ダービーの調教傾向と考察について
先週のオークスは、ペースが速くてもミドルペースと予想したものの、結果的にハイペースとなり本命としたタガノエルピーダは、直線に向いた時点で手応えが無く最下位という結果になりました。
勝ったチェルヴィニアは、調教傾向で好走例のある「重賞勝ちのある少なめ併用の馬」でしたので買えなくは無かったのですが、穴狙いをしたためにダメダメな予想となってしまいました😥
ダービーは、2年前のドウデュースの単勝以来当たっていませんが、今年は当てたいというのが正直な気持ちです。
さて、それではダービーの過去6年の調教傾向を見てみましょう。
①基本的に馬券圏内に好走した馬は併用調教で、2018年のエポカドーロ、2023年のタスティエーラを除いて最終追い切りでW最速に該当した馬だった。 また、そのエポカドーロとタスティエーラは、皐月賞で連対していた馬だった。
②調教タイプは併用調教の馬が18頭中16頭を占め、残りの2頭はそれぞれトラック単一調教と坂路単一調教だった。
③調教本数は、標準以上の馬が14頭、少ない馬が4頭だった。また調教本数が少なくても好走した馬は皐月賞の前哨戦の重賞を勝利し、皐月賞で5着以内となった馬だった。
ということで、①の傾向から皐月賞で連対した馬で最終追い切りがW最速にならなかった馬は、ジャスティンミラノとなりました。ジャスティンミラノは、新馬戦、共同通信杯を連勝し、無敗で皐月賞を制覇しました。過去10年に共同通信杯と皐月賞を連勝した馬は、イスラボニータ(6戦5勝、重賞3勝)、エフフォーリア(4戦4勝、重賞2勝)と2頭いましたが、共に2着と勝ち切れていません。また他に共同通信杯を勝ち、ダービーで好走した馬は、スワードリチャードとダノンキングリーがいましたが、この2頭も共に2着となっています。他に今回のジャスティンミラノと同様に全勝で皐月賞を制覇した馬は、三冠馬コントレイルと昨年のソールオリエンス(3戦3勝、重賞2勝)がいましたが、コントレイル(4戦4勝、重賞3勝)がホープフルS直行から皐月賞を制したのに対して、ソールオリエンスは皐月賞が初GⅠ勝利であり、結果として2着でした。ということでジャスティンミラノは、先週のオークスのステレンボッシュと同様に堅軸と言えそうですが、馬券的には2着付けが良さそうです。
さて問題の勝馬ですが、過去6年の勝馬は全て標準以上の本数を乗られた馬でした。今回の出走馬の中で標準以上の本数を乗られている馬を挙げると
エコロヴァルツ(乗り込み併用)
コスモキュランダ(多め併用)
ゴンバデカーブース(多め併用)
サンライズアース(多め併用坂路主体)
サンライズジパング(多め併用)
シュガークン(標準併用)
ショウナンラプンタ(標準坂路)
シンエンペラー(多め併用)
ジャスティンミラノ(乗り込み併用)※前述
ジューンテイク(多め坂路)
ダノンエアズロック(標準併用)
ダノンデサイル(乗り込み併用)
メイショウタバル(標準トラック)
の13頭となりました。
この内、過去にロジャーバローズしかいない坂路単一調教の馬は、ショウナンラプンタ、ジューンテイクの2頭であり、さすがに買いにくいと言わざるを得ません。そのため、この2頭は消しとします。
残った11頭から勝馬を探すにあたり、何故エポカドーロは敗れて、タスティエーラは勝利したのかを考えてみたいと思います。
エポカドーロとタスティエーラは、レースが上手で好位に付けて抜け出すレースをする馬です。実際にダービーを勝ったタスティエーラは上がり3ハロン33.5秒の脚で抜け出しましたが、敗けたエポカドーロは逃げて見せ場を作りましたが、上がり3ハロン34.7秒と速い上がりを使えませんでした。
再度ジャスティンミラノの過去のレースの上がり3ハロン時計を見ると新馬戦が33.4秒で、共同通信杯が32.6秒(最後の2ハロンは10.9-10.8)‥。前半3ハロンが37秒台のドスローとはいえ流石の末脚という感じですね😅
改めてエポカドーロとタスティエーラの成績を見てみると、エポカドーロは前傾ラップの時に好走する馬でしたが、ダービーの時は後傾ラップで逃げて上がり4ハロン〜2ハロンは11秒台(3ハロン〜2ハロンは11.2秒)でしたが、最後の1ハロンは12.2秒かかっているのでキレ負けした感じです。対してタスティエーラはレースラップが上がり4ハロン11秒台のレースを好位から差したので、キレ負けしなかったと言うことだと思います。
さて、それではジャスティンミラノにキレで勝る馬がいるかどうかを調教から見ていきましょう。
1週前追い切りで注目したいのが、シュガークンとダノンデサイルの2頭です。
シュガークンの1週前追い切りは、CWで追われて上がり2ハロンを10.9-11.1と速い時計をマーク。この内容ならキレ負けの心配は無さそうです。
ダノンデサイルの1週前追い切りも、シュガークンと同じくCWで追われて上がり2ハロンを11.0-11.0と同タイムで走り切りました。全体のタイムも皐月賞の時に記録した自己ベストを1.4秒更新し、併せた馬に2馬身半先着と時計、動き共に抜群でした。
対するジャスティンミラノがどうだったかというと、上がり2ハロンを10.9-11.3とややチグハグな時計。全体時計が皐月賞時より1.1秒速いものの、皐月賞時が上がり2ハロン11.0-11.1だっただけに、少し物足りなさを感じます。またジャスティンミラノは皐月賞の時は金曜日にも坂路で時計を出していましたから、今回のダービーで上がり目があるかどうか疑問が残るところです。
さて、重箱の隅をつつく様な話をしてきましたが、結論として皐月賞で右前肢ハ行で除外となり、調教を強化してきたダノンデサイルに期待を込めて本命を打ちたいと思います。
2着は、皐月賞馬のジャスティンミラノ。
3着には1週前追い切りでキレを見せたシュガークンを買いたいと思います。
笑っても泣いても春のクラシック最終戦。
できることなら笑って終わりたいところです。
頑張れ、ダノンデサイル&典さん😆👊
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