舎や音無厩舎のように坂路のみで仕上げる厩舎であれば違和感はありませんが、国枝厩舎で1週前追い切りを坂路で行うというのはあまり無いことだと思います。
しかも併せ馬で手応えで見劣るように見えましたし、調整がうまくいってないのかな?という印象を受けました。
今回はオークス以来ということで、中20週の休み明けですので、調教本数が少ないとしても、調教の動きが良ければ心配をしないのですが、現時点では調教本数、調教の動きともに不安を感じる内容だと思っています。
明日の最終追い切りの動きがどうなるか。注目したいところです。

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