有馬記念の調教傾向と考察について
先週の朝日杯FSは、アドマイヤズームを本命にして、見事勝利してくれました。2着はパドック気配が抜群だったミュージアムマイルで、アドマイヤズームの単勝と、アドマイヤズームとミュージアムマイルの馬連を的中と久しぶりの気持ちいい当たりとなりました。
さて、今週は自分の中では今年の総決算のレースである有馬記念です。
有馬記念を当てることができれば、今年も良い締めくくりとなりますので、頑張って当てたいところです。
それでは、いつものように有馬記念の過去6年の好走馬の調教傾向についてみていきたいと思います。
①3着以内に好走した馬は、標準以上の調教本数を追われていた馬が18頭中12頭。標準より少ない調教本数を追われた馬が6頭だった。
②3着以内に好走した馬は、併用調教の馬が18頭中14頭。トラック単一調教の馬が4頭だった。
③3着以内に好走した馬の内、調教本数が標準より少なかった馬は、トラック調教を含んだ調教を施された馬であり、最終追い切りでW最速か4ハロン52秒より速い時計を出していた。
④勝馬の最終追い切りは、トラック調教の馬が6頭中5頭を占め、W最速かトラック、坂路にかかわらず4ハロン51秒台を出していた馬だった。
ということで、有馬記念で好走する馬は、調教本数が標準以上の併用調教の馬と言えそうです。
また、トラック単一調教馬は4頭中3頭が斉藤崇史厩舎であり、全ての馬がW最速に該当していました。
穴を狙うなら、併用調教でも坂路主体の馬と言えそうです。2018年は9番人気のシュヴァルグラン、2019年は人気ですが2番人気のリスグラシュー、2020年は11番人気のサラキア、2021年は5番人気のディープボンド、2022年は6番人気のボルドグフーシュと昨年を除いてそこそこ人気のない馬が好走しています。
さて、それでは今回の出走馬の調教過程を見ていきましょう。
今回の出走馬の中で調教本数が標準以上で併用調教だった馬を挙げると
ダノンデサイル(標準併用)
ドウデュース(乗り込み併用)
ブローザホーン(乗り込み併用坂路主体)
ベラジオオペラ(標準併用)
スターズオンアース(多め併用)
ディープボンド(乗り込み併用坂路主体)
ジャスティンパレス(乗り込み併用坂路主体)
シュトルーヴェ(多め併用トラック主体)
ダノンベルーガ(多め併用トラック主体)
シャフリヤール(標準併用)
の10頭となりました。
この内、GⅠで好走歴のないシュトルーヴェと過去10年で好走歴のない7歳以上のディープボンドを消しとします。
また、ジャスティンパレスは、天皇賞(秋)から今のような調教過程に替えていて、好走はするものの良くて掲示板という状況なので消しとします。
他に近走で良いところが無く、左回りが合うダノンベルーガ、昨年の有馬記念以降良いところが無いスターズオンアース、1週前追い切りがダービー時と比べて動けていないと感じるダノンデサイルを消しとします。
最後にシャフリヤールは、過去のフットワークと比べて、前への蹴りだし幅が狭く、フットワークが硬くなっているように感じます。状態は悪くないと思うのですが、今回は消しとします。
結果として残ったのは、
ドウデュース、ブローザホーン、ベラジオオペラの3頭となりました。
本命はベラジオオペラとします。
ベラジオオペラの血族には、牡馬クラシック準三冠のエアシャカールを始め、牝馬クラシック全てで3着以内に好走した祖母のエアデジャヴー、エアデジャヴーの仔で秋華賞を勝ったエアメサイア、有馬記念で2年連続で3着したエアシェイデイなど活躍馬が煌めいています。
今まで10戦して着外3回という堅実派で、この3回の着外には納得できるものがあります。まず10着と大敗した皐月賞ですが、この時の馬場は雨による悪化で重馬場となりました。更に好走した馬の大半はコーナーの外を回った馬で、ベラジオオペラは不利な内側を走っての結果でした。
次いでダービーですが、この時の馬場傾向はやや内有利であり、馬場傾向に合った競馬をしたうえで、タイム差なしの4着でした。
最後に前走の天皇賞(秋)ですが、この時は共同記者会見でも上村調教師が言っていたように夏負けの影響で体調も悪かったことが大きく影響しました。
このように負けるにしても理由がある(もしくは負けても差が無い)競馬をしているベラジオオペラは、有馬記念を勝つ資格が十分にあると思っていますし、10戦中7レースは馬券圏内に好走していることを思うと、力が劣っているということは全くありません。
何故こんなに人気が無いのだろうと思うくらい人気も余りありませんが、ここは自信の本命です。
対抗は古馬秋三冠がかかるドウデュースです。
ジャパンカップの1週前追い切りが抜群に良かったので、状態は良くて平行線かと思いますが、力は抜けていると思っていますので、対抗以下には落とせません。
ダービーで馬券を取らせてもらった馬ですし、古馬秋三冠を達成して欲しいという気持ちもありますが、2番手評価とさせていただきました(土曜日の時点で出走取消となりました😢残念)。
短穴はブローザホーンとしました。
ブローザホーンは、穴馬券を輩出する「併用調教で坂路主体」の馬であり、京都大賞典、ジャパンカップと惨敗したことで、全く人気がありません。しかし、徐々に状態が上がってきているように感じられますし、秋叩き3戦目での変わり身があると思っています。勝つまではどうかと思いますが、力通りに走れれば面白い存在だと思っています。
というわけで、今年の有馬記念は、ベラジオオペラの単勝とベラジオオペラとブローザホーンの馬連、馬単、ワイドで勝負します。