ローズSの調教傾向と考察について
先週のセントウルSは、馬場が内有利とみて思い切って大穴のストーンリッジ本命で勝負しましたが、馬体重が休み明けでー10㌔と状態も良くなかったように思われました。結果は馬場傾向に合った競馬をしましたが、15着と全くいいところがありませんでした。対抗にしたモズメイメイが7番人気で3着と好走しましたし、坂路単一調教の馬で勝負したことは間違っていなかったと思うものの、1~2着は併用調教馬でしたので、結果的にはダメダメでした。
内有利な馬場でコーナーで内から4頭目を回しながら勝ち切ったトウシンマカオは一番強い競馬をしていますし、2着のママコチャもコーナーを内から3頭目で回ってなので、上位2頭が抜けて強かったということだと思います。本番のスプリンターズSも注目ですね。
さて、それでは今年のローズSの検討をしていきたいと思います。
今年のローズSはいつもの阪神競馬場ではなく、中京競馬場で開催されます。中京競馬場で開催されたローズSは、近年では2006年と2020~2022年の4年分が該当します。サンプル数が少ないですが、2006年と2020~2022年の調教傾向を見ていきたいと思います。
①3着以内に好走した馬の調教タイプは併用調教が12頭中7頭を占め、坂路単一調教とトラック単一調教の馬が2頭ずつ、連闘が1頭だった。
②調教本数は少なくても問題ないが、本数が少ない馬はトラックを含めた調教を行っていた。
③勝馬の調教タイプは全て併用調教で、全ての馬が最終追い切りでW最速を出していた。
④最終追い切りを坂路で追われた馬は、最終追い切りがW最速に該当していたか、4ハロン51秒台より速い時計を出していた。
ということで、中京競馬場でのローズSは併用調教の馬が好走する傾向にあるようです。
それでは今回の出走馬の調教タイプを見ていきましょう。
カニキュル(少なめ併用)
クイーンズウォーク(乗り込み併用坂路主体)
オーロラエックス(少なめ併用坂路主体)
チェレスタ(標準併用)
タガノエルピーダ(乗り込み併用)
レディーヴァリュー(標準坂路)
サンセットビュー(標準併用)
ラビットアイ(少なめ併用トラック主体)
ラヴァンダ(標準併用)
セキトバイースト(乗り込み併用)
フレミングフープ(乗り込みトラック)
ザブライド(乗り込み併用)
ハワイアンティアレ(標準併用)
サフィラ(少なめ併用)
レガレイラ(多め併用)
レディーヴァリューを除いて併用調教となっており、ここから絞り込んでいくしかなさそうです。このレディーヴァリューは調教傾向④に該当しないため、消しとします。
残った馬は、レディーヴァリューを除く次の14頭となりました。
この14頭の中で最終追い切りについて追加すると
カニキュル(少なめ併用)美WでW最速
クイーンズウォーク(乗り込み併用坂路主体)栗東坂路でW最速
オーロラエックス(少なめ併用坂路主体)栗東坂路でW最速
チェレスタ(標準併用)栗東坂路でW最速
タガノエルピーダ(乗り込み併用)CWでW最速
サンセットビュー(標準併用)上がり1ハロン最速
ラビットアイ(少なめ併用トラック主体)CWでW最速
ラヴァンダ(標準併用)栗東坂路で4ハロン51.0秒
セキトバイースト(乗り込み併用)栗東坂路でW最速
フレミングフープ(乗り込みトラック)CWでW最速
ザブライド(乗り込み併用)CWで上がり1ハロン最速
ハワイアンティアレ(標準併用)CWでW最速
サフィラ(少なめ併用)栗東坂路でW最速
レガレイラ(多め併用)美WでW最速
調教傾向④でW最速の馬が好走する傾向にあったので、W最速の馬を買おうと思いましたが、11頭が該当と全く絞れませんでした。
そこで、土曜日の馬場を見たところ、中京は内有利でしたので、ここは思い切って6枠から外の馬を全切りします。
そうすると、残ったのは次の7頭となりました。
カニキュル(少なめ併用)美WでW最速
クイーンズウォーク(乗り込み併用坂路主体)栗東坂路でW最速
オーロラエックス(少なめ併用坂路主体)栗東坂路でW最速
チェレスタ(標準併用)栗東坂路でW最速
タガノエルピーダ(乗り込み併用)CWでW最速
ラビットアイ(少なめ併用トラック主体)CWでW最速
ラヴァンダ(標準併用)栗東坂路で4ハロン51.0秒
このうち、ラビットアイは春のフラワーC以来であり、調教もそれほど良いと感じませんでしたので、消しとします。
本命はクイーンズウォークとします。
クイーンズウォークは、クイーンCで強い競馬をして勝利したように左回りは合いそうですし、オークスから400㍍距離が短くなる今回の距離は良いほうに出ると思います。また、中内田調教師と川田騎手のコンビは、ローズSを4戦して3勝と好相性で、中京で行われたローズSも2勝しています。
絶好の2番枠に入りましたし、ここは勝って本番に向かってほしいところです。
対抗はチェレスタとします。前走はフラットな馬場で2着馬に0.2秒差をつけて勝利しています。鞍上の西村淳也騎手は現在まで62勝し、この調子なら自己最多の勝利数となりそうですし、追える騎手でもあります。調教の動きも良いですし、ここでも好勝負できるのではないでしょうか。
短穴はオーロラエックスとします。前走は半年ぶりでもキッチリと勝利し、ここも3か月の休み明けを気にする必要は無さそうです。まだまだ本格化は先だと思いますが、素質でどこまでというところだと思います。
あとは、内枠に入ったカニキュル、タガノエルピーダと調教の動きが良く、最終追い切りを坂路で4ハロン51.0秒を出したラヴァンダを買おうと思っています。