紅梅Sの調教傾向と考察について
紅梅Sの過去5年の好走馬の調教傾向は次のとおりです。
①好走馬の調教本数は標準以上の馬が多いが、少ない馬の好走も見られ、本数はあまり気にする必要は無い。
②好走馬の調教タイプは併用調教の馬が15頭中9頭を占め、次いで坂路単一調教の馬が6頭で坂路を含めた馬が好走している。また併用調教の馬も坂路主体の馬が多い。
③好走した馬の最終追い切りは、トラックの場合はタガノヴィアーレを除いて上り1ハロン最速(W最速)に該当している馬だった。
今回の出走馬は、全て併用調教か坂路単一調教であり、調教タイプでの脱落は無し。
調教本数での脱落も無いので、最終追い切りで上がり1ハロンが最速の馬かどうかが判断のポイントとなりそうです。
今回、最終追い切りがトラックで追われ、上がり1ハロンが最速で無かった馬は、セイウンデセオ1頭だけでした。よってセイウンデセオを消しとします。
他に消せる馬はいませんでしたので、前走強い競馬をしている馬、先週までの馬場傾向で有利そうな馬を探したいと思います。
現時点で1番人気のワイドラトゥールは、前走のファンタジーSでテンションが高く、出遅れた後に出足もつかず最後方からの競馬となりました。内を通った馬が上位を占める馬場を外目を回って上がり最速で追い込んだものの、0.7秒差の10着と惨敗しました。ただ、新馬戦では強い勝ち方をしているので、落ち着きさえあれば巻き返しがあっても驚けません。
2番人気のラブディーヴァは、最終追い切りで自己ベストを更新して動きは良かったと思いますが、前走は内先行有利な馬場にマッチした競馬をしての勝利でしたので、そこまでの評価はできません。
3番人気のロゼフレアは、前走の勝ち方が鮮やかでしたが、ハイペースで差し馬が有利な流れで勝利。今回が試金石。
4番人気のセキトバイーストは、前走で阪神JF2着したステレンボッシュの勝った赤松賞で0.4秒差の5着。接触があったと陣営は言っているものの、そこまで大きな不利でもなく完敗の内容。買っても押さえまでか。
5番人気のキーパフォーマーは、前走新馬勝ち。その前走は大外を肩ムチ入れながら上がって行き、直線では内にササりそうになりながらも、あっさりという抜け出して快勝。最後は耳を立てるくらいの余裕があったし、叩かれて行き脚が良くなれば1400㍍でも大丈夫そう。
クリノハレルヤはファンタジーSで惨敗後の東京で朝日杯6着に好走したサトミノキラリの2着。0.3秒差は負け過ぎも、逃げれそうなメンバーだけに抑えておきたいところ。
本命はワイドラトゥールにします。
前走は残念な結果でしたが、新馬戦で内先行有利な馬場を、外目を回して楽勝。2着のニシノティアモも次走で勝ち上がり、フェアリーSで5着しています。
ここで賞金を加算してクラシックに向かって欲しいところです。
対抗はキーパフォーマーとします。キーパフォーマーは、曾祖母にダイナアクトレス、一族に天皇賞春2着のステージチャンプや桜花賞3着のプライムステージがいる血統で、サンデーサイレンスの3✕3という強烈なインブリードを持っています。人気はそこまでありませんが、先週までの京都はペースが速くなければ、やや内有利な馬場でしたので、内でじっとして最後の直線にかけてほしいところです。
あとは、ラブディーヴァ、セキトバイースト、ロゼフレアに良いポジションで走れそうなクリノハレルヤを押さえたいと思います。